夏休みの宿題作文を一日で書く方法|メモから清書までの手順

夏休みの宿題作文を一日で終わらせるには、いきなり原稿用紙に書き始めないことが大切です。急いでいるときほど、題材決め、メモ、下書き、清書を分けた方が早く終わります。

先に結論を言うと、午前中に題材とメモを作り、午後に下書きと清書をします。文章を上手に見せようとするより、子ども本人が見たこと・聞いたこと・考えたことを短く集める方が、結果的に自然な作文になります。

一日で仕上げる順番:題材を一つ選ぶ → メモを五つ作る → 3段落か4段落に並べる → 下書きを最後まで書く → 休憩して直す → 清書する。

夏休みの宿題作文を一日で書く時間割

一日で終わらせる場合、午前中に「何を書くか」を決めきるのが重要です。午後に題材を変えると、時間が足りなくなります。

時間やること目安終わりの合図
午前1題材を一つに決める15〜30分何について書くかを一文で言える。
午前2メモを作る30〜45分見たこと、聞いたこと、気持ちがそれぞれ一つ以上ある。
昼前構成を決める15分3段落か4段落の順番が決まっている。
午後1下書きを書く60〜90分最初から最後まで、多少雑でも一度つながっている。
午後2休憩して読み直す20〜30分意味が通らない文に印をつけた。
夕方清書する45〜90分原稿用紙に読みやすい字で写せた。

ここで大事なのは、下書きの時点で完璧にしないことです。添削でよく見るのは、最初の三行だけきれいに書こうとして、そのあと疲れてしまう形です。まずは最後までつなげてから、直す場所を決めます。

題材は「大きな思い出」より「書ける一場面」

宿題作文では、旅行や大きな行事を書かなければいけないと思い込む子がいます。しかし、一日で書くなら、長い出来事よりも一場面がはっきりしている題材の方が向いています。

題材一日で書きやすい理由メモの質問
料理・手伝い家の中でも思い出しやすく、手順が書ける。何を任された?どこで失敗した?
読書・宿題困ったことから気づきまでを書きやすい。最初は何がいやだった?どこで進んだ?
花火・祭り・旅行音、におい、会話など材料が集めやすい。一番覚えている音や一言は?
部活・習い事・練習できなかったこととできたことを比べられる。前と後で何が変わった?
家で過ごした一日特別な外出がなくても書ける。いつもと違った場面はどこ?

題材がまだ決まっていない場合は、夏休みの作文テーマ50選から選んでください。すでに夏休みの思い出を書きたい場合は、夏休みの思い出作文の書き方の構成も使えます。

午前中に作るメモは五つで十分

作文が止まる原因の多くは、材料がないことです。長いメモを書く必要はありません。下の五つを一言ずつ埋めるだけで、下書きに進みやすくなります。

メモ欄書くこと
出来事何をしたかを短く書く。朝ごはんの目玉焼きを一人で作った。
様子見えたもの、聞こえた音、におい、手ざわり。フライパンからじゅうじゅう音がした。
会話言われた言葉、自分が言った言葉。母が「火を少し弱くして」と言った。
気持ち始まる前、途中、終わった後の気持ち。最初はこわかったが、最後はもう一度作りたくなった。
気づき前と後で変わった考え。毎朝のごはんは、思ったより手間がかかっていた。

たとえば「料理を手伝った」という題材なら、「目玉焼きを作った」「じゅうじゅう音がした」「火を弱くしてと言われた」「少しこわかった」「朝ごはんの手間が分かった」という五つで十分です。

3段落か4段落に並べる

低学年や短めの指定なら3段落、中学年・高学年でくわしく書くなら4段落が使いやすいです。学校から段落数の指定がある場合は、そちらを優先してください。

構成段落書く内容文の型
3段落1段落目何をしたか、いつの出来事か。夏休みに、私は〇〇をしました。
3段落2段落目一番心に残った場面を詳しく。特に心に残っているのは、〇〇したときです。
3段落3段落目分かったこと、次にしたいこと。この経験から、私は〇〇だと分かりました。
4段落1段落目始まる前の自分。最初、私は〇〇だと思っていました。
4段落2段落目出来事の流れ。まず、〇〇をしました。
4段落3段落目心が動いた場面。その中で一番忘れられないのは、〇〇です。
4段落4段落目変わったこと。終わった後、私は〇〇と思うようになりました。

下書きは「うまい文」より「最後まで」

午後の下書きでは、文を直しながら進めすぎないようにします。書き出しで迷う場合は、仮の一文で始めて構いません。書き出しだけを整えるのは、最後でもできます。

止まった場面そのまま止まる原因再開する一文
書き出しで止まるうまい始め方を探しすぎている。その日の朝、私は〇〇をしていました。
途中で止まる出来事だけを書いて、様子が足りない。そのとき、〇〇という音がしました。
感想で止まる「楽しかった」以外の言葉を探している。前の私は〇〇でしたが、今は〇〇です。
文が短いメモを一文にして終わっている。なぜなら、〇〇だったからです。

書き出しに迷う場合は、夏休みの作文の書き出し例も参考にしてください。ただし、一日で仕上げるときは、書き出しに時間を使いすぎないことが大切です。

短いメモを作文の文に変える例

「メモはあるのに文にならない」ときは、メモに時間・動き・会話・理由のどれかを足します。全部を足す必要はありません。一文に一つだけ足すと読みやすくなります。

メモ作文の文にする例足したもの
カレーを作った夏休みの昼、私は初めてカレーのにんじんを切りました。いつ、何をしたか。
かたかったにんじんは思っていたよりかたく、包丁を持つ手に力が入りました。体の動き。
母に言われた母が「急がなくていいよ」と言ったので、私は少しだけ落ち着きました。会話と気持ち。
おいしかった自分で切ったにんじんが入っていると思うと、いつものカレーより少し特別に感じました。理由。

低学年の例文:朝ごはんを作った作文

夏休みの朝、わたしははじめて目玉焼きを作りました。フライパンに卵を入れると、じゅうじゅうという音がしました。少しこわくて、手を遠くにのばしました。

お母さんが「火を少し弱くして」と言いました。わたしはつまみをゆっくり回しました。白いところがかたまってくると、早く食べたくなりました。

お皿にのせるとき、少し形がくずれました。でも、自分で作った目玉焼きは、いつもよりおいしく感じました。次はみそしるも作ってみたいです。

中学年の例文:雨で予定が変わった作文

夏休みのある日、私は友達と公園で遊ぶ予定でした。けれども朝から雨が降り、外へ行けなくなりました。最初は、つまらない一日になると思いました。

昼ごろ、母が「今日は机の中を片づけてみたら」と言いました。私はしぶしぶ引き出しを開けました。すると、去年の夏に書いた小さなメモが出てきました。そこには「毎日漢字を五つ覚える」と書いてありました。

私は、その約束をすっかり忘れていました。雨で予定が変わった日は残念でしたが、前の自分が考えていたことを思い出せました。予定どおりにいかない日にも、書ける思い出はあるのだと思いました。

高学年の例文:手伝いで気づいた作文

夏休みの前まで、私は家の手伝いを「時間があったらやるもの」だと思っていました。けれども、昼ごはんのカレー作りを手伝った日、その考えが少し変わりました。

私は、にんじんを切る係になりました。いつも食べているカレーのにんじんなのに、包丁で切ろうとすると、思っていたよりずっとかたく感じました。急いで切ろうとすると形がばらばらになり、母に「ゆっくりでいいよ」と言われました。

そのあと、鍋の中を混ぜながら、私は毎日の食事がすぐに出てくるわけではないことに気づきました。食べ終わったあと、いつもより自然に「ごちそうさま」と言えました。手伝いは、家族の仕事を少しだけ自分のこととして考える時間なのだと思いました。

清書前の見直しポイント

清書前に大きく書き直そうとすると、時間が足りなくなります。直す場所をしぼってください。

確認すること見る場所直し方
同じ言葉が続いていないか楽しかった、すごい、うれしいなど。一つだけ、音・動き・会話に置き換える。
一日全部を書いていないか朝から夜までを全部並べた部分。一番心に残った場面に線を引き、そこを増やす。
気持ちが最後だけになっていないか終わりの段落。始まる前の気持ちも一文入れる。
字が読みにくくなっていないか清書の後半。急がず、行を追って一度見直す。
題名と中身がずれていないか題名と2段落目。題名を具体的な場面に変える。

保護者が手伝うときの注意

一日で終わらせたいとき、大人が文章を整えたくなる場面があります。ただ、整えすぎると子どもの言葉が消えます。手伝うなら、言葉を引き出す係に回る方が安全です。

場面避けたいこと使いやすい声かけ
題材決め大人が題材を決める。この夏、一番よく覚えている音や言葉はある?
メモ作り文章の形に直しすぎる。今の言葉、そのままメモに書いてみよう。
下書き漢字や表記をその場で全部直す。まず最後までつなげよう。字はあとで直せるよ。
清書内容を大きく変えさせる。読めない字と抜けている言葉だけ確認しよう。

特に低学年では、子どもが話した言葉をそのままメモに残すだけでも作文の材料になります。大人の言葉に置き換える前に、「今の言い方、作文に使えるね」と伝えると進みやすくなります。

練習問題とQ&A

練習1:題材を一つにしぼる

「夏休みにしたこと」を三つ書き出し、その中から一番くわしく思い出せるものを選びます。たくさん書けそうな題材ではなく、音・会話・気持ちを思い出せる題材を選びます。

練習2:メモを三つに分ける

出来事、様子、気持ちの三つに分けます。たとえば「プールへ行った」なら、出来事は泳いだこと、様子は水の冷たさ、気持ちは最初の不安や終わった後の達成感です。

練習3:一文目を仮で書く

最初から上手に始めなくて構いません。「夏休みに、私は〇〇をしました」で仮に始め、最後まで書いたあとで会話や音の一文に差し替えても大丈夫です。

練習4:短い文を一つ長くする

「花火がきれいでした」に、音か動きを一つ足します。例:「ドンという音がして、夜空に赤い花火が広がりました。」

練習5:終わり方を作る

終わりは「楽しかったです」だけでなく、「次は〇〇したい」「前より〇〇が分かった」のように、次や変化を書きます。

Q. 一日で書くと雑になりませんか?

雑になりやすいのは、いきなり清書する場合です。短いメモと下書きを分ければ、一日でも内容の抜けを減らせます。

Q. 例文を見ながら書いてもいいですか?

構成や文の順番を参考にするのはよいです。ただし、出来事・会話・気持ちは自分の体験に置き換えてください。

Q. 親が直してもいいところは?

誤字、読みにくい字、意味が通らない文の確認は手伝えます。内容そのものを大人の言葉に置き換えすぎると、子ども本人の作文から離れてしまいます。

Q. 題名は最後でいいですか?

はい。作文を書いてから、一番くわしく書いた場面を題名にすると決めやすいです。「夏休みの思い出」より「初めて作ったカレー」のような題名の方が中身に合います。

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まとめ

夏休みの宿題作文を一日で書くなら、いきなり清書せず、題材決め、メモ、構成、下書き、清書に分けて進めます。大きな出来事を探すより、音や会話を思い出せる一場面を選ぶ方が書きやすくなります。

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