小学生の作文の書き方|ワークシート付きでステップごとにわかりやすく解説

国語

「作文が苦手で何を書けばいいかわからない」「書き始めると手が止まってしまう」——そんな小学生のお子さんや、どう教えればいいか悩む保護者・先生も多いのではないでしょうか。

作文が苦手な子どもの多くは、「何をどの順番で書けばいいかわかっていない」だけです。書き方のステップさえ身につければ、どんなテーマでも自分の言葉でまとめられるようになります。

この記事では、小学生が作文を書けるようになるための手順をワークシート形式でわかりやすく解説します。そのままプリントアウトして使えるワークシートも掲載しているので、宿題や授業にぜひご活用ください。

作文が苦手になる理由とその解決策

作文が苦手な子どもに共通しているのは、「頭の中にあることを言葉にする順番がわからない」という状態です。作文は「書く技術」より先に、「考えを整理するフレームワーク」が必要です。

よくある困りごと原因と対策
何を書けばいいかわからないテーマをもとに「5W1H」でメモを作る
書き出せない書き出しの定型文パターンを覚える
内容が短くなってしまう「その時どう思った?」を必ず書き加える
まとめ方がわからない「これからどうしたいか」で終わる定型を使う

作文の書き方|5つのステップ

小学生の作文は、次の5つのステップで書き進めると、スムーズにまとめられます。

ステップ① テーマ・題材を決める

「何について書くか」を最初に決めます。テーマが決まったら、「いつ・どこで・だれと・何をしたか・どう感じたか」の5つ(5W1H)を箇条書きでメモしましょう。

例)テーマ「運動会のリレー」
・いつ:10月の運動会
・どこで:学校のグラウンド
・だれと:クラスのみんな
・何をした:アンカーで走った
・どう感じた:緊張したけど最後まで走れてうれしかった

ステップ② 構成(三段落)を決める

小学生の作文は「はじめ・なか・おわり」の三段落構成が基本です。書く前にどの段落に何を書くかを決めておくと、途中で詰まりにくくなります。

段落書く内容目安の分量
はじめいつ・どこで・何をしたか(出来事の紹介)全体の約20%
なかくわしい出来事・気づいたこと・感じたこと全体の約60%
おわり感想・学んだこと・これからどうしたいか全体の約20%

ステップ③ 「なか」に気持ちをていねいに書く

作文が短くなってしまう原因のほとんどは、「何をしたか(事実)」だけ書いて、「どう思ったか(気持ち)」が抜けているからです。出来事を1つ書いたら、必ずセットで気持ちも書く習慣をつけましょう。

✏️ 「事実+気持ち」セット書きの練習❌ 「わたしはアンカーで走りました。」
✅ 「わたしはアンカーで走りました。バトンを受け取ったとき、心臓がどきどきしてとても緊張しました。でも、ゴールテープを切ったときには、思わず涙が出そうになるくらいうれしかったです。」

ステップ④ 書き出しと締めの言葉を決める

「書き出し」と「締め」は、後述の文例集を参考にしてください。定型のパターンを覚えておくだけで、書き始めのつまずきがなくなります。

ステップ⑤ 読み返して整える

書き終わったら、声に出して読んでみましょう。音読することで、文のおかしな部分や句読点の抜けに自分で気づきやすくなります。

  • 同じ言葉が何度も繰り返されていないか
  • 「〜です。〜です。」と同じ語尾が続いていないか
  • 句読点(。、)が正しい位置にあるか

そのまま使える!作文ワークシート(印刷対応)

以下のワークシートを印刷して、作文を書く前の準備に使ってください。空欄を埋めるだけで、自然に作文の材料が揃います

📝 作文の準備ワークシート

名前:_________  クラス:____年____組

【STEP 1】テーマを決めよう

テーマ(題名)

【STEP 2】メモしよう(5W1H)

いつ?
どこで?
だれと?
何をした?
どう感じた?

【STEP 3】三段落の構成を決めよう

段落何を書く?(メモ)
はじめ
なか
おわり

【STEP 4】自分チェックリスト(書いた後に確認!)

事実だけでなく「気持ち・感想」も書けている
「はじめ・なか・おわり」の三段落になっている
同じ言葉や語尾が続いていない
声に出して読み返した
句読点(。、)が正しく使えている

学年別のポイント(低学年・中学年・高学年)

低学年(1〜2年生)|まず「話したことを書く」練習から

低学年のうちは、口頭で話したことをそのまま書く練習が最も効果的です。保護者が「今日何が楽しかった?」と聞き、子どもが答えた言葉をそのままノートに書き写すところから始めましょう。「書くこと=話すこと」という感覚が身につくと、抵抗感がなくなります。

中学年(3〜4年生)|「気持ち」を表す言葉を増やす

「楽しかった」「うれしかった」だけでなく、「どきどきした」「胸がいっぱいになった」「もやもやした」など、気持ちを表す語彙を増やす時期です。読書や日記を通じて表現のバリエーションを広げましょう。

高学年(5〜6年生)|「自分の考え」を加える

高学年では、出来事や感想だけでなく「なぜそう思ったか(理由)」「これからどうしたいか(展望)」まで書けるようにしましょう。意見文・読書感想文など、論理的な構成が求められる作文にも対応できるようになります。

作文の書き出し・締め文例集

書き出しの定型パターン(5種類)

パターン文例
日時・場所から始める「○月○日、わたしは〜をしました。」
気持ちから始める「『やった!』と、わたしは心の中でさけびました。」
セリフから始める「『がんばれ!』という声がグラウンドにひびきました。」
疑問・問いかけから始める「みなさんは〜をしたことがありますか?」
ようすの描写から始める「青い空に白い雲が広がる、気もちのいい日のことです。」

締めの定型パターン(3種類)

パターン文例
これからの目標で終わる「これからは〜をもっとがんばりたいと思います。」
学んだことで終わる「この経験から、わたしは〜ということを学びました。」
感謝・よびかけで終わる「〜してくれたみんなに、心からありがとうと言いたいです。」

まとめ:ワークシートを使って作文を「仕組み化」しよう

作文が苦手な小学生でも、「テーマ → メモ → 構成 → 執筆 → 見直し」の5ステップを踏むことで、自分の言葉で作文を書けるようになります。

  • 書く前に5W1Hでメモを作る習慣をつける
  • 「はじめ・なか・おわり」の三段落で構成を決めてから書く
  • 「なか」には必ず「事実+気持ち」をセットで書く
  • 定型の書き出しパターンを覚えておくと書き始めがスムーズになる
  • 書き終わったら声に出して読み返すことで完成度が上がる

上記のワークシートは印刷して繰り返し使えます。まずは1枚記入させてみて、書き方の流れをつかむことから始めてみてください。

よくある質問(Q&A)

Q. 作文が短くなってしまいます。どうすれば長く書けますか?

A. 「なか」の段落で「その時どんな気持ちだったか」を必ず書き加えるようにしましょう。出来事1つに対して「事実の文」と「気持ちの文」の2文を書くクセをつけると、自然に文章量が増えます。

Q. 読書感想文にもこの書き方は使えますか?

A. 使えます。読書感想文の場合、「はじめ」で本のあらすじと選んだ理由を書き、「なか」で印象に残った場面と自分の気持ち・体験との比較を書き、「おわり」で本を読んで学んだことや今後どうしたいかを書く構成が効果的です。

Q. 夏休みの日記作文にも使えますか?

A. もちろんです。ワークシートの「テーマ」欄にその日の出来事を書き、メモを作ってから書き始めると、毎日の日記もスムーズに書けるようになります。

Q. 子どもがワークシートを使いたがらない場合はどうすればいいですか?

A. まずは保護者が一緒に記入してみましょう。子どもが話したことを保護者がメモに書き出し、「じゃあこれを作文にしてみよう」と誘導する形が効果的です。「書く前の準備」が作文の9割を決めると伝えると、取り組みやすくなります。

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