📅 最終更新:2026年5月13日 ⏱ 読了目安:約7分 🎓 対象:中学生・高校生・保護者の方
📌 30秒でわかる結論
「国語は勉強しても意味がない」は間違いです。苦手な理由は明確に5つあり、それぞれに対策があります。原因を「記述力」と「読解力」の2つに分けて対処するだけで、国語の点数は着実に伸びます。
国語は、解き方が見えにくいため「何を勉強すればよいかわからない」と感じやすい教科です。ただし、苦手の原因を分けて考えると、取り組む順番は整理できます。
この記事では、国語が苦手になる主な理由を5つに分け、読解力と記述力を伸ばすために家庭でできる学習方法を解説します。
理由① 何をすれば良いかわからない
数学であれば勉強の手順は明快です。公式を覚えて、その単元の練習問題を繰り返す。間違えたら答えを見てやり直す。これを自力で解けるまで続ければ、ある程度の点数は安定してきます。
ところが、この方法を国語に当てはめようとすると……
まず公式を覚えて…⇒国語に公式はない!
練習問題をひたすらやる…⇒同じ文章を何度も解いても答えを覚えるだけ!
間違えたところを解きなおす…⇒模範解答を丸暗記するだけで実力にならない!
こうして「どう勉強すればいいかわからない」まま試験を迎え、結果が良ければ「なんとかなるじゃん」、悪ければ「やっぱり国語は無理」というサイクルに入ってしまいます。
試験の点数で教科の得意・不得意を自覚する人がほとんどなので、このサイクルに気づかないまま苦手意識だけが積み重なっていきます。これが国語が苦手になる最大の原因です。
理由② 答え合わせが難しい
数学の答え合わせはシンプルです。記号・数値を比べるだけ。記述式の証明問題でも、必要なキーワードが明確なので採点は比較的わかりやすいです。
しかし国語の記述問題は違います。「書きなさい」という問いに対して、自分の解答が模範解答と似てはいるものの、正解かどうかわからない——そんな場面が頻繁に起きます。

自信がないから、とりあえず模範解答を丸暗記しておこう……
定期テストなら同じ文章が出ることもあるので、それで乗り切れてしまうこともあります。しかし入試では必ず初見の文章が出ます。模範解答の丸暗記では本番に太刀打ちできません。
「答えの根拠をどこに求めるか」という視点がないまま勉強を続けると、どれだけ問題を解いても実力は積み上がりません。これが記述力が伸びにくい本質的な理由です。
理由③ 家族内での会話が少ない
少し前まで、家に帰れば家族と会話するのが当たり前でした。ところがスマホの普及により、家族と過ごす時間よりスクリーンを見ている時間の方が長くなっているのが現状です。

あんた、こんな言葉も知らないの!

どこでそんな言葉知る機会があるの……
こういった日常会話の中で、知らず知らず語彙力や表現力が鍛えられていました。今になって振り返ると、あの会話で身についた言葉は数えきれないほどあります。

SNSでいっぱい会話してるよ?
たしかにSNSでの会話は多い。ただ、その相手は主に同世代の友人です。語彙力と記述力を育てるのは「大人との会話」——自分より豊かな表現を持つ相手との対話に、実は大きなヒントが隠れています。
理由④ 本や新聞を読む機会が減った
これも理由③と根っこは同じです。スマホやタブレットの普及により、紙の本・新聞に触れる機会が激減しています。
最近では電子ニュースで情報を得るご家庭も多く、家のどこかに新聞が置いてある環境自体が珍しくなってきました。手の届くところに本や新聞がなければ、子どもが自然に読み始める機会も生まれません。
読書や新聞には、日常会話では出てこない語彙・文体・論理展開が詰まっています。これに触れる量が減るほど、読解に必要なインプット量も足りなくなっていきます。
💡 ポイント:読書量と国語の成績には強い相関があることが、国立情報学研究所の研究でも示されています。1日10〜15分の読書習慣でも、半年単位で語彙力・読解力に差が出てきます。
理由⑤ 想像力が足りない
文章を一字一句読めていても、「筆者が何を伝えようとしているか」「主人公の心情がどう変化したか」を正確に把握できないケースがあります。これが想像力の不足です。
例えば、次の一文を読んでみてください。
想像力がある人は、頭の中でこう映像を組み立てます。

季節は夏だな。今まで集中して走っていたけど、疲れてきて集中が途切れてきたのかも。
一方、想像力が育っていないと——

おなかすいた。
で、終わってしまいます。
ここで「なぜセミの声が聞こえるようになったのでしょうか。30字以内で書きなさい。」と問われたとき、心情を想像できていない人は本文を端から端まで必死に探し回ります。しかし答えそのものは本文に書かれていないため、いくら探しても見つからない。
「やっぱり国語は無理」——このサイクルがここでも起きます。想像力は説明文・物語文・随筆文すべての読解問題で必要になる、国語の根幹スキルです。
まとめ:原因を「記述力」と「読解力」に分けて対策しよう
国語が苦手になる原因を整理すると、以下の5つに集約されます。
①②は記述力の問題、③④⑤は読解力の問題です。それぞれ対策のアプローチが異なるため、分けて取り組むことが上達への近道になります。
あなたが今つまずいているのはどちらですか? 以下のリンクから、自分に合った対策記事に進んでみてください。
よくある質問(FAQ)
【takeuchi】
【著者:takeuchi。学習塾で国語・作文・読解指導に携わり、学習コンテンツを制作しています。】


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