読書感想文の書き方|小学生向けに構成・例文・親の声かけを解説

読書感想文は、本のあらすじを長く説明する作文ではありません。心に残った場面を一つ選び、なぜ心に残ったのか、自分の経験や考えとつなげて書く作文です。

この記事では、小学生向けに、本の選び方、読むときのメモ、あらすじと感想の違い、4段落構成、学年別の書き方、親の声かけを整理します。

30秒でわかる読書感想文

  • 本を読みながら、心に残った場面に付せんやメモを残す。
  • あらすじは短くし、自分の気持ちと理由を中心にする。
  • 「はじめ・なか1・なか2・おわり」の4段落で整理する。

読書感想文を書きやすい本の選び方

読書感想文では、立派な本より、自分が最後まで読めて、何かを感じた本の方が書きやすくなります。

選び方おすすめ避けたい選び方
興味がある動物、スポーツ、友情、家族など、続きを読みたい本。有名だからという理由だけで難しい本を選ぶ。
読み切れる長さ夏休み中に無理なく読み返せる長さ。読めないほど長い本を選び、あらすじだけで書く。
自分とつなげられる似た経験や考えたことがある内容。自分の生活と結びつかない本を無理に選ぶ。

読むときにメモする5つのこと

読み終わってから全部を思い出そうとすると、あらすじだけになりやすいです。読んでいる途中で短いメモを残します。

メモ書くこと
心に残った場面驚いた、悲しかった、笑った、立ち止まった場面。
そのときの気持ちうれしい、悔しい、不思議、納得できない、など。
理由なぜその場面でそう感じたのか。
自分の経験似た経験、反対の経験、家族や友達との出来事。
読む前後の変化読む前に思っていたことと、読んだ後に変わったこと。

読書感想文メモシート無料版を使うと、5つの材料と4段落構成を2ページで整理できます。

あらすじと感想の違い

あらすじ感想
本の中で起きたことを説明する。その出来事を読んで自分が感じたことを書く。
主人公は友達に謝れず、最後に勇気を出した。私は謝るまでの迷いに共感した。自分にも似た経験がある。
長くなりすぎると、本の紹介だけになる。理由、自分の経験、読む前後の変化を入れる。

あらすじは、心に残った場面を説明するために必要な分だけ書きます。本の最初から最後まで説明する必要はありません。

読書感想文の4段落構成

段落書く内容文の型
はじめ本を選んだ理由、読む前の印象。私は、題名の○○という言葉が気になり、この本を選びました。
なか1一番心に残った場面。一番心に残ったのは、主人公が○○した場面です。
なか2感じたこと、理由、自分の経験。私はこの場面を読んで、以前の自分の経験を思い出しました。
おわり読む前後の変化、これから。この本を読んで、これからは○○したいと思いました。

心に残った場面から感想を広げる

感想が「おもしろかった」で止まるときは、次の順番で質問します。

  1. どの場面が心に残ったか。
  2. そのとき、どんな気持ちになったか。
  3. なぜそう感じたか。
  4. 自分にも似た経験があるか。
例を見る: 友情の物語
心に残ったのは、主人公が友達に謝ろうとして何度も迷う場面です。私もけんかをしたあと、声をかけるのがこわかったことがあります。主人公の迷いを読んで、勇気とは、こわくなくなることではなく、こわくても一歩動くことだと思いました。
例を見る: 動物の本
私は、親を失った動物が自分でえさを探す場面に驚きました。かわいそうと思うだけでなく、生きるために工夫する強さを感じました。家で飼っている動物についても、もっとよく知りたいと思いました。

学年別の書き方

学年書き方の目安保護者が見る点
1・2年生心に残った場面と気持ちを短い文で書く。長さより、自分の言葉が一つ入っているか。
3・4年生理由と自分の経験を一つ足す。あらすじだけでなく「なぜ」が書けているか。
5・6年生読む前後の考えの変化まで書く。本から考えたことを生活や社会につなげているか。

部分例文

部分例文
書き出し私は、表紙に描かれた一人ぼっちの犬が気になり、この本を選びました。
場面一番心に残ったのは、主人公が初めて自分から友達に話しかける場面です。
自分の経験私も新しいクラスで話しかけられず、休み時間を一人で過ごしたことがあります。
終わりこの本を読んで、次は自分から短いあいさつをしてみようと思いました。

NG例と直し方

NGになりやすい文直すポイント直した例
この本はおもしろかったです。どの場面で、なぜそう思ったかを足す。主人公が初めて本音を話す場面に、私は勇気を感じました。
主人公は最後に友達と仲直りしました。出来事の説明から自分の感想へ進む。私は、仲直りするまで迷った主人公の気持ちが分かる気がしました。
みんなにも読んでほしいです。誰に、なぜすすめたいかを書く。友達に本音を言えず悩んだことがある人に読んでほしいです。

親の声かけ

保護者が文章を作ると、その場では完成しても、次の読書感想文でまた止まりやすくなります。答えではなく、思い出す質問を一つずつ出します。

止まる場面避けたい声かけおすすめの質問
何を書けばよいか分からない感想を書きなさい。どの場面で手が止まった?
あらすじばかりになるあらすじは書かないで。その場面を読んで、どう思った?
感想が一文で終わるもっと長く書きなさい。なぜそう思った?似た経験はある?
例文を写したがるまねしないで。型は同じでいいから、本の場面を自分のものに変えよう。

練習問題

問題1: あらすじと感想を分ける
「主人公は転校し、新しい学校で友達ができました」はあらすじです。「私は、主人公が自分から声をかけた場面に勇気を感じました」は感想です。
問題2: 理由を一文足す
「悲しかったです」に、「主人公が本当の気持ちを言えないまま別れてしまったからです」を足すと、理由が伝わります。
問題3: 自分の経験につなげる
「私も友達に謝れず、次の日まで話しかけられなかったことがあります」のように、似た経験を短く書きます。
問題4: 読む前後の変化を書く
「読む前は強い人は迷わないと思っていました。読んだ後は、迷いながら動くことも強さだと思うようになりました」のように比べます。
問題5: 終わり方を作る
「これからは、意見が違う相手の話も最後まで聞きたいです」のように、今後の行動でまとめます。

よくある質問

読書感想文は何文字くらい書けばよいですか。
学校やコンクールの指定を優先してください。指定がない場合も、最初から文字数を埋めようとせず、4段落の材料を先にそろえると自然に長くなります。
あらすじはどのくらい書いてよいですか。
心に残った場面が分かる程度で十分です。全体の3分の1以上があらすじになる場合は、自分の気持ちや経験を増やします。
低学年でも4段落に分けますか。
必ず4段落にする必要はありません。1・2年生は、心に残った場面、気持ち、最後に思ったことの3つだけでも十分です。
本を最後まで読めなかった場合はどうしますか。
無理に感想文を書かず、読み切れる本へ変える方がよいです。途中までしか読んでいない本では、内容を正確にまとめにくくなります。
例文をまねしてもよいですか。
構成や文の型を参考にするのはよいですが、本の場面、気持ち、自分の経験は自分のものに置きかえます。
中学生向けの書き出しも見たいです。
中学生向け読書感想文の書き出し方では、場面・疑問・引用から始める型を詳しく紹介しています。

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まとめ

読書感想文は、本の説明より、自分が心を動かされた場面と、その理由を書く作文です。メモで材料を集め、4段落に並べてから書き始めましょう。

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