平和作文の書き方|小学生・中学生向けにテーマ選び・構成・例文を解説

作文

30秒でわかる平和作文

  • 平和作文は、「戦争はよくない」と書くだけではなく、自分の生活や行動につなげて考える作文です。
  • テーマは、戦争、ニュース、学校生活、家族の話、友達との関係などから見つけられます。
  • 書く順番は、「きっかけ」「具体的な場面」「考えたこと」「これからの行動」にするとまとまりやすいです。

平和作文は、夏休みの課題や学校の作文で出されることがあります。けれど、「平和」と聞くと大きなテーマに感じて、何を書けばよいかわからなくなる人も多いです。

授業や作文の相談でよく見るのは、「戦争はこわい」「平和は大切」と書けているのに、そのあとが続かないケースです。考えが間違っているのではなく、自分が見たこと・聞いたこと・感じたことにまだつながっていないため、文章が広がりにくくなっています。

この記事では、小学生・中学生が平和作文を書くときのテーマの見つけ方、構成、書き出し例、NG例、練習問題を整理します。

平和作文で大切なのは「自分とのつながり」

平和作文は、正しい言葉を並べる作文ではありません。「自分は何を知り、何を感じ、これから何を大切にしたいか」を書く作文です。

平和作文では、戦争や社会問題を扱うこともあります。ただし、難しい説明をたくさん入れればよいわけではありません。むしろ、読んだ人に伝わりやすいのは、次のような流れです。

  1. 平和について考えたきっかけを書く。
  2. 心に残った場面を具体的に書く。
  3. そこから考えたことを書く。
  4. 自分にできる行動でまとめる。

平和作文のテーマ例

テーマ書きやすい切り口作文で深める問い
戦争や平和学習資料館、授業、読書、映像、家族から聞いた話をもとに考える。昔の出来事を知ったあと、今の自分は何を大切にしたいか。
ニュース争い、避難、差別、災害支援など、心に残ったニュースから考える。遠い国の出来事を、自分の生活とどうつなげて考えられるか。
学校生活けんか、悪口、仲間外れ、話し合い、相手の意見を聞く場面から考える。身近な平和は、どんな言葉や行動で守れるか。
家族や地域祖父母の話、地域行事、慰霊の日、平和学習の感想から考える。聞いた話を、ただの感想で終わらせず自分の行動にどうつなげるか。
自分の経験友達と仲直りした、違う意見を受け止めた、誰かを助けた経験を書く。小さな体験から、平和に必要な考え方をどう説明するか。

注意点: テーマを大きくしすぎると書きにくくなります。「戦争と平和」よりも、「一枚の写真を見て考えたこと」「友達との話し合いで気づいたこと」のように小さく始めると書きやすくなります。

平和作文の構成

段落書く内容使いやすい文の型
はじめ平和について考えたきっかけを書く。私は、○○をきっかけに、平和とは何かを考えました。
なか1見たこと・聞いたこと・読んだことを具体的に書く。特に心に残ったのは、○○という場面です。
なか2そこから考えたこと、自分の生活とのつながりを書く。このことは、私たちの学校生活にも関係していると思います。
おわりこれから自分が大切にしたい行動を書く。私はこれから、○○を意識して生活したいです。

小学生は、体験や見聞きしたことを中心に書くと自然です。中学生は、そこから一歩進めて、「なぜそう思ったのか」「社会や学校生活とどうつながるのか」まで書くと、意見文としても読みやすくなります。

書き出し例

書き出し例向いているテーマ
体験から始める平和について考えたとき、私は友達と意見が合わなかった日のことを思い出しました。学校生活、友達、身近な平和
資料から始める平和学習で一枚の写真を見たとき、私は言葉が出ませんでした。戦争、平和学習、資料館
問いから始める平和とは、戦争がないことだけなのでしょうか。中学生の意見文、考察型
ニュースから始めるニュースで避難している人たちの姿を見て、平和は当たり前ではないと感じました。国際問題、社会科作文
書き出しを選ぶコツ
小学生は「体験から始める型」、中学生は「問いから始める型」が使いやすいです。ただし、無理にかっこよく始める必要はありません。最初の一文は、何について書く作文なのかが読者に伝われば十分です。

学年別の書き方

対象おすすめの書き方文の例
小学生身近な体験から平和を考える。友達、家族、学校生活から始める。私は、友達とけんかをした経験から、相手の話を聞くことの大切さを考えました。
中学生資料やニュースをもとに、自分の意見と行動まで書く。平和は、戦争がない状態だけでなく、相手の立場を考えて行動できる社会のことだと思います。
親子で考える場合子どもの体験を聞き出し、言葉を整える手伝いにとどめる。そのとき、どんな気持ちだった? その経験は平和とどうつながると思う?

NG例と直し方

NGになりやすい書き方なぜ弱く見えるか直し方
「戦争はよくないと思いました」で終わる。考えは正しいが、自分の体験や理由が少ない。何を見て、なぜそう思ったのかを書く。
難しい社会問題を広げすぎる。自分の言葉で説明しにくくなる。一つの場面、一つの言葉、一つの行動にしぼる。
きれいな言葉だけを並べる。自分らしさが出にくい。迷ったこと、気づいたこと、これから変えたいことを入れる。
人権作文と同じ内容になる。平和作文としての焦点がぼやける。争いをなくす、違いを認める、話し合う、安心して生活する、など平和の視点を入れる。

NG例: 「戦争はよくないです。平和は大切です。みんな仲良くすればいいと思います。」

この文は気持ちは伝わりますが、具体的な場面がありません。「何を見てそう思ったのか」「自分は何をするのか」を足すと作文になります。

短い例文

小学生向けの例

私は、友達と意見が合わなかった日のことから、平和について考えました。そのとき私は、自分の考えばかり言って、相手の話を最後まで聞いていませんでした。あとで話し合うと、友達にも理由があることがわかりました。平和は、遠い国のことだけではなく、身近な人の話を聞くことから始まるのだと思います。これからは、自分と違う考えをすぐに否定せず、まず聞くことを大切にしたいです。

中学生向けの例

平和とは、戦争がない状態だけを指すのではないと思います。平和学習で、日常生活を突然失った人々の記録を読んだとき、私は、安心して学校に通えることや家族と話せることも平和の一部なのだと感じました。同時に、身近な生活の中にも、相手を傷つける言葉や、違いを受け入れない態度があります。大きな平和を守るためには、まず身近な場所で相手を尊重することが必要です。私は、意見が違う人とも話し合い、相手の背景を考える姿勢を大切にしたいです。

練習問題

問題考えること
1. 「平和学習で写真を見た」を作文のテーマにするなら、どんな問いを立てますか。写真を見て何を感じたか、今の生活とどうつながるかを考える。
2. 「友達とけんかした経験」は、平和作文になりますか。身近な争いをどう解決したか、相手を理解することにつなげられるかを考える。
3. 「平和は大切です」という文を、具体的な文に直しましょう。何が大切なのか、どんな行動をするのかまで書く。
問題1の答えを見る
例: 「この写真の中の人たちは、どんな生活を失ったのだろう」「今の自分の生活で、当たり前だと思っている平和は何だろう」のような問いが立てられます。
問題2の答えを見る
友達とのけんかも、平和作文のテーマになります。ただし、ただのけんか話で終わらせず、「相手を理解する」「話し合う」「傷つける言葉を減らす」など、平和につながる考えまで広げます。
問題3の答えを見る
例: 「平和を守るために、私は相手の話を最後まで聞き、違う考えをすぐに否定しないようにしたいです。」のように、具体的な行動まで書くと伝わりやすくなります。

指導・添削でよく見るつまずき

よくあるつまずき: 立派なことを書こうとして、自分の言葉が消える

平和作文では、「世界中の人が仲良くすべきです」のような大きな結論を書きたくなります。もちろん間違いではありません。ただ、作文として読みやすいのは、「自分はどんな場面でそう感じたのか」が見える文章です。大きな結論を書く前に、小さな場面を一つ入れると、自分らしさが出ます。

よくある質問

平和作文は戦争について書かないといけませんか。
必ずしも戦争だけを書く必要はありません。戦争や平和学習から書いてもよいですし、学校生活、友達との関係、ニュース、家族から聞いた話などから平和について考えてもかまいません。
体験がない場合はどうすればいいですか。
直接の体験がなくても、読んだ本、見た資料、聞いた話、ニュースから書けます。その場合は、「何を知ったか」「何を感じたか」「自分の生活とどうつながるか」を順に整理します。
小学生はどんなテーマが書きやすいですか。
友達とのけんか、仲直り、相手の話を聞いた経験、家族から聞いた話、学校の平和学習などが書きやすいです。難しい言葉より、実際に感じたことを大切にしましょう。
中学生はどこまで深く書けばいいですか。
中学生は、体験や資料の感想だけでなく、「なぜそう思ったのか」「社会や学校生活とどう関係するのか」「自分はこれから何をするのか」まで書けると深くなります。
人権作文と平和作文は何が違いますか。
重なる部分もあります。人権作文は一人ひとりの権利や尊重に重点を置き、平和作文は争いをなくすこと、安心して暮らせること、違いを認めて話し合うことに重点を置くと書き分けやすいです。

まとめ

平和作文は、大きな社会問題を完璧に説明する作文ではありません。大切なのは、平和について考えたきっかけを、自分の生活やこれからの行動につなげることです。

  • テーマは、戦争、ニュース、学校生活、家族の話、自分の経験から選ぶ。
  • 構成は、きっかけ、具体的な場面、考えたこと、これからの行動の順にする。
  • 「平和は大切」で終わらせず、自分が何をするかまで書く。

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