夏休みの思い出作文の書き方|小学生向け構成・例文・書き出し

作文

夏休みの思い出作文は、「何をしたか」を全部並べるより、一つの場面をくわしく書く方が読みやすくなります。

旅行や大きな行事がなくても大丈夫です。料理を手伝った日、せみの声を聞いた夕方、失敗してやり直したことなど、自分の気持ちが少し動いた場面なら作文になります。

先に結論:書く順番は、一場面を選ぶ → 様子をメモする → 気持ちを書く → 変わったことを書くです。「楽しかった」だけで終わらせず、見たこと・聞いたこと・自分がしたことを一つ入れましょう。

夏休みの思い出作文を書く順番

順番すること一言メモの例
1夏休みの一場面を選ぶ花火を見た夜、祖父母の家で料理をした日
2見たこと・聞いたこと・言ったことを書く音、におい、会話、手の動き
3そのときの気持ちを書くうれしい、くやしい、驚いた、不思議
4前と後で変わったことを書く次は自分でやってみたい、見方が変わった

先にテーマを決めたい場合は、夏休みの作文テーマ50選から題材を選び、このページで作文の形にしていくと進めやすいです。

3段落で書く構成

低学年や、短めにまとめたいときは3段落が書きやすいです。

段落書く内容書き出しの型
1段落目いつ、どこで、何をしたか。夏休みに、私は○○へ行きました。
2段落目一番心に残った場面を詳しく書く。一番よく覚えているのは、○○したときです。
3段落目感じたこと、気づいたこと、これから。この出来事から、私は○○に気づきました。

4段落で書く構成

中学年・高学年で、少し詳しく書きたい場合は4段落にします。出来事を広げすぎず、心が動いた場面を中心にしてください。

段落書く内容書き出しの型
1段落目思い出の紹介。私の夏休みの思い出は、○○です。
2段落目出来事の前半。場所や様子を入れる。その日は、○○のような天気でした。
3段落目心が動いた場面。会話や行動を入れる。そのとき、○○さんが「……」と言いました。
4段落目分かったこと、次にしたいこと。この思い出は、私に○○を教えてくれました。

「楽しかった」だけで終わらない観察メモ

「楽しかったです」で止まるときは、感想を増やす前に、場面の材料を増やします。

観察するもの書ける言葉作文での使い方
せみの声、花火の音、水の音、電車の音場面の始まりに入れる。
におい土、海、料理、花火の煙、雨上がりその場所らしさを出す。
手ざわり熱い、冷たい、ざらざら、ぬるい自分が体験した感じを出す。
会話短い一言、家族の返事、友達の声その場にいた人の様子を出す。
変化前はできなかった、次はこうしたいまとめに使う。

例:夏祭りでりんごあめを買った場面

  • 音:太鼓の音と、人の話し声が重なっていた。
  • におい:屋台のソースのにおいがした。
  • 会話:「どれにする?」と聞かれて、赤いりんごあめを選んだ。
  • 変化:次は買うだけでなく、屋台で働く人の手元も見たいと思った。

書き出し例と終わり方例

書き出しは、説明から始めても、音や会話から始めても構いません。迷う場合は、場面がすぐ浮かぶ言葉から始めましょう。

場面書き出し例終わり方例
花火ドン、という音がして、夜空に大きな光が開きました。来年は、音だけでなく、花火を待つ時間も楽しみたいです。
料理包丁を持つ手に力が入り、きゅうりが少し曲がって切れました。失敗しても、自分で作ると味が違うことに気づきました。
旅行・帰省駅のホームに立つと、いつもと違う風のにおいがしました。目的地だけでなく、行く途中にも思い出があると分かりました。
家での一日外は暑く、窓の外からせみの声だけが聞こえていました。大きな出来事がなくても、よく見ると書けることはあると思いました。

短いメモを作文の文に変えるコツ

作文が短くなる子は、メモの内容が悪いのではなく、メモを一文に広げるところで止まっていることが多いです。名詞だけのメモに、体の動き・時間・会話を一つ足します。

メモ作文にするときの文足すとよいこと
プールで水が冷たかった足を入れた瞬間、思ったより水が冷たくて、肩に力が入りました。体の動きや表情。
おばあちゃんが笑った私が切ったきゅうりの形を見て、祖母は声を出して笑いました。何を見て笑ったのか。
せみが急に静かになった夕方になると、あれほど大きかったせみの声が、急に遠くなったように感じました。時間の変化。
失敗したけどもう一回やった一回目はうまくいきませんでした。でも、そこでやめるのがくやしくて、もう一度同じところから始めました。やめなかった理由。

たとえば「花火がきれいだった」だけなら一文で終わります。しかし、「光る前にみんなが空を見上げていた」「音が胸にひびいた」「弟が耳をふさいだ」のような材料を足すと、同じ花火でも自分だけの作文になります。

学年別の例文

以下は例文です。丸写しではなく、出来事・会話・気持ちを自分の体験に置き換えてください。

低学年の例文:初めて作った朝ごはん

夏休みに、わたしは初めて目玉焼きを作りました。フライパンに卵を入れると、白いところが少しずつ広がりました。じゅうじゅうという音がして、少しこわかったです。

黄身がこわれないように、フライ返しをゆっくり入れました。お皿にのせるとき、少し形がくずれました。でも、お母さんが「自分で作ったからおいしいね」と言ってくれました。

食べてみると、いつもの目玉焼きよりおいしく感じました。次は、みそしるも作ってみたいです。

中学年の例文:花火を待っていた夜

私の夏休みの思い出は、家族で花火を見に行ったことです。花火が始まる前、川の近くにはたくさんの人がいて、草のにおいと屋台のにおいが混ざっていました。

一番心に残っているのは、花火が上がる前の静かな時間です。祖母が「昔はもっと近くで見たんだよ」と話してくれました。私は花火そのものより、祖母が子どものころの話をしてくれたことに驚きました。

ドンという音がして、空に大きな光が広がりました。そのとき、私は花火を見ながら、昔も今も、同じように空を見上げる人がいるのだと思いました。

来年花火を見るときは、光だけでなく、一緒に見る人との会話も大切にしたいです。

高学年の例文:予定が変わった一日

夏休みに、私は友達と公園で遊ぶ約束をしていました。けれども朝から雨が降り、外に出られなくなりました。最初は、せっかくの予定がなくなって、つまらない一日になると思いました。

昼ごろ、母が「今日は家の中でできることを一つ決めてみたら」と言いました。私は、前から気になっていた机の引き出しを片づけることにしました。古いメモや短くなったえんぴつが出てきて、思ったより時間がかかりました。

片づけているうちに、去年の夏に書いたメモを見つけました。そこには、「毎日漢字を五つ覚える」と書いてありました。今はその約束をすっかり忘れていたので、少し恥ずかしくなりました。

雨で予定が変わった日は、最初は残念でした。でも、机を片づけたことで、前の自分が考えていたことを思い出せました。予定どおりにいかない日にも、書ける思い出はあるのだと分かりました。

よくあるNG例と直し方

NGなぜ弱いか直し方
「楽しかったです」を何度も使う何がどう楽しかったのか分からない。音、会話、行動、変化を一つ入れる。
一日全部を書く一つ一つが短くなり、場面がぼやける。一番心が動いた10分にしぼる。
場所の説明だけで終わる自分の考えが見えにくい。自分がしたこと、迷ったこと、気づいたことを加える。
例文をそのまま写す自分の体験ではなくなる。構成だけまねして、出来事は自分のメモから書く。

保護者が手伝うときの声かけ

夏休みの作文では、大人が文章を整えすぎると、子どもの言葉が消えてしまいます。代わりに、場面を思い出す質問を短く出してください。

子どもが止まる場面避けたい声かけ使いやすい声かけ
題材が決まらない旅行のことを書けば?この夏、いちばんよく覚えている音や言葉はある?
文が短いもっとくわしく書きなさいそのとき、手や顔はどう動いていた?
感想が出ないどう思ったの?その前の自分と、終わった後の自分で違うところは?
例文を写そうとする写したらだめこの例文の順番だけ借りて、出来事は自分のものに変えよう。

特に低学年では、話した言葉をそのままメモしてから、あとで文の順番を整える方が進みます。「上手な表現」を先に探すより、本人が本当に見たものや聞いた言葉を残すことを優先します。

練習問題

問題1:次のうち、思い出作文にしやすいのはどちら?

A「夏休みが楽しかった」 / B「花火を待っている間に祖母と話したこと」

答え:B。一場面がはっきりしていて、会話や気持ちを書きやすいからです。

問題2:「楽しかった」を詳しくする質問は?

答えの例:何を見たか、どんな音がしたか、誰が何と言ったか、前と後で気持ちは変わったか、などです。

問題3:4段落構成の3段落目には何を書く?

答え:一番心が動いた場面を詳しく書きます。会話や自分の行動を入れると伝わりやすくなります。

問題4:特別な外出がないときは?

答え:家での料理、片づけ、せみの声、夕方の空、失敗してやり直したことなど、短い一場面を選びます。

問題5:例文はどこまで使ってよい?

答え:段落の順番や文の型は使えます。ただし、出来事・会話・気持ちは自分の体験に置き換えます。

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夏休みの思い出作文Q&A

夏休みの思い出作文は旅行を書かないとだめですか?

旅行でなくても書けます。料理、手伝い、読書、観察、失敗したことなど、自分の気持ちが動いた場面なら題材になります。

題名はどう決めればよいですか?

「夏休みの思い出」だけでも間違いではありません。ただ、内容が決まったら「初めて作った朝ごはん」「せみの声が止まった夕方」のように具体的にすると読み手に伝わりやすくなります。

低学年は何段落で書けばよいですか?

学校指定を優先してください。指定がなければ、はじめ・中・終わりの3段落が書きやすいです。

親はどこまで手伝ってよいですか?

文章を代わりに書くより、「そのとき何が見えた?」「誰が何と言った?」と聞いて、本人の言葉をメモする手伝いが安全です。

まとめ

夏休みの思い出作文は、大きな出来事を探すより、一つの場面をくわしく思い出すことが大切です。見たこと、聞いたこと、自分が言ったこと、前と後で変わったことをメモしましょう。

テーマに迷う場合は、夏休みの作文テーマ50選から題材を選び、構成を作るときは作文ワークシート無料版を使ってください。作文の基本から確認したい場合は、小学生の作文の書き方も参考になります。

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