10年後の自分の作文【小学生向け】書き方・構成・例文まとめ

国語

📅 最終更新:2026年5月13日 ⏱ 読了目安:約8分 🎓 対象:小学1年生〜6年生・保護者の方 ✍ 著者:takeuchi

📌 30秒でわかる結論

「10年後の自分」作文は、①今好きなこと・なりたい姿を1つ決める → ②気持ちとその理由を整理する → ③4段落構成で書く だけで完成します。夢がまだ決まっていなくても大丈夫。「どんな大人になりたいか」という視点で書けば、立派な作文になります。

「10年後の自分って、何を書けばいいの……?」

夏休みや冬休みの宿題、または授業の作文課題として出される「10年後の自分」。将来のことを想像して書く作文は、テーマが漠然としているだけに、何から始めればいいか迷う子がとても多いです。

この記事では、テーマの決め方・4段落構成・書き出しのコツ・低学年〜高学年の例文3本を一気に解説します。読み終わる頃には「書けそう!」という感覚が必ず持てます。ぜひ最後まで読んでみてください。

テーマの決め方:夢がなくても書ける3つの考え方

「10年後の自分」作文でまず悩むのが、「何を書けばいいか」です。将来の夢がはっきりしていない子も、次の3つの考え方のどれかを使えば、自分だけのテーマが見つかります。

考え方① 今いちばん好きなこと・得意なことを出発点にする

サッカーが好きなら「サッカー選手・コーチ・スポーツ記者」、料理が好きなら「シェフ・栄養士・フードクリエイター」など、今の「好き」を10年後に伸ばしたらどうなるか、というイメージで考えます。今の自分と10年後の自分がつながるので、書くべきことが自然と浮かんできます。

考え方② 「誰かの役に立つ自分」を想像する

職業名が思いつかなくても大丈夫です。「困っている人を助けられる大人になりたい」「家族に感謝してもらえる人になりたい」というどんな人間でありたいかという視点から書けます。具体的な職業より、人柄・生き方を軸にした作文の方が、読み手の心に残ることも多いです。

考え方③ 「今の自分の悩みを解決する大人」を想像する

「勉強が苦手な人を助ける先生になりたい」「病気で苦しんでいる人を救うお医者さんになりたい」など、自分が今感じている課題や不満を解決できる立場を考えると、具体的な動機が生まれて作文に深みが出ます。

💡 ポイント:夢がひとつに決まらなくても作文は書けます。「〇〇か△△のどちらかになりたいと思っています。なぜなら……」という書き方でも、立派な作文になります。大切なのは「なぜそう思うのか」という理由の部分です。

4段落構成テンプレート(穴埋め式)

書き方に迷ったら、まず「構成(型)」を決めてしまいましょう。以下の4段落テンプレートに当てはめるだけで、内容がスラスラ整理されます。

段落役割書くべき内容穴埋めフレーズ例
第1段落
(はじめ)
なりたい姿を宣言する10年後の自分をひと言で宣言する。読み手が「どんな作文か」を最初につかめるように、結論から書く。「10年後、わたしは〜になっていたいと思います。」
第2段落
(なか①)
そう思う理由・きっかけを書く「なぜそうなりたいのか」を、具体的な体験やエピソードを交えて書く。ここが作文の一番の核になる。「そう思ったのは、〜というできごとがあったからです。」
第3段落
(なか②)
今取り組んでいること・これからすることを書く夢に向けて「今の自分が何をしているか」または「これから何をするか」を書く。現在と未来がつながり、リアリティが生まれる。「そのために、今わたしは〜を頑張っています。」「これからは〜に取り組みたいと思っています。」
第4段落
(まとめ)
決意・メッセージでしめくくる10年後にどんな自分でいたいか、誰のために何をしたいかを自分の言葉でしめくくる。大げさにならず、率直に書くのがコツ。「10年後の自分が、〜できるよう、今から一歩一歩進んでいきたいです。」

✏️ 作文指導のコツ

第2段落の「きっかけ・理由」が薄いと、全体が「夢を語っているだけ」の作文になってしまいます。「〇〇という体験があったから、この夢を持った」という具体的なエピソードを1つ入れるだけで、作文の説得力がぐっと上がります。

ステップ別・書き方の手順

構成が決まったら、以下の順番で進めましょう。「いきなり書き出せない」という場合は、ステップ1のメモ作りだけ先にやってみてください。

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    「好きなこと・なりたい姿」を箇条書きでメモする(3分)

    文章にする前に、思いつくものを全部書き出します。「サッカー選手・ゲームクリエイター・やさしいお父さん・旅行をいっぱいする人」など、なんでもOK。多く出すほど選びやすくなります。

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    1つに絞り、「きっかけ」を思い出す

    メモの中から書きやすそうな1つを選び、「なぜそう思ったか」のきっかけを思い出します。「試合で負けて悔しかった」「病院でやさしくしてもらった」「ゲームを自分で作ってみたかった」など、実体験があると作文が一気に書きやすくなります。

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    第2・第3段落から書き始める

    書き出し(第1段落)は最後に書く方がスムーズです。まず「きっかけ(なか①)」と「今取り組んでいること(なか②)」を書いてしまいましょう。内容が固まれば、書き出しのフレーズも自然に決まります。

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    書き出し(第1段落)と、まとめ(第4段落)を書く

    「10年後、わたしは〜になっていたいと思います。」で始め、「〜できる自分になるために、今から一歩ずつ進んでいきたいです。」でしめくくると、読み手にきれいな印象が残ります。

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    声に出して読んで仕上げる

    書き終わったら、必ず一度声に出して読んでみましょう。「読んでいて変だな」と感じる箇所は、実際に文章としておかしい部分です。2文に分けるか、つなぎ言葉(「だから」「しかし」「そのため」)を使って整えましょう。

例文3本(低学年・中学年・高学年)

4段落構成に沿って書いた例文です。自分のテーマに置き換えながら参考にしてください。

【低学年向け例文】約230字・シンプルな2〜3段落構成

📝 例文(約230字・テーマ:サッカー選手)

 10年後、わたしはサッカーのせんしゅになっていたいです。

 わたしがそう思ったのは、はじめて試合に出たときのことです。ゴールが決まったとき、チームのみんながよろこんでくれました。あのうれしさがわすれられません。

 だから、まい日れんしゅうをがんばっています。10年後も、みんなといっしょにサッカーができるせんしゅになりたいです。

【中学年向け例文】約470字・きっかけ・努力が明確な構成

📝 例文(約470字・テーマ:獣医師)

 10年後、わたしは獣医師になっていたいと思います。

 そう思ったのは、2年生のときに飼っていたハムスターが病気になったことがきっかけです。動物病院の先生がやさしく治療してくれて、ハムスターは元気になりました。あのとき、「自分もこんなふうに動物を助けられる人になりたい」と強く思いました。

 今は、理科の勉強を特に頑張るようにしています。動物のことをもっとよく知りたいと思って、図書館で動物についての本も読んでいます。将来は、犬や猫だけでなく、野生の動物も助けられる獣医師になりたいです。

 10年後の自分が多くの動物を救えるように、今から一歩一歩努力を続けていきたいと思います。

【高学年向け例文】約720字・深い考察と社会とのつながりあり

📝 例文(約720字・テーマ:プログラマー/テクノロジーで社会を変える)

 10年後の自分は、プログラマーとして社会の役に立つシステムを作っていると思う。

 この夢を持ったきっかけは、5年生のときに学校でプログラミングの授業を受けたことだ。最初は難しくてよくわからなかったが、自分でゲームのような動きをパソコン上で作れたとき、何とも言えない達成感を覚えた。「自分が書いたコードが、画面上でちゃんと動いている」というその感覚が、今も頭に焼きついている。

 それ以来、自宅でもプログラミングの入門サイトを使って独学を始めた。最初は単純なゲームを作るだけだったが、最近は「役に立つものを作りたい」と思うようになってきた。例えば、お年寄りが一人で薬を飲み忘れないようにするアプリや、障がいのある人が生活しやすくなるシステムなど、テクノロジーを使って誰かの「困った」を解決したいと考えている。

 プログラマーというと、一日中パソコンに向かって孤独に作業しているイメージを持つ人もいるかもしれない。でも、実際には多くの人と協力してシステムを作り上げる仕事だと知った。だから、理数系の勉強だけでなく、相手の気持ちを理解するコミュニケーション力も同じくらい大切だと思っている。

 10年後、技術だけでなく、人の気持ちもわかるプログラマーになっていたい。そのために今は、プログラミングの勉強と同時に、本をたくさん読んで語彙力や思考力を育てることにも力を入れている。やりたいことはたくさんあるが、まず目の前の一歩を着実に踏み出していきたい。

書き方のコツと避けたいNGパターン

✅ 評価される作文の5つの特徴

  1. 最初に「何者になりたいか」が明確に書かれている——読み手が冒頭で「この作文のテーマ」をつかめる
  2. 「なぜそうなりたいのか」の理由・きっかけが具体的——体験エピソードが1つあるだけで説得力が格段に上がる
  3. 「今の自分と未来の自分」がつながっている——「今こうしているから、10年後にこうなれる」という流れが見える
  4. 自分の言葉で書かれている——難しい言葉を無理に使わず、自然な文体で書いている
  5. まとめに「誰かのために」という視点がある——自分だけでなく、周りや社会への貢献まで書けると内容が深まる

❌ 避けたい5つのNGパターン

  1. 「〇〇になりたいです。なぜなら〇〇だからです。なりたいです。」の繰り返し——同じ内容をぐるぐる繰り返すだけで中身がない
  2. 「有名になりたい」「お金持ちになりたい」を理由にする——それ自体が目的になっていると、内容が薄く見られやすい
  3. 職業名を羅列するだけで気持ちが書かれていない——「医者か先生かパイロットになりたい」と並べても、読み手には伝わらない
  4. 「まだ夢がわかりません」で終わる——夢が決まらない場合でも「どんな人間になりたいか」を書けば作文が成立する
  5. 書き出しが「この作文では〜について書きます」——読み手を引き込む力がない。具体的な宣言や場面から始めよう

💬 感情表現をリッチにするコツ

「うれしかった」「楽しかった」で止めるのではなく、「なぜうれしかったのか・何がうれしかったのか」をひと言加えるだけで、感情の解像度がぐっと上がります。「みんなに認めてもらえた気がして、うれしかった」「長年の練習が実った瞬間だと思って、じんとした」など、体の感覚と気持ちを合わせて書くのがプロのコツです。

学年別の字数・段落数の目安

先生から字数の指定がある場合は必ずそちらを最優先してください。指定がない場合は以下の表を参考にしてください。

学年目安の字数段落数の目安主なポイント
1・2年生200〜400字2〜3段落ひらがな多め・短い文でOK。なりたい理由が1つ書ければ十分
3・4年生400〜600字3〜4段落きっかけ・エピソードを1つ入れて理由に深みを出す
5・6年生600〜800字4〜5段落社会とのつながり・誰かへの貢献まで考えて書くと高評価

字数より「内容の充実度」が重要です。無理に引き伸ばした作文より、必要なことを過不足なく書いた作文の方が、読み手には伝わります。

よくある質問(FAQ)

Q 「10年後の自分」作文のテーマが思いつきません。どうすれば?
「今いちばん好きなこと・得意なこと」を出発点にするのが一番書きやすいです。好きなスポーツ・習い事・教科を10年後に続けていたらどうなっているか、というイメージで考えてみましょう。夢がまだない場合は「どんな大人になりたいか(やさしい人・いろんな人を助ける人など)」という視点でも書けます。
Q 作文の書き出しはどうすればいい?
「10年後、わたしは〜になっていると思います。」「わたしの夢は〜です。」のように、結論を最初に書く書き出しが最もわかりやすいです。「この作文では〜について書きます」という書き方は避けましょう。書き出しは後から直せるので、まず「なか」の段落から書き始めるのも有効です。
Q 何文字くらい書けばいい?
先生からの指定が最優先です。指定がなければ、低学年(1・2年生)は200〜400字、中学年(3・4年生)は400〜600字、高学年(5・6年生)は600〜800字が目安です。字数より内容の充実度の方が重要なので、無理に引き伸ばす必要はありません。
Q 夢がない・決まっていない場合はどう書けばいい?
夢がなくても全く問題ありません。「今は決まっていないけれど、〇〇ができる大人になりたい」「いろいろなことに挑戦できる人になりたい」という方向性で書けます。また、「今自分が一番好きなこと」を仕事に絡めて考えると、自然と夢のイメージが浮かびやすくなります。
Q 「10年後の自分」と「将来の夢」の作文は違いますか?
基本的な書き方は同じですが、「10年後の自分」は職業だけでなく「どんな人間になっているか・どんな生活をしているか」まで含めて書ける点が特徴です。「将来の夢」よりも具体的なシーンを想像して書くと、読み手に伝わりやすい作文になります。

まとめ:提出前チェックリスト

この記事で解説した内容を、提出前の最終確認リストにまとめました。

  • ☑ テーマを1つに絞り、「10年後の自分」が具体的に描けている
  • ☑ 書き出しは「なりたい姿の宣言」から始まっている(「この作文では〜」ではない)
  • ☑ 「なぜそうなりたいのか」のきっかけ・理由が書かれている
  • ☑ 「今取り組んでいること・これからすること」が書かれている
  • ☑ まとめに「誰かのために・社会のために」という視点がある(あれば)
  • ☑ 「〜です・ます」調(または「〜だ・である」調)が統一されている
  • ☑ 声に出して読んで、変な箇所がない
  • ☑ 先生指定の字数の範囲に収まっている

8項目すべてに☑がついたら、提出準備完了です。「10年後の自分」を想像して書く作文は、将来の自分を真剣に考えるよい機会でもあります。ぜひ自信を持って書いてみてください。

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