修飾語とは、文の中でほかの言葉を詳しくする言葉です。「赤い 花が 咲く」なら「赤い」が「花」を詳しくし、「鳥が 高く 飛ぶ」なら「高く」が「飛ぶ」を詳しくしています。
見つけ方は、文の中心になる主語・述語を見つける → どんな・何の・いつ・どこで・どのようにと問う → 修飾語からかかる言葉へ矢印を引くの順です。修飾語だけを抜き出して終わらず、「赤い → 花」のように、かかる言葉と組で確かめます。
| 知りたいこと | 使う問い | 例 | 修飾語 → かかる言葉 |
|---|---|---|---|
| 名詞の種類・持ち主 | どんな・何の・どの | 白い 鳥 | 白い → 鳥 |
| 動作の時間 | いつ | 昨日 読んだ | 昨日 → 読んだ |
| 動作の場所 | どこで・どこへ | 公園で 遊ぶ | 公園で → 遊ぶ |
| 動作の方法・様子 | どのように | ゆっくり 歩く | ゆっくり → 歩く |
| 様子の程度 | どのくらい | とても 明るい | とても → 明るい |
修飾語は何を詳しくする言葉?
修飾語が加わると、物の種類、持ち主、時間、場所、動き方、程度などが分かります。「鳥が飛ぶ」だけでも文になりますが、「白い鳥が高く飛ぶ」とすると、鳥の色と飛び方が伝わります。
一方、修飾語を外しても文の中心が残ることがあります。「白い鳥が高く飛ぶ」から「白い」「高く」を外すと「鳥が飛ぶ」です。何の情報が減ったかを考えると、それぞれの修飾語の役割が分かります。
ただし、「外せる言葉は全部修飾語」と決めるだけでは足りません。呼びかけや返事など、ほかの言葉へ直接かからない言葉もあります。問いが自然につながるか、矢印の先まで確認します。
名詞を詳しくする修飾語を見つける
人、物、場所などを表す名詞へは、「どんな・何の・どの」と問います。「大きな犬」なら「どんな犬?」、「弟の帽子」なら「何の帽子?」です。
| 文 | 修飾語 | かかる言葉 | 問い |
|---|---|---|---|
| 大きな 犬が 走る | 大きな | 犬が | どんな犬? |
| 弟の 帽子が ある | 弟の | 帽子が | 何の帽子? |
| この 本を 読む | この | 本を | どの本? |
| 校庭に 三本の 木が 立つ | 三本の | 木が | 何本の木? |
| 春に 咲く 花を 育てる | 春に 咲く | 花を | どんな花? |
一語だけでなく、「春に咲く → 花」のように、まとまりが名詞を詳しくすることもあります。小学校の問題では、設問が「修飾語」「文節」「言葉のまとまり」のどれを求めるかを読み、指定された範囲で答えます。
数や持ち主を表す言葉も名詞を詳しくできます。「三本の → 木」「学校の → 図書館」のように矢印を引き、何についての情報が増えたかを言ってみます。
動作や様子を詳しくする修飾語を見つける
動作を表す言葉へは、「いつ・どこで・どこへ・だれと・どのように」と問います。「公園で遊ぶ」なら場所、「友達と遊ぶ」なら相手を詳しくしています。
| 文 | 修飾語 | かかる言葉 | 問い |
|---|---|---|---|
| 鳥が 高く 飛ぶ | 高く | 飛ぶ | どのように飛ぶ? |
| 私は 昨日 読んだ | 昨日 | 読んだ | いつ読んだ? |
| 公園で 友達と 遊ぶ | 公園で | 遊ぶ | どこで遊ぶ? |
| 公園で 友達と 遊ぶ | 友達と | 遊ぶ | だれと遊ぶ? |
| 空が とても 青い | とても | 青い | どのくらい青い? |
「鳥が高く飛ぶ」の「高く」は飛び方を、「空がとても青い」の「とても」は青さの程度を詳しくします。名詞だけでなく、動作や様子を表す言葉にも修飾語がかかります。
一つの述語に複数の修飾語がかかる場合もあります。「昨日、公園で、友達と遊んだ」なら、「昨日」「公園で」「友達と」がそれぞれ「遊んだ」を詳しくします。問いを一つずつ変えると整理できます。
修飾語を見つける5つの手順
長い文では、最初に修飾語を全部探そうとすると混乱します。文の中心を先に決め、残った言葉が何を詳しくするか調べます。
| 順番 | すること | 例「昨日 私は 本を 読んだ」 |
|---|---|---|
| 1 | 文の中心になる主語・述語を見つける | 私は → 読んだ |
| 2 | 残った言葉へ問いを当てる | いつ読んだ? → 昨日 |
| 3 | 修飾語からかかる言葉へ線を引く | 昨日 → 読んだ |
| 4 | その言葉を外して情報の変化を見る | 「いつ」が分からなくなる |
| 5 | 近くの言葉だけで決めず文全体で読む | 間に「私は」「本を」がある |
「昨日 私は 本を 読んだ」では、「私は」が主語、「読んだ」が述語です。「昨日」は間に「私は」「本を」がありますが、「いつ読んだ?」と問えるため「読んだ」にかかります。
近くの言葉だけで決めないことが大切です。日本語の修飾語は、かかる言葉より前に置かれることが多いものの、すぐ隣にあるとは限りません。問いと文全体の意味を使って矢印の先を選びます。
主語・述語との違いを整理する
主語と述語は、文の中心になる組です。「白い 鳥が 高く 飛ぶ」なら、何がどうするのかを表す「鳥が → 飛ぶ」が中心です。「白い → 鳥が」と「高く → 飛ぶ」は、その中心へ情報を足す修飾の関係です。
| 文の成分 | 役割 | 見つける問い | 例 |
|---|---|---|---|
| 主語 | だれ・何について述べるか | だれが・何が | 鳥が |
| 述語 | 動作・様子・状態を述べる | どうする・どんなだ・何だ | 飛ぶ |
| 修飾語 | ほかの言葉を詳しくする | どんな・いつ・どこで・どのように | 白い、高く |
| 独立した言葉 | 呼びかけや返事など | ほかの言葉に直接かからない | はい、みなさん |
述語が「青い」「元気だ」「小学生だ」のように、動作以外を表す場合もあります。「空が とても 青い」なら「空が」が主語、「青い」が述語、「とても」が修飾語です。
設問に「主語・述語・修飾語をそれぞれ答えなさい」とあれば、まず中心の主語・述語を囲みます。その後で、どの言葉が中心を詳しくしているかを探すと、同じ言葉を二つの役割へ入れる間違いを減らせます。
離れた言葉にかかる修飾語
文が長くなると、修飾語とかかる言葉の間に、主語や目的を表す言葉が入ります。隣だけを見るのではなく、問いが意味としてつながる先を探します。
| 文 | 修飾語 | 離れているかかる言葉 | 考える問い |
|---|---|---|---|
| 昨日 私は 図書館で 本を 読んだ | 昨日 | 読んだ | いつ読んだ? |
| 昨日 私は 図書館で 本を 読んだ | 図書館で | 読んだ | どこで読んだ? |
| 校庭の 大きな 木に 鳥が とまった | 校庭の | 木に | どこの木? |
| ゆっくり 白い 雲が 動く | ゆっくり | 動く | どのように動く? |
| 朝に 咲いた 花を 妹が 見つけた | 朝に 咲いた | 花を | どんな花? |
「昨日 私は 図書館で 本を 読んだ」では、「昨日」は「私は」を詳しくするのではありません。「いつ私は?」とは問いにくく、「いつ読んだ?」なら自然です。同じように「図書館で」は「どこで読んだ?」の答えです。
「校庭の 大きな 木に 鳥が とまった」では、「校庭の」と「大きな」がどちらも「木」を詳しくします。さらに「木に」は「どこにとまった?」の答えとして「とまった」に関係します。問題が何の関係を答えるかを確認してください。
語順が悪いと、かかる先が曖昧になる
作文では、修飾語の位置によって二通りに読める文ができます。「私は きのう 図書館で 借りた 本を 読んだ」では、きのう借りたのか、きのう読んだのかが曖昧です。
| 伝えたいこと | 迷いやすい文 | 語順を直した文 |
|---|---|---|
| きのう借りた | 私は きのう 図書館で 借りた 本を 読んだ | 私は、きのう図書館で借りた本を読んだ |
| きのう読んだ | 私は きのう 図書館で 借りた 本を 読んだ | 図書館で借りた本を、私はきのう読んだ |
| 青いのは帽子 | 私は 青い 帽子を かぶった 弟を 見た | 私は、青い帽子をかぶった弟を見た |
| 急いだのは登校 | 急いで 朝ごはんを 食べた 弟は 学校へ 行った | 朝ごはんを食べた弟は、急いで学校へ行った |
直し方は、修飾語を詳しくしたい言葉の近くへ動かすことです。読んだ日を伝えるなら「図書館で借りた本を、私はきのう読んだ」とします。借りた日なら「きのう図書館で借りた本」と一まとまりにします。
読点も区切りを示す助けになりますが、読点だけに頼らず語順を整えます。声に出して読み、「きのうは何をした日?」と自分へ問い直すと、読み手が迷う場所に気づけます。
修飾語のよくある間違いと直し方
修飾語の問題では、言葉を見つけても、かかる先を確かめていない誤答が多くなります。間違えたら、正解の語だけを書き直さず、矢印と問いを追加します。
| 間違い方 | なぜ間違う? | 直し方 |
|---|---|---|
| 修飾語だけを抜き出して終わる | 何を詳しくしているか確認していない | 「修飾語 → かかる言葉」で答える |
| すぐ後ろの言葉へ必ずかける | 離れた述語にかかる場合がある | 問いが自然につながる先を探す |
| 主語や述語も全部修飾語にする | 文の中心と詳しい情報を分けていない | 先に主語・述語を見つける |
| 修飾語を外せたら答えと決める | 外せても、かかる先が別の場合がある | 外した後に失われる情報を言う |
| 作文へ修飾語をたくさん足す | かかる先が曖昧になり文が長くなる | 必要な情報だけ残し語順を整える |
「昨日」を修飾語だと答えられても、何を詳しくするか説明できなければ、長い文で迷います。「昨日 → 読んだ(いつ読んだ?)」まで一行に残すと、考え方を復習できます。
作文では反対に、詳しくしようとして言葉を足しすぎる場合があります。一文に時間・場所・方法・気持ちを全部入れると、どの言葉がどこにかかるか分かりにくくなります。大切な情報を二、三個に絞り、必要なら二文へ分けます。
学年に合わせた練習の進め方
最初は、修飾語とかかる言葉が隣り合う短い文を使います。次に動作を詳しくする語、複数の修飾語、離れた関係へ進み、最後に自分の作文の語順を直します。
| 段階 | 取り組む文 | 目標 | 声かけ |
|---|---|---|---|
| 基本 | 赤い 花が 咲く | 一つの修飾語を線で結ぶ | どんな花? |
| 次の段階 | 鳥が 高く 飛ぶ | 動作を詳しくする語を探す | どのように飛ぶ? |
| 複数 | 昨日 公園で 犬が 走った | 二つの修飾語を同じ述語へ結ぶ | いつ・どこで走った? |
| 離れた関係 | 昨日 私は 本を 読んだ | 間の言葉に惑わされない | 昨日は何を詳しくする? |
| 作文への応用 | 自分の一文を並べ替える | かかる先が一つに伝わる | どの言葉の近くに置く? |
家庭では一日五問を急いで丸付けするより、一文へ矢印を引き、問いを声に出します。正解した文でも、「別の修飾語を一つ足すなら?」と尋ねると、意味と作文をつなげられます。
たとえば「犬が走る」へ「白い」「公園で」「速く」を一つずつ足します。どの語にかかるかを確認した後、「白い犬が公園で速く走る」とまとめます。さらに、言葉を一つ外したときに何の情報がなくなるかを比べます。
| 確認項目 | できたら印 |
|---|---|
| 主語と述語を先に見つけた | □ |
| どんな・何の・いつ・どこで・どのようにの問いを試した | □ |
| 修飾語からかかる言葉へ矢印を引いた | □ |
| 離れた言葉にかかる可能性を確かめた | □ |
| 作文では修飾語をかかる言葉の近くへ置いた | □ |
| 修飾語を外したとき、何の情報が減るか言えた | □ |
練習問題:修飾語とかかる言葉を線で結ぶ
答えを開く前に、主語と述語を探し、次に問いを当てます。答えは修飾語だけでなく、「修飾語 → かかる言葉」の形で書いてください。
問題1 「赤い 花が 咲く」の修飾語とかかる言葉は?
答え:「赤い → 花が」です。
理由:「どんな花?」と問うと「赤い花」と答えられます。「赤い」は名詞の「花」を詳しくしています。
問題2 「鳥が 高く 飛ぶ」の修飾語とかかる言葉は?
答え:「高く → 飛ぶ」です。
理由:「どのように飛ぶ?」と問うと「高く飛ぶ」と答えられます。「鳥が」は主語、「飛ぶ」は述語です。
問題3 「昨日 私は 図書館で 本を 読んだ」の修飾語を二つ探そう
答え:「昨日 → 読んだ」「図書館で → 読んだ」です。
理由:「いつ読んだ?」「どこで読んだ?」の答えです。間に別の言葉がありますが、どちらも述語「読んだ」を詳しくします。
問題4 「校庭の 大きな 木に 鳥が とまった」の修飾語は?
答え例:「校庭の → 木に」「大きな → 木に」です。
理由:「どこの木?」「どんな木?」と問えます。さらに文全体では「木に → とまった」という場所の関係も考えられます。問題が文節の関係を問う場合は、指示された単位で答えます。
問題5 「空が とても 青い」で「とても」が詳しくする言葉は?
答え:「とても → 青い」です。
理由:「どのくらい青い?」と問うと「とても青い」と答えられます。修飾語は名詞や動作だけでなく、様子を表す言葉も詳しくします。
問題6 「私は きのう 図書館で 借りた 本を 読んだ」を直そう
借りた日を伝える例:「私は、きのう図書館で借りた本を読んだ。」
読んだ日を伝える例:「図書館で借りた本を、私はきのう読んだ。」
理由:「きのう」を詳しくしたい言葉の近くへ置くと、かかる先が伝わります。
PRこの欄にはAmazonアソシエイトリンクを含みます。先に本文の手順と無料チェック表を使い、必要な場合だけ家庭に合う教材を選んでください。
無料:修飾語・かかる言葉チェックカード
問題の文を短く区切り、修飾語とかかる言葉を矢印で結ぶための表です。ノートへ書き写して使えます。
| 文 | 修飾語 | かかる言葉 | 詳しくなった内容 |
|---|---|---|---|
| 赤い 花が 咲く | 赤い | 花が | どんな花か |
| 公園で 犬が 走る | 公園で | 走る | どこで走るか |
| 鳥が 高く 飛ぶ | 高く | 飛ぶ | どのように飛ぶか |
| とても 明るい 部屋 | とても | 明るい | どのくらい明るいか |
※修飾語だけを丸で囲まず、必ず「修飾語 → かかる言葉」の組を残します。
よくある質問
Q1 修飾語とは何ですか?
文の中で、ほかの言葉の意味を詳しくする言葉です。「白い鳥」なら「白い」が鳥の色を、「公園で遊ぶ」なら「公園で」が遊ぶ場所を詳しくします。修飾語だけでなく、どの言葉にかかるかまで確認します。
Q2 修飾語は必ずすぐ後ろの言葉にかかりますか?
いいえ。「昨日 私は 本を 読んだ」の「昨日」は、すぐ後ろの「私は」ではなく、離れた「読んだ」にかかります。日本語では修飾語がかかる言葉より前に置かれることが多いものの、間に別の言葉が入る場合があります。
Q3 修飾語を見つける問いは何ですか?
名詞なら「どんな・何の・どの」、動作なら「いつ・どこで・どこへ・だれと・どのように」、様子なら「どのくらい」を試します。問いだけで機械的に決めず、答えとかかる言葉を組にして、文の意味が自然か確かめます。
Q4 主語・述語と修飾語の違いは何ですか?
主語と述語は文の中心です。「白い 鳥が 高く 飛ぶ」なら「鳥が」が主語、「飛ぶ」が述語です。「白い」は鳥を、「高く」は飛ぶを詳しくする修飾語です。先に主語・述語を見つけると、残った詳しい情報を整理しやすくなります。
Q5 修飾語は多いほどよい文章になりますか?
必要な情報が増える一方、足しすぎるとかかる先が分からなくなります。「いつ・どこで・どのように」のうち、読み手が場面を理解するために必要なものを選びます。長くなったら二文に分けることも考えます。
Q6 学校の答えと区切り方が違うことがあります
問題が単語、文節、文の成分のどれを答えるかで、抜き出す範囲が変わります。設問の「一文節で」「修飾語を抜き出しなさい」「修飾・被修飾の関係を答えなさい」などの指示を確認します。迷った場合は教科書の区切り方と先生の説明を優先してください。
まとめ
修飾語は、ほかの言葉を詳しくし、物の種類、時間、場所、動き方、程度などを伝えます。
- 先に主語・述語を見つけ、文の中心を決める。
- 名詞には「どんな・何の・どの」と問う。
- 動作には「いつ・どこで・だれと・どのように」と問う。
- 様子には「どのくらい」と問う。
- 修飾語だけでなく、かかる言葉まで矢印で結ぶ。
- 近くの言葉だけで決めず、文全体の意味を見る。
- 作文では、修飾語を詳しくしたい言葉の近くへ置く。
まず「白い 鳥が 高く 飛ぶ」に二本の矢印を引いてみましょう。「白い → 鳥が」「高く → 飛ぶ」と組で言えれば、次は間に別の言葉が入る文へ進めます。


