接続詞は、前と後の内容がどんな関係かを読み手へ知らせる言葉です。「雨が降った。だから傘をさした」なら原因と結果、「雨が降った。しかし試合は続いた」なら予想と反対の関係です。
覚える順番は、言葉の一覧より前の内容を短く言う → 後ろを予想する → 関係を決める → 接続詞を入れて読み直すが先です。この手順なら、初めて見る文章でも「だから」と「しかし」を意味から選べます。
| 働き | 前と後の関係 | 主な接続詞 | 短い例 |
|---|---|---|---|
| 順接 | 前が原因・理由、後が結果 | だから・それで・すると | 雨だ。だから傘を持つ。 |
| 逆接 | 予想される内容と反対 | しかし・けれども・ところが | 雨だ。しかし試合をする。 |
| 並列 | 同じ立場の内容を並べる | また・および・ならびに | 犬が好きだ。また猫も好きだ。 |
| 添加 | 前の内容へ付け加える | しかも・そのうえ・さらに | 速い。しかも正確だ。 |
| 対比 | 二つの違いを比べる | 一方・反対に | 兄は朝型だ。一方、私は夜型だ。 |
| 選択 | どちらかを選ぶ | または・それとも・あるいは | 赤、または青を選ぶ。 |
| 説明 | 言い換え・理由・例を示す | つまり・なぜなら・たとえば | 動物、たとえば犬を調べる。 |
| 転換 | 話題を切り替える | さて・ところで・では | さて、次の問題へ進もう。 |
接続詞を選ぶ4つの手順
穴埋め問題を見て、選択肢の音だけで決めると間違えやすくなります。まず接続詞を隠したまま、二つの文がどうつながるかを考えます。
たとえば「雨が降った。( )、試合は続いた」では、雨なら中止になりそうだと予想できます。それでも続いたので逆接です。「しかし」「けれども」「それでも」などを候補にし、文の強さに合うものを選びます。
反対に「雨が降った。( )、試合は中止になった」なら予想どおりの結果です。順接の「そのため」「だから」が合います。同じ前文でも、後ろの内容を読まなければ接続詞は決まりません。
順接:理由・原因から結果へ進む
順接は、前の内容から自然に予想される結果や行動を後ろへつなぎます。「だから」だけでなく、「それで」「すると」「そこで」には少しずつ違いがあります。
| 接続詞 | ぴったりな場面 | 似た言葉との違い |
|---|---|---|
| だから | 理由を受けて結果を述べる | 「それで」より理由と結論をはっきり見せやすい |
| それで | 出来事が自然に次の出来事へつながる | 命令や強い主張の前には合いにくい |
| すると | ある動作の直後に起きたこと | 自分の意見の理由づけには使わない |
| そこで | 問題を受けて取った行動 | 単なる時間の順番ではなく対応策を示す |
「宿題が分からなかった。そこで先生に質問した」の「そこで」は、困った状況を受けて行った対応です。「宿題が分からなかった。だから先生に質問するべきだ」なら、理由から判断や主張を導いています。
学校の穴埋めでは、前が原因、後ろが結果であるだけでなく、後ろが出来事・判断・対応策のどれかまで見ると選びやすくなります。
逆接:予想と反対へ進む
逆接は「前の内容から普通ならこうなる」と考えた予想を、後ろでくつがえします。反対語が入っていなくても、期待と結果がずれていれば逆接です。
| 接続詞 | 使う関係 | 例 |
|---|---|---|
| しかし | 前から予想されることと反対 | よく練習した。しかし、負けた。 |
| けれども | 反対の内容を少しやわらかくつなぐ | 難しい。けれども、おもしろい。 |
| ところが | 予想外の結果を強く示す | 晴れる予報だった。ところが、雨になった。 |
| それでも | 前の事情に負けず後を行う | 疲れていた。それでも、歩き続けた。 |
「よく練習した。しかし負けた」では、練習すれば勝ちそうだという予想があります。「よく練習した。そして負けた」では、そのずれが読み手へ十分に伝わりません。
「それでも」は、難しい事情があるのに行動を続ける意味を強くします。「雨が降った。それでも走った」のように、単に反対を示すだけでなく、負けずに行う気持ちも感じられます。
並列・添加・対比を分ける
三つとも情報を並べるように見えますが、同じ立場で置くのか、もう一段足すのか、違いを見せるのかが異なります。
| 関係 | 接続詞 | 使い分け | 例 |
|---|---|---|---|
| 並列 | また | 同じ種類の内容を並べる | 本を読んだ。また、絵も描いた。 |
| 添加 | さらに | 前へもう一段情報を足す | 調べた。さらに、実験もした。 |
| 添加 | しかも | 意外さや強調を伴って足す | 軽い。しかも、丈夫だ。 |
| 対比 | 一方 | 違う面を並べて比べる | 夏は暑い。一方、冬は寒い。 |
「この道具は軽い。また、持ちやすい」は二つの特徴を並べます。「軽い。しかも丈夫だ」なら、軽さだけでなく丈夫さもあるという強調が加わります。
「兄は運動が好きだ。一方、私は読書が好きだ」は二人の違いを比べています。二つとも好きという共通点を伝えたいなら、「また」「そして」の方が合う場合があります。
選択・説明・転換の接続詞
「または」「それとも」は選択肢を示します。「つまり」「なぜなら」「たとえば」は、前の内容を分かりやすくしたり、理由を示したりします。「さて」「ところで」は話題を切り替えます。
| 接続詞 | 後ろに来るもの | 読み方の目印 |
|---|---|---|
| つまり | 前の内容のまとめ・言い換え | 大事な結論が来やすい |
| なぜなら | 前に述べた意見の理由 | 後ろに「からだ」が来ることがある |
| たとえば | 具体例 | 前の広い言葉を具体的にする |
| 要するに | 長い説明の要点 | 筆者の主張を探す手がかりになる |
「つまり」の後ろは、前の長い説明を短くまとめた部分になりやすいため、読解問題で要点を探す手がかりになります。「たとえば」の後ろだけを覚えるのではなく、何の具体例なのかを前へ戻って探します。
「ところで」は、前の話と直接つながらない新しい話題へ移るときに使います。作文の途中で急に使うと流れが切れるため、本当に話題を変える場所か確かめます。
読解では接続詞の前後を矢印で読む
接続詞へ線を引いただけでは、文章の関係はまだ分かりません。前後を短い言葉にし、どちら向きの矢印か書き込みます。
| 見つけた接続詞 | 先にすること | 読解での予想 |
|---|---|---|
| しかし | 前文の内容を確認する | 後ろに反対・例外が来る |
| つまり | 前の数文をまとめる | 後ろが要点や言い換えになる |
| たとえば | 直前の一般的な言葉を探す | 後ろに具体例が来る |
| なぜなら | 直前の意見を探す | 後ろに理由・根拠が来る |
| 一方 | 比べる二つの対象を探す | 共通点より違いが示される |
「しかし」があれば、その後だけ読むのではなく、何に反対しているか前へ戻ります。「一方」があれば、比べている二つの対象を囲みます。「つまり」があれば、前のどの説明をまとめたのか括弧でくくります。
段落の最初にある接続詞は、段落どうしの関係を示すことがあります。その場合は直前の一文だけでなく、前段落の要点と新しい段落の最初を比べます。
作文では接続詞を入れる・変える・削る
作文を分かりやすくするには、難しい接続詞を増やす必要はありません。関係が変わる場所だけに置き、同じ言葉が続いたら文の組み立てを見直します。
| 作文で起こること | 直す前 | 直し方 |
|---|---|---|
| そしてが続く | そして行った。そして見た。 | 場所・追加・結果のどれかに分ける |
| だからが急に出る | 楽しかった。だから海だった。 | 前が本当に理由か確かめる |
| しかしが多い | しかしA。しかしB。 | 反対が弱ければ文を続ける |
| 接続詞がなく飛ぶ | 観察した。名前が分かった。 | そこで調べた、の行動を補う |
| 長い一文になる | 雨で試合は…しかし…だから… | 関係ごとに文を分ける |
「そして」を「さらに」へ置き換えるだけでなく、なぜ追加なのかを考えます。時間順なら接続詞を使わず、「公園へ行き、虫を見つけました」と一文にまとめられます。
接続詞を削っても意味が通じるなら、省いた方が読みやすい場合があります。清書前に接続詞へ丸を付け、同じ語が近くに三つないか、前後の関係と合っているかを読み直します。
間違いやすい接続詞を直す
不自然な接続詞は、単語だけを入れ替える前に、二文の関係を言葉にします。「原因と結果」「予想と反対」「同じ立場」「具体例」のように書くと、直す理由が分かります。
| 誤り | なぜ不自然? | 修正例 |
|---|---|---|
| 雨が降った。だから、試合をした。 | 普通の予想と結果が合わない | しかし、試合をした。 |
| 二つあります。つまり、赤か青です。 | 具体的な選択肢を示している | たとえば/一つは…もう一つは… |
| 犬が好きです。一方、猫も好きです。 | 対比より並列に近い | また、猫も好きです。 |
| 疲れた。なぜなら、休んだ。 | 後ろが理由になっていない | 疲れた。そこで、休んだ。 |
接続詞が一つに決まらない文もあります。その場合は、書き手が何を強調したいかで変わります。「難しい。しかしおもしろい」は意外さを、「難しいけれどもおもしろい」は一文の中でやわらかく対比する感じを出します。
テストでは文脈と選択肢の中で最も合うものを選びます。自分の作文では、選んだ接続詞を声に出し、読み手が次を正しく予想できるか確かめます。
学年に合わせた練習方法
低学年では「そして・だから・でも」の三つから始め、出来事の順番、結果、反対を分けます。中学年以降は、同じ順接の中でも「だから・そこで・すると」の違いへ進みます。
| 段階 | 学習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 低学年の土台 | そして・だから・でも | 時間、結果、反対を区別する |
| 中学年 | しかし・そこで・たとえば・つまり | 前後二文の関係を言葉にする |
| 高学年 | 一方・しかも・なぜなら・要するに | 段落の役割と筆者の意図を読む |
| 作文への応用 | 入れる・置き換える・削る | 読み手が迷わない最小限の接続詞にする |
練習は一日十語を暗記するより、同じ二文へ違う接続詞を入れ、意味の変化を比べる方が効果的です。「雨が降った」の後ろを三種類作り、「だから」「しかし」「そこで」を使い分けます。
高学年では説明文から接続詞を一つ選び、前後の要点を十字程度で書きます。その後、接続詞を隠しても関係を説明できるか確認します。
| 確認すること | できたら印 |
|---|---|
| 前の内容を一言でまとめた | □ |
| 後ろに何が来るか予想した | □ |
| 結果・反対・追加・説明などの関係を決めた | □ |
| 候補を入れて声に出した | □ |
| 同じ接続詞が続いていない | □ |
| なくても通じる接続詞は削った | □ |
練習問題:前後の関係から選ぼう
答えを開く前に、前と後を短く言い、関係の名前を書いてください。接続詞だけでなく理由も説明できれば、別の文章でも使えます。
問題1 「雨が強くなった。( )、試合は中止になった」に入る言葉は?
答え例:「そのため」「だから」です。
理由:雨が強くなったことが原因で、試合の中止が結果です。前から後へ理由・原因が進む順接です。
問題2 「何度も練習した。( )、本番では失敗した」に入る言葉は?
答え:「しかし」「ところが」などです。
理由:練習したなら成功しそうだという予想に反して、失敗したからです。「ところが」は予想外の感じを強く出します。
問題3 「この町には古い寺がある。( )、大きな公園もある」に入る言葉は?
答え例:「また」です。
理由:町にあるものを同じ立場で並べています。後ろを特に強く付け加えるなら「さらに」も考えられます。
問題4 「昆虫は体が頭・胸・腹に分かれる。( )、三つの部分がある」に入る言葉は?
答え:「つまり」です。
理由:後ろの文は、前の内容を短く言い換えています。新しい理由や反対の内容ではありません。
問題5 「行き先は山にしますか。( )、海にしますか」に入る言葉は?
答え:「それとも」です。
理由:質問の形で二つの選択肢から選ばせています。普通の文で選択肢を並べる場合は「または」も使えます。
問題6 「そして」が三回続く作文をどう直す?
答え例:「公園へ行き、虫を見つけました。そこで動きを観察しました。さらに、家で図鑑を使って名前を調べました。」
理由:最初は動作を一文につなぎ、次を場所での行動、最後を追加の調査として関係を分けました。
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前後の文を短くし、関係と候補を書いてから選ぶ表です。ノートへ写して使えます。
| 前の内容 | 後ろの内容 | 関係 | 入れる接続詞 |
|---|---|---|---|
| 練習した | 上達した | 原因→結果 | だから |
| 練習した | 失敗した | 予想と反対 | しかし |
| 二つの方法がある | AかBを選ぶ | 選択 | または |
| 同じ意味で言い直す | 要するに大切だ | 説明 | つまり |
※候補だけを暗記せず、前と後の関係を一言で書きます。
よくある質問
Q1 接続詞とは何ですか?
文と文、段落と段落などの関係を読み手へ示す言葉です。前の内容を受け、後ろが結果・反対・追加・説明などのどちらへ進むかを案内します。
Q2 接続語と接続詞は同じですか?
学校の問題では、文や段落をつなぐ働きを広く「接続語」と呼び、その中心に接続詞があります。「そのため」「このように」のようなまとまりも接続語として扱う場合があります。設問と教科書の用語を確認してください。
Q3 「だから」と「それで」はどう違いますか?
どちらも順接ですが、「だから」は理由から結論や判断を強く導くとき、「それで」は出来事が自然に次へ進むときに使いやすい言葉です。文脈によって両方使える場合もあります。
Q4 作文には接続詞をたくさん入れた方がよいですか?
多ければよいわけではありません。前後の関係が明らかなときは省けます。同じ接続詞が続いたら、関係を言い換えるだけでなく、二文を一文にまとめたり接続詞を削ったりします。
Q5 読解問題では接続詞に線を引けば解けますか?
よい手がかりですが、それだけでは足りません。「しかし」なら何と何が反対か、「つまり」なら何を言い換えたかまで矢印や短い言葉で示します。
Q6 正解が二つあるように感じます
接続詞は文脈により複数が自然な場合があります。ただし、選択問題では語調や関係の強さまで比べます。記述問題なら、選んだ言葉と前後関係を一緒に説明できるか確かめます。
まとめ
接続詞は、文の流れを飾る言葉ではなく、前と後の関係を示す標識です。
- 前の内容を短くまとめる。
- 後ろに何が来そうか予想する。
- 結果・反対・並列・追加・対比・選択・説明・転換から関係を選ぶ。
- 候補を入れ、声に出して意味を確かめる。
- 読解では接続詞の前後へ矢印を引く。
- 作文では同じ語を置き換えるだけでなく、まとめたり削ったりする。
まず「雨が降った」の後ろへ、結果になる文と予想に反する文を一つずつ作ってください。「だから」と「しかし」の違いを自分の文で説明できれば、一覧は暗記表ではなく使える道具になります。


