読書感想文のあらすじは、長く書くほどよいわけではありません。まずは3〜5文で、主人公、中心の出来事、人物や状況の変化をまとめます。そのあとに「私はこの場面を読んで〜」と続けると、あらすじと感想が分かれます。
本の内容を最初から最後まで説明すると、原稿用紙があらすじでいっぱいになりがちです。読み終わったら、話の流れを一度短く言い直し、心に残った場面と自分の経験を多めに残しましょう。
先に答え:あらすじの基本
本の紹介 → 主人公と始まり → 中心の出来事 → 人物や状況の変化 → 感想へつなぐ一文
あらすじと感想の違い
あらすじは、本の中で起きたことを短く伝える部分です。感想は、その出来事を読んで自分がどう思ったか、なぜそう思ったかを書く部分です。「主人公は友達に謝った」はあらすじ、「私も言い方を考えて謝りたい」は感想です。
| 順番 | 書くこと | 分量の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 本の題名と、どんな話か | 1文 |
| 2 | 主人公や場所、始まりの出来事 | 1文 |
| 3 | 話を動かす出来事と主人公の対応 | 1〜2文 |
| 4 | 人物や状況の変化 | 1文 |
| 5 | あらすじから感想へ移る一文 | 1文 |
あらすじの最後に、感想へ移る橋渡しの文を一つ入れると、段落がつながります。気持ちや自分の体験をあらすじに混ぜず、次の段落で詳しく書くのがポイントです。
3〜5文でまとめる書き方
| 文 | 役割 | 書き方の型 |
|---|---|---|
| 1文目 | 本の紹介 | 『題名』は、〇〇な主人公の話です。 |
| 2文目 | 始まり | 主人公は〇〇をきっかけに、〇〇へ向かいます。 |
| 3文目 | 中心の出来事 | 途中で〇〇が起き、主人公は〇〇します。 |
| 4文目 | 変化 | その結果、主人公は〇〇に気づきます。 |
| 5文目 | 感想への橋 | 私はこの場面を読んで、〇〇と感じました。 |
文の数は厳密な決まりではありませんが、短い本なら2〜3文、長い物語なら5文前後を目安にします。大切なのは、細かな出来事を並べることではなく、最初と最後で主人公や状況がどう変わったかを示すことです。
学年別の長さと入れる内容
| 学年の目安 | あらすじの長さ | 入れる内容 |
|---|---|---|
| 1・2年生 | 2〜3文 | 主人公、起きたこと、心に残った場面 |
| 3・4年生 | 3〜5文 | 始まり、中心の出来事、人物の変化 |
| 5・6年生 | 5文前後 | 出来事のつながり、考え方の変化 |
| 感想文の長さ | あらすじの目安 | 感想に残す分量 |
|---|---|---|
| 400字程度 | 2〜4文 | 心に残った場面と理由を中心に |
| 800字程度 | 4〜6文 | 自分の体験や考えを二つほど |
| 1200字程度 | 5〜8文 | 場面、体験、考え、これからを詳しく |
低学年は本の内容を正確に短く伝えること、中学年は出来事のつながり、高学年は人物の考え方の変化を意識します。学年が上がっても、あらすじだけを増やすのではなく、感想の理由を増やす方が文章は深くなります。
長くなりやすい部分を短くする
| 書き方 | よい例・問題点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 短く要点を書く | 中心の出来事と変化が分かる | 細かな場面を削る |
| 結末を全部説明する | 感想を書く前に話が終わる | 結末は変化を一文にする |
| 人物の気持ちを入れすぎる | あらすじと感想が混ざる | 気持ちは感想欄へ移す |
| 本文を写す | 自分の言葉になっていない | 出来事を短い言葉で言い換える |
| 本の場面 | 長くなりやすいメモ | 短く直したメモ |
|---|---|---|
| 主人公が友達とけんかする場面 | 朝、学校へ行き、教室で友達に話しかけたが、言い方が悪くてけんかになり、帰り道で… | 主人公は友達とけんかし、自分の言い方を考え直す。 |
| 主人公が挑戦する場面 | 練習を何日も続け、失敗して、家族に励まされ、もう一度やってみると… | 主人公は失敗を乗り越えるため、方法を変えて挑戦する。 |
| 主人公が気づく場面 | 最初は嫌だと思っていたが、話を聞いてみると相手にも事情があることが分かって… | 主人公は相手にも事情があると気づく。 |
本文の表現をそのまま写すと長くなりやすいため、自分の言葉でまとめます。登場人物がしたことを一つの動詞に置き換え、「話しかけた」「走った」「考えた」など、中心の動きが分かる文にします。
あらすじから感想へつなぐ
| あらすじの最後 | 感想へのつなぎ方 | 続く感想例 |
|---|---|---|
| 主人公は友達に謝りました。 | この場面を読んで、私は自分の経験を思い出しました。 | 私も言い方を後悔したことがあります。 |
| 主人公は方法を変えて挑戦しました。 | 私は、失敗したときの向き合い方について考えました。 | すぐにあきらめず、原因を探したいです。 |
| 主人公は相手の事情に気づきました。 | この変化が心に残ったのは、私にも似た経験があるからです。 | 相手の話を聞くことを大切にしたいです。 |
「私は〜と思いました」だけで終わらず、そう思った理由や、自分の経験とのつながりを書きます。あらすじの場面を一つ選び、「自分ならどうするか」「似た経験はあるか」「考えが変わったか」を順番に話すと、感想が続きやすくなります。
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本を閉じたあとに、話の流れを短く整理するためのメモです。あらすじと感想を別の欄に書くと、あらすじだけで原稿用紙が埋まりにくくなります。
| 項目 | 書くこと | メモ例 |
|---|---|---|
| 本の題名 | どの本について書くか | 『〇〇』を読んだ |
| 登場人物・場所 | 誰が、どこで始まる話か | 主人公は〇〇で暮らしている |
| 大きな出来事 | 話が動いた出来事を一つ | 〇〇が起きて、主人公は困った |
| 変化 | 人物や状況がどう変わったか | 最後に〇〇を決心した |
| 自分の感想 | 心に残った場面と理由 | 自分なら〇〇と思う |
※結末を長く説明するより、感想を書きたい場面を中心に残します。
提出前のチェック
| チェックすること | できていればよい状態 | 直す場合 |
|---|---|---|
| 文の数 | 3〜5文ほどで話の流れが分かる | 同じ出来事をまとめる |
| 中心 | 一番大きな出来事が入っている | 細かな場面を削って中心を残す |
| 結末 | 人物の変化を短く書いている | 最後の場面を詳しく説明しない |
| 感想との区別 | 「私は〜」は感想欄にある | 気持ちの文を後ろへ移す |
よくある質問
あらすじは何文字書けばよいですか。
学校から指定がなければ、まず3〜5文を目安にします。感想文全体が400字なら2〜4文、800字なら4〜6文ほどにし、残りを自分の感想や体験に使います。
本の最初から最後まで書く必要がありますか。
必要ありません。主人公、中心の出来事、人物や状況の変化が分かれば、細かな場面は省けます。あらすじは本の紹介であり、読書感想文の中心は自分の考えです。
結末を書いてもよいですか。
学校の課題では、結末を一文で触れる程度なら問題ありません。ただし、最後の出来事を詳しく説明すると、感想を書く場所が減るため、人物の変化だけを残す方法もあります。
あらすじと感想の違いが分かりません。
あらすじは本の中で起きたこと、感想は読んだ自分が思ったことです。「主人公は謝った」はあらすじ、「私も謝ることが大切だと思った」は感想です。
本の内容を忘れてしまいました。
目次や付せんを付けた場面を見返し、出来事を三つだけメモします。主人公が何に困り、何をして、どう変わったかを並べれば、話の流れを思い出せます。
あらすじを書いたら長くなります。
文ごとに「この説明がなくても話の中心は伝わるか」と考えます。登場人物の細かな会話、場所の説明、同じ意味の文を削り、中心の出来事を残します。
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まとめ
読書感想文のあらすじは、3〜5文を目安に、主人公、中心の出来事、人物や状況の変化をまとめます。細かな説明を減らし、あらすじのあとに心に残った場面と自分の考えをしっかり書きましょう。
- あらすじは本の中で起きたことを書く。
- 感想は読んだ自分の考えを書く。
- 中心の出来事と変化を残す。
- 結末は詳しく説明せず、一文にまとめる。
- あらすじのあとに理由や体験を書く。


