ことわざは、短い言葉の中に昔からの知恵や、人との付き合い方が詰まっています。ただ一覧を暗記するだけでは、作文や読解で使うときに迷うことがあります。そこで、この記事では意味・使う場面・自分の例文を一組にして整理します。
小学生がまず覚えたいことわざを、毎日の生活、努力、人との関わり、自然や失敗に分けました。気になる言葉を全部覚えようとせず、自分の経験に近いものを三つ選ぶところから始めてください。
先に結論:ことわざの覚え方
- 意味を短い言葉に言い換える。
- 使う場面を一つ思い浮かべる。
- 自分を主語にして例文を作る。
- 翌日に、見ないで説明する。
ことわざとは?慣用句・四字熟語との違い
ことわざとは、昔から言い伝えられてきた短い言葉です。生活の知恵や、人の行動への教訓を表すものが多く、文章の中では出来事への感想や注意として使われます。
| 種類 | 中心になるもの | 例 |
|---|---|---|
| ことわざ | 昔から伝わる知恵や教訓 | 急がば回れ |
| 慣用句 | いくつかの言葉がまとまった決まった表現 | 頭をひねる |
| 四字熟語 | 漢字四字で表す考えや様子 | 一石二鳥 |
たとえば「七転び八起き」は、転ぶ回数を数える表現ではありません。失敗しても何度でも立ち上がるという意味です。慣用句の一覧と比べると、ことわざは教訓や知恵を表すものが中心だと分かります。四字熟語との違いは四字熟語の一覧で確認できます。
小学生のことわざ一覧
意味は辞書の文章をそのまま覚えるより、短い言葉に直すと使いやすくなります。例文は、ことわざが実際に当てはまる場面を想像できるようにしました。
生活や身近な出来事に関することわざ
| ことわざ | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 早起きは三文の徳 | 早起きすると、少しよいことがある。 | 朝早く起きて宿題をしたら、ゆっくり朝ごはんを食べられた。 |
| 急がば回れ | 急ぐときほど、安全で確かな方法を選ぶ方が早い。 | 近道がぬかるんでいたので、急がば回れでいつもの道を歩いた。 |
| 石橋をたたいて渡る | 用心を重ねてから行動する。 | 持ち物を何度も確かめるのは、石橋をたたいて渡るような準備だ。 |
| 住めば都 | 住み慣れると、どんな場所もよく感じられる。 | 転校した学校も、友達ができると住めば都だと思えた。 |
| 灯台下暗し | 身近なところほど、かえって気づきにくい。 | 探していた消しゴムは筆箱の中にあり、灯台下暗しだった。 |
| 犬も歩けば棒に当たる | 行動すると、思いがけない出来事に出会う。 | 図書館へ行ったら読みたい本を見つけ、犬も歩けば棒に当たると思った。 |
| 案ずるより産むが易し | 心配しているより、実際にやってみると簡単なことがある。 | 発表は案ずるより産むが易しで、始めたら落ち着いて話せた。 |
| 習うより慣れよ | 教わるだけでなく、実際に繰り返すことが大切だ。 | 毎日音読を続けると、習うより慣れよの意味が分かった。 |
| 塵も積もれば山となる | 小さなことも積み重ねれば大きくなる。 | 一日一ページの読書も、塵も積もれば山となる。 |
| 好きこそ物の上手なれ | 好きなことは熱心に続けるので、上達しやすい。 | 虫の図鑑を読むのが好きこそ物の上手なれで、名前をよく覚えた。 |
努力や学習に関することわざ
| ことわざ | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 七転び八起き | 何度失敗しても、立ち上がって続ける。 | 計算を間違えても、七転び八起きで解き直した。 |
| 石の上にも三年 | 辛抱強く続ければ、成果につながる。 | 毎日漢字を書くのは、石の上にも三年の気持ちで続けたい。 |
| 継続は力なり | 続けることが力になる。 | 短い音読でも、継続は力なりで読む速さが上がった。 |
| 千里の道も一歩から | 大きな目標も、まず一歩から始まる。 | 本を一冊読む目標も、千里の道も一歩からで今日は十ページ読む。 |
| 雨垂れ石を穿つ | 小さな努力でも、続ければ大きな結果を生む。 | 毎日の練習が雨垂れ石を穿つように、記録を伸ばした。 |
| 努力に勝る天才なし | 才能よりも、努力を続けることが大切だ。 | すぐに解けなくても、努力に勝る天才なしと思って考え続けた。 |
| 失敗は成功のもと | 失敗を生かせば、成功につながる。 | 作文の書き直しで、失敗は成功のもとだと気づいた。 |
| 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥 | 分からないことは、その場で聞く方がよい。 | 漢字の読み方を先生に聞くのは、聞くは一時の恥だ。 |
| 思い立ったが吉日 | やろうと思った日を、すぐ始めるのがよい。 | 読書記録をつけようと思い、思い立ったが吉日で今日から始めた。 |
| 初心忘るべからず | 始めたときの気持ちを忘れない。 | 大会で勝った後も、初心忘るべからずで練習を続けた。 |
友達や人との関わりに関することわざ
| ことわざ | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 親しき仲にも礼儀あり | 仲がよくても、礼儀を大切にする。 | 家族にもありがとうを伝えるのは、親しき仲にも礼儀ありだ。 |
| 類は友を呼ぶ | 似た者同士は自然に集まる。 | 本が好きな友達が集まり、類は友を呼ぶと思った。 |
| 情けは人のためならず | 人に親切にすると、巡り巡って自分にもよいことがある。 | 困っている友達を助けるのは、情けは人のためならずだ。 |
| 持ちつ持たれつ | 互いに助けたり助けられたりする。 | 係の仕事を分けるのは、持ちつ持たれつの関係だ。 |
| 三人寄れば文殊の知恵 | 三人で知恵を出し合えば、よい考えが出る。 | 三人寄れば文殊の知恵で、発表の方法を思いついた。 |
| 縁の下の力持ち | 目立たないところで人を支える。 | 会場を片付ける係は、縁の下の力持ちだ。 |
| 後の祭り | 終わってから後悔しても、もう遅い。 | 提出日を過ぎてから気づいても後の祭りなので、前日に確認する。 |
| 人のふり見て我がふり直せ | 人の行動を見て、自分の行動も改める。 | 友達の話をさえぎってしまい、人のふり見て我がふり直せと思った。 |
| 出る杭は打たれる | 目立つ人は、周りから非難されることがある。 | このことわざは、目立つなという意味だけでなく、集団の中での注意も表す。 |
| 口は災いの元 | 不用意な発言が、問題を引き起こす。 | 秘密を話さないようにするのは、口は災いの元だからだ。 |
失敗・自然・物事の見方に関することわざ
| ことわざ | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 猿も木から落ちる | 得意な人でも失敗することがある。 | 漢字が得意な姉も書き間違え、猿も木から落ちると思った。 |
| 弘法にも筆の誤り | 上手な人でも間違えることがある。 | 先生が計算を一つ直したので、弘法にも筆の誤りだと思った。 |
| 井の中の蛙大海を知らず | 狭い世界にいると、広い世界を知らない。 | 一つの方法だけで決めず、井の中の蛙大海を知らずにならないよう調べた。 |
| 蛙の子は蛙 | 子どもの性質や才能は、親に似ることが多い。 | 料理好きの母と私が料理を楽しむ様子を、蛙の子は蛙という。 |
| 鶴の一声 | 多くの人が従う、力のある一言。 | 班長の鶴の一声で、片付けの順番が決まった。 |
| 焼け石に水 | 努力や助けが少なすぎて、効果がほとんどない。 | 直前に一度読むだけでは焼け石に水なので、少しずつ復習する。 |
| 火のない所に煙は立たぬ | うわさが立つからには、何か理由があることが多い。 | うわさをすぐ信じず、火のない所に煙は立たぬの意味も考えて確認した。 |
| 二兎を追う者は一兎をも得ず | 二つを同時に得ようとすると、どちらも失うことがある。 | 二つの宿題を同時に始めず、二兎を追う者は一兎をも得ずにならないようにした。 |
| 飼い犬に手をかまれる | 信頼していた相手から思いがけず害を受ける。 | 意味を確認し、ただ犬にかまれる話ではないと分かった。 |
| 木を見て森を見ず | 細かいことにとらわれ、全体を見失う。 | 一字の間違いだけを気にせず、木を見て森を見ずにならないよう作文全体を読んだ。 |
一覧を読む順番に迷ったら、まず今日か最近の出来事に近い表から選びます。意味を声に出し、例文の主語を「私」「家族」「友達」に置き換えてください。言葉が自分の生活に結びついたとき、単なる暗記から、文章で使える知識に変わります。
場面から選ぶことわざ逆引き表
「このことわざを知っているけれど、どこで使うか分からない」というときは、先に自分の場面を決めます。出来事に合う言葉を選ぶ方が、一覧を上から覚えるより思い出しやすくなります。
| こんな場面 | 選びやすいことわざ | 読み替えると |
|---|---|---|
| 失敗しても続けたい | 七転び八起き | 何度でも立ち上がる |
| 急いでいるけれど安全に進みたい | 急がば回れ | 確かな道を選ぶ |
| 小さな努力を続けている | 塵も積もれば山となる | 積み重ねが大きくなる |
| 分からないことを質問したい | 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥 | 今聞く方がよい |
| 得意な人が失敗した | 猿も木から落ちる | 上手な人も失敗する |
| 身近な場所で探し物をしている | 灯台下暗し | 近くほど気づきにくい |
ことわざを使うときは、表の「読み替えると」を自分の言葉にしてみましょう。たとえば、失敗した友達に「七転び八起きだよ」と言うなら、その前に「何度でもやり直せるよ」と考えておくと、意味を取り違えません。
学年別の覚え方
| 学年の目安 | 取り組み方 | 残すもの |
|---|---|---|
| 1〜2年生 | 絵や短い会話を思い浮かべ、知っている場面と結びつける。 | 意味の短い言い換え |
| 3〜4年生 | 意味・使う場面・例文をセットにして音読する。 | 自分の例文1つ |
| 5〜6年生 | 似た表現を比べ、作文や読解の文章に自然に使う。 | 使わない方がよい場面 |
学年は目安です。低学年でも経験のある場面なら覚えやすく、高学年でも意味があいまいな言葉は一つずつ使ってみる方が確実です。知っている数より、正しく使える数を増やします。
ことわざを忘れにくくする「四つの欄」メモ
ノートにことわざと意味だけを書いて終わると、使う場面が思い出せないことがあります。紙を四つの欄に分け、意味・場面・例文・注意点まで残します。
| 1枚のメモ | 書くこと | 例:七転び八起き |
|---|---|---|
| 意味 | 短い言葉に言い換える。 | 失敗しても立ち上がる |
| 場面 | 実際に使えそうな出来事を書く。 | 練習で何度も失敗した |
| 例文 | 自分を主語にして一文作る。 | 七転び八起きの気持ちで練習した |
| 注意 | 意味が合わない場面を書く。 | ただ転んだ話には使わない |
「注意」の欄があると、似た場面での使い分けを考えやすくなります。メモはきれいに作り込む必要はありません。間違えた言葉だけを、翌日にもう一度見られる大きさで残してください。
間違いやすい使い方
| ありがちな間違い | なぜ不自然か | 確認方法 |
|---|---|---|
| 文字どおりの意味だけで考える | ことわざ全体の教訓が抜ける。 | 普通の言葉で言い換える。 |
| どんな場面にも入れる | 意味が似ていても使う状況が違う。 | 前後の出来事と合うか読む。 |
| 反対の意味で使う | 否定や条件を読み落とすことがある。 | 主語・原因・結果を確認する。 |
| 知っている言葉を作文に詰め込む | 出来事より言葉が目立つ。 | 一段落に一つで自然か読む。 |
作文でことわざを使うなら、出来事の説明を先に書き、最後にことわざを置くと自然です。「楽しかった」「頑張った」だけで終わる文章に、無理にことわざを足す必要はありません。自分の経験を一言で言い換えられるときだけ使います。
無料確認問題
答えを見る前に、意味だけでなく、どんな場面に使うかも考えてください。
| 問題 | 考える手がかり |
|---|---|
| 毎日2ページ読んで一冊読み終えた。近いことわざは? | 小さな積み重ねが大きくなった。 |
| 発表前に友達へ分からない点を聞いた。近いことわざは? | 今聞く方が、後で困らない。 |
| 得意な選手が試合でミスをした。近いことわざは? | 上手な人でも失敗する。 |
| 作文にことわざを五つ入れたが、流れが不自然だ。どうする? | 出来事に合う一つへ絞る。 |
| 『急がば回れ』を使えるのはどんなとき? | 近道より安全な方法を選ぶとき。 |
| 『後の祭り』は、いつ使う? | 終わった後では間に合わないとき。 |
確認問題の答えを見る
ことわざは何個覚えればいいですか。
意味を忘れたら、最初から覚え直すべきですか。
ことわざを作文に入れると、文章が上手に見えますか。
ことわざの意味は一つだけですか。
まんがで覚えても勉強になりますか。
慣用句とことわざを見分けるコツはありますか。
国語辞典で調べるときは、どこを見ればいいですか。
言葉の使い分けを深める記事
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まとめ
小学生のことわざは、一覧を眺めるだけでなく、意味・場面・自分の例文を結びつけると覚えやすくなります。
- ことわざ全体を短い言葉に言い換える。
- 自分の経験に近い場面から三つ選ぶ。
- 四つの欄メモで、意味と注意点を残す。
- 作文では、出来事に合うものを一つだけ使う。
- 翌日に見ないで説明し、忘れた言葉だけ復習する。
まずは今日の出来事に合いそうなことわざを一つ選び、例文を書いてみましょう。


