小学生の類義語一覧|言い換え・例文・使い分け

小学生の類義語一覧。近い言葉の違い、言い換え、作文での使い分け、文に入れて確かめる方法をまとめた図解 国語

類義語とは、意味が似ている言葉です。ただし、似ているからといって、どの文でも自由に入れ替えられるわけではありません。「見る・眺める・見つめる」のように、動作の長さや視線の強さが少しずつ違います。

覚える順番は、元の文を読む → 近い言葉を探す → 違いを一言で言う → 文に入れて読み返すです。言葉を難しく言い換えることが目的ではなく、場面に合う表現を選ぶことが目的です。

図1 類義語は似た意味の中の違いを比べる図1 類義語は似た意味の中の違いを比べる。小学生向けの日本語説明図です。類義語は「近い意味」のどこが違う?見る眺める見つめる目で確認ゆっくり見る意識を向ける似ているからこそ、動作の長さ・気持ち・視線の強さを比べる
図1 類義語は似た意味の中の違いを比べる

「同じ意味」と決めつけず、「どこが似ていて、どこが違うか」を比べると、作文や読解で言葉を選びやすくなります。

まずは見る・話す・考えるを比べる

身近な動作から、似た言葉の違いを見ていきます。表の「意味の違い」は、辞書の説明をそのまま暗記するのではなく、例文に入れるための短い手がかりです。

元の言葉近い言葉意味の違い例文
見る眺める目で確認する/ゆっくり見る景色を眺める。
見る見つめる目を向ける/意識して見続ける顔を見つめる。
話す述べる会話する/考えを言葉にする意見を述べる。
話す伝える声に出す/相手に届くようにする気持ちを伝える。
考える思う理由を整理する/気持ちや判断を持つ方法を考える。
考える悩む整理して決める/迷って決められない進路に悩む。
図2 類義語を文に入れ替えて確かめる手順図2 類義語を文に入れ替えて確かめる手順。小学生向けの日本語説明図です。言い換えができるか確かめる4ステップ1 元の文を読む誰が・何を?2 候補を選ぶ意味が近い?3 入れ替える文に置いてみる4 音読する場面に自然?入れ替えて意味が変わるなら、完全な置き換えではありません。文体や気持ちの強さが変わる場合も、違いとして記録します。
図2 類義語を文に入れ替えて確かめる手順

「見る」は広い意味で使える一方、「眺める」「見つめる」は、見る時間や意識の向きがはっきりします。候補を選んだら、元の文に入れて意味が変わらないかを確かめます。

話す・述べる・伝えるの使い分け

言葉を口にする点は共通していても、相手や目的が違います。会話では「話す」、意見や理由を整理して示す文章では「述べる」、相手に内容を届けることを強調するなら「伝える」が使いやすくなります。

言葉近い言葉向いている場面例文
言う話す一つの発言/会話を続ける答えを言う。
話す述べる会話/意見や考えを整理して示す理由を述べる。
伝える知らせる相手に内容を届ける/情報を知らせる予定を知らせる。
頼むお願いする短い依頼/丁寧な依頼先生にお願いする。
答える応じる質問への返事/要求や呼びかけへの対応質問に答える。
聞く尋ねる耳で受ける/質問して知る先生に尋ねる。

例えば「今日の予定を述べる」も文法的には考えられますが、日常会話なら「今日の予定を話す」や「今日の予定を伝える」の方が自然な場合があります。正誤だけでなく、場面に合うかを読みます。

図3 類義語は場面と目的に合わせて選ぶ図3 類義語は場面と目的に合わせて選ぶ。小学生向けの日本語説明図です。場面に合わせて言葉を選ぶ友達との会話話すくだけた場面作文・説明述べる考えを整理して書く相手へ届ける伝える内容を相手に分かる形にする意味だけでなく、誰に・どこで・どんな目的で使うかも確認します。
図3 類義語は場面と目的に合わせて選ぶ

気持ちを表す類義語

感情の言葉は、似たものを一つにまとめすぎないことが大切です。「うれしい」はよいことを喜ぶ気持ち、「楽しい」は活動や時間を心弾ませる気持ちというように、原因や向きが異なります。

言葉近い言葉違いの目安例文
うれしい喜ばしい自分の気持ち/よいこととして喜ぶ合格してうれしい。
楽しいおもしろい心が弾む/興味を引く友達と遊ぶのは楽しい。
悲しい残念だつらい気持ち/期待どおりでない会えなくて悲しい。
怒る腹を立てる感情が動く/怒りを強く表す約束を破られて怒る。
怖い不安だ恐れを感じる/先が心配になる暗い道が怖い。
安心するほっとする心配がなくなる/緊張がゆるむ無事だと分かり安心する。

「悲しい」と「残念だ」も、完全に同じではありません。悲しいは心のつらさ、残念だは期待どおりにならなかった気持ちを表しやすい言葉です。自分の文では、何が起きてどんな気持ちになったかを先に書きます。

行く・向かう・訪れるなど移動の言葉

移動を表す類義語は、目的地そのものに注目するか、方向や訪問の動作に注目するかで使い分けます。

元の言葉近い言葉何が違う?例文
行く向かう目的地へ移動/目的地の方向へ進む駅へ向かう。
行く訪れる移動する/場所や人のもとへ行く美術館を訪れる。
帰る戻る家などへ帰る/元の場所や状態へ行く席に戻る。
歩く進む足を動かす/前へ動く道を歩く。
集める集まる人や物を一か所へ寄せる/自然に寄る資料を集める。
変える改める別の状態にする/悪い点を直す計画を改める。

「駅へ行く」は単に移動すること、「駅へ向かう」は駅を目的地として進んでいることに焦点があります。「美術館を訪れる」は、そこへ足を運ぶ行為や訪問した事実を表しやすい言い方です。

大きい・巨大な、細かい・詳しい

程度を表す語は、強さや対象の種類が変わることがあります。「大きい」と「巨大な」は大きさの程度、「細かい」と「詳しい」は、粒や部分の小ささと説明の具体性という違いです。

言葉近い言葉使い分けの手がかり例文
大きい巨大な一般的な大きさ/非常に大きい大きい箱。
小さいわずかな大きさ/量や程度が少ないわずかな変化。
広い広大な場所の広さ/非常に広い範囲広大な土地。
細かい詳しい粒や部分が小さい/説明が具体的詳しい説明。
速い早い動きの速さ/時刻や時期の早さ走るのが速い。
静か穏やか音が少ない/気持ちや様子が落ち着く穏やかな表情。

「速い」と「早い」は、読み方が同じでも意味が異なる言葉です。これは類義語として一組にするのではなく、速さと時刻の違いを確認する言葉として扱います。似た音・似た意味の語を混ぜないよう、文の対象を確認します。

作文で使える言い換え

作文の言い換えは、表現を難しくする作業ではありません。「すごい」「楽しい」「思う」のような便利な語を、何がどうすごいのか、どんな場面が楽しいのか、なぜそう思ったのかへ具体化する作業です。

会話で使いやすい作文で使いやすい意味の中心注意点
話す述べる言葉にする「述べる」は考え・意見と相性がよい
すごい優れている程度が高い何がどう優れているかを書く
楽しい心が弾む気持ちが明るい出来事と気持ちを分けて書く
思う考える判断や気持ち理由を添えると伝わりやすい
見る観察する目でとらえる細かく調べる場面で使う
直す改める元の状態や方法を変える文章・計画など対象を確認する

低学年向けの例

空を見ました。雲がゆっくり動くので、しばらく眺めました。鳥が飛んでいく様子も見えました。

中学年向けの例

発表で自分の考えを述べました。友達に理由を伝えるため、短い言葉にまとめました。話す前に順番を考えたので、落ち着いて説明できました。

高学年向けの例

「楽しい」と「うれしい」は似ていますが、同じ場面でいつも使えるわけではありません。友達と過ごす時間が心弾むなら楽しい、よい知らせを受けて喜ぶならうれしいと考えると、気持ちの違いを説明できます。言葉を言い換えるときは、意味だけでなく、気持ちが動いた理由も一緒に見ます。

書き換える前と後で、伝えたい内容が変わっていないかを確認します。語を置き換えた結果、気持ちが強くなりすぎたり、相手に対する丁寧さが変わったりすることもあります。

間違えやすい覚え方と直し方

類義語は、辞書の説明を一行読んだだけでは使い分けにくいことがあります。特に、場面や気持ちの強さが少し違う言葉は、二つの文を作って比べます。

間違えやすい覚え方起きること直し方
辞書の最初の意味だけで置き換える文の場面や強さが変わる用例と一緒に比べる
似ている言葉を同じ意味だと決める入れ替えられない文で迷う入れ替え後に音読する
作文を難しい言葉に直し続ける本人の意味から離れる自分で説明できる語を選ぶ
語尾や助詞を見ない文法的につながらない文全体を一文で読み直す
図4 類義語を使った文を読み返すチェック項目図4 類義語を使った文を読み返すチェック項目。小学生向けの日本語説明図です。言い換え後の文をチェック1意味元の文と内容がずれていない?2場面会話・作文・説明に合っている?3強さ気持ちや動作が強くなりすぎていない?4文法助詞や活用が自然につながる?5音読声に出して違和感がない?「似た言葉」でも、置き換えられない理由を一言書くと理解が深まります。
図4 類義語を使った文を読み返すチェック項目

「置き換えられなかった」ことは失敗ではありません。なぜ入れ替えにくいのかを知ると、言葉の特徴が分かります。意味・場面・強さ・文法のどこが違うかをメモしてください。

家庭学習での覚え方

類義語は、教科書や作文の中で出会った語を拾い、一組ずつ使う方法が続けやすいです。知らない語を大量に集めるより、今使う文に近い語から始めます。

段階家庭でやること目安
集める教科書や作文で気になった語を拾う週に3語
比べる近い語と違いのメモを書く1組5分
入れ替える元の文に候補を入れて読む1語1文
使う場面に合う方で自分の文を作る1組1文
戻る翌日に意味と例文を思い出す1〜2分
学年の目安取り組み方候補の例確認すること
低学年絵や生活場面で近い言葉を比べる見る・眺めるどんな様子か言える
中学年短文に入れて言い換える話す・述べる・伝える場面に合う語を選べる
高学年文体や強さ、辞書の用例を比べる考える・思う・悩む置き換えられない理由を説明する

低学年は「見る・眺める」のように、場面を絵で思い浮かべられる組が向いています。中学年は候補を文へ入れ、高学年は辞書の用例や文体まで確認します。覚える量を増やす前に、本人が違いを説明できるかを見てください。

保護者が「どちらが正解?」とすぐ決めるのではなく、「誰に話す文?」「気持ちはどれくらい強い?」「文章と会話のどちら?」と質問すると、選ぶ手がかりが増えます。最後は必ず文全体で読みます。

練習問題:近い言葉を文に入れる

次の練習では、類義語を知っているかだけでなく、場面に合うかを考えます。候補を一つに決めにくいときは、二つの文を作って違いを説明してください。

練習1:「見る」の近い言葉を選ぶ

「夕焼けをゆっくり見る」という文に合う言葉を考えます。景色を時間をかけて見るなら「眺める」が自然です。目を向け続ける気持ちが強い場合は「見つめる」も候補になります。

練習2:話す・述べる・伝える

「自分の意見を__」という文に入る言葉を比べます。作文や発表で考えを整理して示すなら「述べる」、相手に届くようにすることを強調するなら「伝える」が使えます。

練習3:気持ちの強さを比べる

「合格してうれしい」「友達と遊ぶのが楽しい」「結果を知って安心する」を並べ、気持ちの種類を説明します。近い感情でも、原因や心の動きが違います。

練習4:行く・向かう・訪れる

「駅へ__」「美術館を__」のように、目的地や動作の焦点を確かめます。場所へ移動するだけなら行く、方向に進むなら向かう、場所をたずねる意味なら訪れるが候補です。

練習5:作文の言葉を言い換える

「すごい」「楽しい」「思う」のどれかを選び、何がどうすごいのか、どんな場面が楽しいのか、なぜそう思うのかを具体化します。言い換えは難しい語に変えることではありません。

練習6:言い換えカードを作る

元の言葉、近い候補、違い、入れ替えた文を書きます。候補を一つに決められないときは、両方の文を作り、場面に合う方へ丸を付けます。

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無料:言い換えくらべカード

似た言葉を見つけたら、意味・場面・言葉の強さを比べるカードです。入れ替えられない場合も、理由を書いて学習の材料にします。

元の言葉候補の言葉違いのメモ入れ替えた例文
見る眺める・見つめる見る時間・視線の強さ
話す述べる・伝える会話・作文・相手へ届ける
うれしい楽しい・喜ばしい気持ちの種類や場面
考える思う・悩む理由を整理・気持ち・迷い

※「同じ意味」と決めつけず、どこが似ていてどこが違うかを一言残します。

よくある質問

Q1:類義語とは何ですか?

意味が似ている言葉です。ただし、意味がすべて同じとは限りません。動作の強さ、気持ち、場面、丁寧さなどに違いがあるため、文の中で使えるかを確かめます。

Q2:類義語と同義語は同じですか?

学校や辞書によって用語の説明が少し異なる場合があります。学習中は、問題文や教科書の定義を優先し、似た意味でも使い分けがあることを意識します。

Q3:作文では難しい類義語を使った方がよいですか?

難しい言葉に変えればよいわけではありません。自分で意味を説明でき、文の場面に合う言葉を選びます。「すごい」を具体的な様子に言い換える方が、伝わりやすいこともあります。

Q4:「見る」と「眺める」はどちらも同じですか?

目で確認する点は似ていますが、「眺める」には、景色などをゆっくり見る感じがあります。「見つめる」は対象へ意識を向け続ける感じが強くなります。

Q5:言い換えたら文の意味が変わりました

その言葉は完全な置き換えではない可能性があります。変わった部分を「時間」「強さ」「場面」「相手」のどれかに分けてメモし、元の文にはどの語が合うかを戻します。

Q6:類義語を効率よく覚えるには?

一覧を一度に暗記せず、教科書や作文で出会った語を一組ずつ取り上げます。意味の違いを短く書き、翌日に文へ入れて読めるかを確認すると、使い方まで残ります。

まとめ

類義語は、意味が似ている言葉ですが、場面・強さ・文体・目的に違いがあります。

  • 元の文の意味と場面を先に読む。
  • 候補を入れ替え、意味がずれないか確かめる。
  • 「どこが似ていて、どこが違うか」を一言で残す。
  • 作文では難しい語より、自分で説明できる語を選ぶ。
  • 辞書の用例と音読で、自然な使い方を確認する。
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