この記事では、中学文法の「単語の区切り方」として、文を単語に区切るときの考え方を整理します。
文節分けはできているのに、単語に分ける段階で「持ち帰るを切るのか」「読んでいるの“て”をどうするのか」で迷う人は多いです。答案を見ていると、複合語を切りすぎるミスと、助詞・助動詞をくっつけすぎるミスがよく出ます。ここでは、テストで迷いやすい例を表で確認しながら、単語の区切り方を練習します。
30秒でわかる単語の区切り方
- 複合語は、途中で切らずに一単語として考える。
- 「て」「で」は、それだけで一単語になることが多い。
- 「た」「ない」「ます」など、前の語に意味を加える語は単語では分ける。
- 「勉強する」は一単語、「勉強をする」は「勉強 / を / する」と分ける。
まず覚えるルール
| 見るところ | 例 | 単語での分け方 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 複合語 | 持ち帰る、増え続ける、勉強する | 途中で切らない | 二つ以上の語が結び付いて一つの語になっている。 |
| 「て」「で」 | 読んでいる、書いていた | 読ん / で / いる、書い / て / い / た | 「て」「で」は単語として数える。 |
| 助動詞 | 行った、行かない、行きます | 行っ / た、行か / ない、行き / ます | 過去・打消・丁寧などの意味を添える語は分ける。 |
| 形容動詞 | きれいな | きれいな | 「きれいだ」が形を変えたものなので、一単語として見る。 |
| 副詞 | きらきらと | きらきらと | これで一つの副詞として働く。 |
単語に分ける手順
迷ったときの手順
- まず文節に分ける。
- 複合語かどうかを見る。複合語なら途中で切らない。
- 「て」「で」「た」「ない」「ます」など、意味を添える語を分ける。
- 最後に、助詞の「が・を・に・から・の」などを一単語として数える。
単語の問題では、いきなり細かく切ろうとすると混乱しやすいです。先に文節で大きく分けてから、その中を単語に分けると、見落としが減ります。
例題で確認
| 文 | 単語の区切り | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 学校から教科書を持ち帰る。 | 学校 / から / 教科書 / を / 持ち帰る | 「持ち帰る」は複合語なので切らない。 |
| 母を車に乗せてあげる。 | 母 / を / 車 / に / 乗せ / て / あげる | 「て」は一単語。「あげる」は補助的に働く動詞。 |
| 父が仕事から帰ってくる。 | 父 / が / 仕事 / から / 帰っ / て / くる | 「て」は分ける。「くる」も一単語。 |
| 七時から勉強する。 | 七時 / から / 勉強する | 「勉強する」で一単語。途中では分けない。 |
| 朝食の前に国語の勉強をする。 | 朝食 / の / 前 / に / 国語 / の / 勉強 / を / する | 「勉強をする」は「勉強」と「する」を分ける。 |
| 人口が増え続けている。 | 人口 / が / 増え続け / て / いる | 「増え続ける」は複合語。「て」は分ける。 |
| 星がきらきらと光を放つ。 | 星 / が / きらきらと / 光 / を / 放つ | 「きらきらと」は一つの副詞として見る。 |
| きれいな花が咲いている。 | きれいな / 花 / が / 咲い / て / いる | 「きれいな」は一単語。「て」「いる」は分ける。 |
| きれいな花が咲いていた。 | きれいな / 花 / が / 咲い / て / い / た | 「いた」は「いる」に過去の「た」が付いた形なので、単語では「い / た」と分ける。 |
| 本を読んでいる。 | 本 / を / 読ん / で / いる | 文節では「読んで / いる」、単語では「読ん / で / いる」。 |
| 字を書いていた。 | 字 / を / 書い / て / い / た | 「て」「い」「た」をそれぞれ確認する。 |
間違えやすいところ
間違えやすい単語分け問題
単語分けでは、文節分けより細かく区切ります。特に「勉強する」「複合語」「て・で・いる」のような形は迷いやすいので、表で確認しましょう。
| 例 | 単語分け | 注意点 |
|---|---|---|
| 勉強する | 勉強する | 「勉強する」はサ行変格活用の動詞として一単語で扱う。 |
| 読んでいる | 読ん / で / いる | 文節では「読んで / いる」だが、単語ではさらに細かく見る。 |
| 美しい花 | 美しい / 花 | 形容詞と名詞に分かれる。 |
| 取り出す | 取り出す | 一語の複合動詞として扱う場合がある。学校の説明に合わせて確認する。 |
クリックして確認:「読んでいる」はどう分ける?
単語分けでは読ん / で / いると考えます。文節分けの「読んで / いる」と混同しないようにしましょう。
注意したいポイント
- 文節で分けないものでも、単語では分けることがある。
- 複合語は、文節でも単語でも途中で切らない。
- 「て」「で」は小さい語に見えるが、一単語として数える。
- 「する」は、前に「を」があるかどうかで扱いが変わる。
| 迷いやすい例 | よくある誤答 | 正しい考え方 |
|---|---|---|
| 持ち帰る | 持ち / 帰る | 複合語なので「持ち帰る」で一単語。 |
| 読んでいる | 読んで / いる | 文節ならよいが、単語では「読ん / で / いる」。 |
| 勉強する | 勉強する | 「勉強する」で一単語。途中では分けない。 |
| 勉強をする | 勉強をする | 「勉強 / を / する」と分ける。 |
| 咲いていた | 咲いて / いた | 単語では「咲い / て / い / た」と分ける。 |
NG例
「文節の区切り」と「単語の区切り」を同じにしてしまうと、答えがずれます。たとえば「本を読んでいる」は、文節では「本を / 読んで / いる」ですが、単語では「本 / を / 読ん / で / いる」です。
確認問題
青い「+ 答えを見る」をクリックすると答えが開きます。
| 問題 | 答え |
|---|---|
| 1. 学校から教科書を持ち帰る。 | + 答えを見る学校 / から / 教科書 / を / 持ち帰る |
| 2. 母を車に乗せてあげる。 | + 答えを見る母 / を / 車 / に / 乗せ / て / あげる |
| 3. 父が仕事から帰ってくる。 | + 答えを見る父 / が / 仕事 / から / 帰っ / て / くる |
| 4. 七時から勉強する。 | + 答えを見る七時 / から / 勉強する |
| 5. 朝食の前に国語の勉強をする。 | + 答えを見る朝食 / の / 前 / に / 国語 / の / 勉強 / を / する |
| 6. 人口が増え続けている。 | + 答えを見る人口 / が / 増え続け / て / いる |
| 7. きれいな花が咲いていた。 | + 答えを見るきれいな / 花 / が / 咲い / て / い / た |
| 8. 本を読んでいる。 | + 答えを見る本 / を / 読ん / で / いる |
文節分けで迷いやすい人へ
単語分けと文節分けを混ぜてしまう人は、助詞を前につける考え方や、ネを入れる方法の限界を確認しておくと復習しやすくなります。 文節の間違えやすい問題では、ネを入れる見分け方の限界、助詞、修飾語、補助の関係で迷う例をまとめています。
Q&A
+ 複合語はいつも一単語ですか?
中学文法の単語分けでは、複合語は途中で切らずに一単語として扱います。「持ち帰る」「増え続ける」「勉強する」などは切りません。
+ 「て」「で」はなぜ分けるのですか?
「て」「で」は前後の語をつなぐ働きをする語で、それだけで一単語として数えるからです。「読んでいる」は「読ん / で / いる」と分けます。
+ 「勉強する」と「勉強をする」は何が違いますか?
「勉強する」は一つの語として扱います。一方、「勉強をする」は「勉強」に助詞の「を」が付いているので、「勉強 / を / する」と分けます。
+ 文節と単語の区切りは同じですか?
同じではありません。文節は意味のまとまりで大きく分け、単語はさらに細かい語に分けます。文節で「読んで」でも、単語では「読ん / で」と分けます。
+ テストではどこを見ればよいですか?
まず「複合語を切っていないか」、次に「て・で・た・ない・ますを分けているか」を確認しましょう。この二つだけでも、単語分けのミスはかなり減ります。
あわせて確認したい記事
単語分けの確認に使った資料
この記事は中学校の学校文法に合わせています。「勉強する」はサ行変格活用の動詞として一単語、「勉強をする」は「勉強/を/する」と分けます。学校や教材で指定がある場合は、その説明を優先してください。
- 大阪府「中学校国語ワークブック」(「勉強する」で一つの言葉とする解説)
- 進研ゼミ「文節分けで「~する」は分けないのに「~みる」は分ける理由」
- 進研ゼミ「文節に区切る・単語に区切るの違いとやり方」
まとめ
単語の区切り方では、複合語を切らないことと、「て」「で」「た」「ない」「ます」などを単語として分けることが大切です。
テストでは、先に文節で大きく分け、そのあと単語に分けると整理しやすくなります。迷ったときは、複合語か、意味を添える語かを表で確認しましょう。
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