「主語と述語を見つけましょう」と言われると、文の最初の言葉と最後の言葉を選びたくなります。でも、長い文では最初の言葉が主語とは限らず、文末の近くにある言葉が述語の説明になっていることもあります。
主語は「誰が・何が」、述語は「どうする・どんなだ・何だ」と質問して探すと、文の形を落ち着いて見られます。この記事では、短い例文から長い文、省略された主語、主語と述語のねじれまで、同じ手順で確認します。
主語と述語の基本を質問で覚える
| 文の型 | 主語の例 | 述語の例 | 質問のしかた |
|---|---|---|---|
| 動作 | 太郎が | 走った | 誰がどうした? |
| 状態 | 空が | 青い | 何がどんなだ? |
| 名前・説明 | これは | 本です | 何が何だ? |
| 存在 | 机の上に本が | ある | 何がある? |
| 気持ち | 私は | うれしい | 誰がどんなだ? |
| できごと | 雨が | 降った | 何がどうした? |
「主語は誰が・何が」「述語はどうする・どんなだ・何だ」と丸暗記するだけでは、文が長くなったときに迷います。述語の種類を見て質問を変えることが大切です。「走る」なら誰が、「赤い」なら何が、「本です」なら何が何だ、と文の中心へ合わせます。
見つける順番は述語から
| 手順 | すること | 例 | 見つけた合図 |
|---|---|---|---|
| 1 | 文の終わりを見る | 走った | 動きや状態の言葉 |
| 2 | 述語を決める | 走った | 質問の中心になる |
| 3 | 「誰が・何が」と聞く | 誰が走った? | 答えが主語候補 |
| 4 | 文の前後を読む | 太郎が走った | 意味が自然になる |
| 5 | 主語と述語を線で結ぶ | 太郎が→走った | 関係を確認できる |
主語を先に探すと、修飾語や場所の言葉を選んでしまうことがあります。まず述語へ線を引き、「誰が・何が」と戻る順番にすると、主語と述語の関係を一つずつ確かめられます。最後に文全体を読み、質問の答えとして自然かを確認します。
長い文は述語から戻って考える
「朝」「庭で」「育てた」のような言葉が前に並ぶと、どれが主語か分かりにくくなります。述語が「咲いた」なら、「何が咲いた」と質問し、花がを探します。「弟が」は花を説明するための動作「育てた」の主語です。一文の中に小さな文の関係が含まれる場合は、述語ごとに分けて考えます。
主語が省略される文と後ろにある文
| 主語が見えにくい理由 | 考え方 | 例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 主語が省略されている | 前の文の主役を受ける | 私は本を読んだ。面白かった。 | 主語を勝手に増やさない |
| 「は」が主語とは限らない | 述語との関係で決める | 私は本を読む。 | 「は」だけで決めない |
| 修飾語が長い | まず述語を見つける | 赤い花が咲く。 | 説明の言葉と分ける |
| 主語が後ろにある | 質問の答えを探す | 庭に花が咲いた。 | 前から決めつけない |
| 一文に述語が複数ある | 文を分けて考える | 鳥が飛び、魚が泳ぐ。 | 主語も二つあり得る |
| 述語の種類 | 使う質問 | 例文 | 答え |
|---|---|---|---|
| 動作 | 誰がどうした? | 鳥が飛ぶ。 | 鳥が |
| 状態 | 何がどんなだ? | 花が赤い。 | 花が |
| 名前・説明 | 何が何だ? | これは絵です。 | これ は |
| 存在 | 何がある・いる? | 庭に犬がいる。 | 犬が |
| 気持ち | 誰がどんなだ? | 私は安心した。 | 私は |
会話や続きの文では、主語が省略されることがあります。前の文の主役を受けているように見えても、問題で尋ねられている文だけをまず読みます。また、「庭に花が咲いた」のように主語が後ろにある文もあります。位置ではなく、述語への質問の答えで決めます。
主語と述語のねじれを直す
| 間違い | なぜ迷うか | 確認すること | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 文末だけを述語にする | 途中にも述語がある | 文を区切る | 文節ごとに読む |
| 「は」を必ず主語にする | 話題を表す場合がある | 誰が何をしたか | 質問で確かめる |
| 一番前の言葉を主語にする | 修飾語が前にある | 述語との意味 | 述語から戻る |
| 主語と述語の形が合わない | 文の途中で役割が変わる | 主語は何か | 名詞・動詞などをそろえる |
| 主語を二つ書く | 一文を一つの関係と思う | 述語ごとの主語 | 文を分けて整理する |
ねじれを直すときは、文の最初から書き換えるのではなく、主語と述語を取り出して関係を見ます。「私の目標は」と書いたなら、文末を「〜ことです」の形にするか、主語を「私は」へ変えて「毎日走ります」と続けます。どちらが伝えたい内容に合うかを選びます。
練習問題で手順を確認する
| 問題 | 述語 | 主語 | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 妹が元気に笑った。 | 笑った | 妹が | 誰が笑った? |
| 大きな雲が空に浮かぶ。 | 浮かぶ | 雲が | 何が浮かぶ? |
| この絵は私の宝物です。 | 宝物です | この絵は | 何が何だ? |
| 公園に子どもたちが集まった。 | 集まった | 子どもたちが | 誰が集まった? |
| 私は読書が好きだ。 | 好きだ | 私は | 誰がどんなだ? |
| 雪が降り、道が白くなった。 | 降り/なった | 雪が/道が | 述語ごとに質問 |
| 最後の確認 | 見ること | できた状態 |
|---|---|---|
| 述語 | どうする・どんなだ・何だ | 文の中心を言える |
| 質問 | 誰が・何がと聞いたか | 主語候補を探せる |
| 主語 | 述語と意味がつながるか | 自然な文になる |
| 省略 | 前の文から補いすぎていないか | 書いてある言葉を優先する |
| ねじれ | 主語と文末の形が合うか | 文の形をそろえられる |
| 説明 | なぜその答えか言えるか | 質問の答えとして説明できる |
問題を解いたら、主語と述語に線を引くだけで終わらせず、質問を口に出します。「咲いた。何が? 花が」のように順序を言えると、初めて見る長い文にも手順を移しやすくなります。二つの述語がある文では、述語ごとに主語を探します。
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無料チェック表:主語・述語の5手順
- 文の中心になりそうな述語を探す
- 「誰が・何が」と質問する
- 答えになった言葉へ線を引く
- 主語と述語の意味をつなぐ
- 文全体を読み直す
練習では、答えの横に「どうしてそう考えたか」を短く書きます。「咲いたに、何がと聞いて花がと答えた」のように質問の言葉を残すと、似た問題でも同じ手順を使えます。
作文の見直しでは、主語と述語を一文ずつ確認します。主語が長くなりすぎたときや、文末だけ動作の形になっているときは、文を二つに分ける方法も試します。
例えば「私は夏休みに図書館で借りた本を毎日読んで、内容がよく分かりました」では、述語が二つあります。「私は」は読んだ主語、「内容が」は分かった主語です。述語ごとに質問すれば、長い文でも関係を整理できます。
すべての文を文法用語で説明する必要はありません。述語に線を引き、「誰が・何が」と質問して、答えが自然かを読み直すだけでも、主語の抜けや文のねじれに気付きやすくなります。
よくある質問
主語と述語を簡単に説明すると?
主語は「誰が・何が」に当たる言葉で、述語はその主語が「どうする」「どんなだ」「何だ」を表す言葉です。例えば「犬が走る」なら、犬がが主語、走るが述語です。
主語は文の最初にありますか。
いつも最初とは限りません。「庭に花が咲いた」では、文の後ろにある花が、咲いたの主語です。述語を先に見つけ、「何が咲いた?」と質問すると探しやすくなります。
「は」が付く言葉は必ず主語ですか。
「は」は話題を示すこともあるため、助詞だけで決めません。「私は本を読む」では私はが主語ですが、「象は鼻が長い」では、述語との関係を分けて考える必要があります。誰が・何がと質問して確認します。
述語を先に見つける理由は何ですか。
述語が文の動作や状態を表し、主語を探す質問の中心になるからです。文の前から一番大きな名詞を選ぶより、「誰がどうした」「何がどんなだ」と戻る方が、修飾語に迷いにくくなります。
長い文ではどこから考えますか。
まず文を最後まで読み、述語に線を引きます。次に「誰が・何が」と質問し、答えになる言葉を探します。前にある形容詞や場所の言葉は、主語を説明しているだけの場合があるため、質問で分けます。
主語が書かれていない文はどうしますか。
前の文や会話から主語を補える場合がありますが、問題に書かれている言葉をまず確認します。主語が省略されているときは「書かれていない」と答える問題もあるので、勝手に一語を足さないようにします。
「元気に」は主語ですか。
「元気に」は動作の様子を表す言葉で、主語ではありません。「弟が元気に走る」なら、走るが述語、誰が走るかの答えになる弟がが主語です。様子を表す言葉を外しても関係が残るか試せます。
「ある」「いる」の文はどう見つけますか。
「何がある」「誰がいる」と質問します。「机の上に本がある」では、本がが主語です。「机の上に」は場所を表す言葉なので、場所にあるものと混同しないようにします。
主語と述語のねじれとは?
文の主語と文末の述語の形や意味が合わず、読んだときに関係が不自然になる状態です。「私の目標は毎日走ります」なら、目標はに合わせて「毎日走ることです」などへ直します。
練習問題はどの順番で解けばよいですか。
述語に線を引き、「誰が・何が」「どうする・どんなだ・何だ」と質問します。答えを主語として線で結び、文全体を読み直します。正解だけでなく、質問を言えたかも確認します。
主語と述語を家で確認する方法は?
短い文を一つ選び、子どもが述語を言ってから主語を質問で探します。大人がすぐ答えを示すのではなく、「何がそうしたのかな」と聞き、文の前後へ戻る時間を作ると手順が身に付きます。
主語と述語が分かると何に役立ちますか。
文章の内容を正確に読む、長い文を区切る、自分の作文を読み直すときに役立ちます。特に作文では、主語と述語の関係を確認すると、文の途中で話題が変わるねじれに気付きやすくなります。
文の仕組みをさらに練習する記事
まとめ
小学生の主語と述語は、文の最初と最後を機械的に選ぶのではなく、述語を見つけて質問する方法で整理できます。主語は「誰が・何が」、述語は「どうする・どんなだ・何だ」です。長い文や省略された文も、述語ごとに質問すれば関係が見えます。
- まず述語を探し、質問の中心を作る。
- 「誰が・何が」と聞いて主語を探す。
- 主語と述語を線で結び、意味を読み直す。
- 省略や後ろにある主語は位置だけで決めない。
- ねじれは主語と文末の形をそろえて直す。

