関係は全部で四つあります。
- 「主語・述語の関係」
- 「修飾・被修飾の関係」
- 「並立の関係」
- 「補助の関係」
主語・述語の関係
こちらで詳しく解説しています。
修飾・被修飾の関係
こちらで詳しく解説しています。
並立の関係
二つ以上の文節が対等に並んでいる関係を、並立の関係といいいます。
「並立」の「並」は訓読みすると「ならぶ」と読みますね。
だから、ある二つの文節が対等に並んでいる関係を表します。(ごくまれに三つ以上の場合もあります。)
入れ替えても意味は同じ文節を探すようにすると、見つけやすいです。
練習問題(並立の関係)
例題
次の各文で並立の関係にある二文節を書きなさい。
①バナナとリンゴを食べた。
答え:バナナと/リンゴを
「AとB」のような関係になっているものは基本的に全て並立の関係です。
②数学と英語を勉強する。
答え:数学と/英語を
これも「AとB」の形になっているので見つけやすいですね。
③彼女はまじめで素直な子だ。
答え:まじめで/素直な
これは「まじめだし、素直な」という対等な関係になっていますね。
入れ替えても「素直で、まじめな」となるので、意味が変わりません。
④父と兄が帰宅する。
答え:父と/兄が
①と②と同様に「AとB」の関係です。
⑤彼は静かにやさしく語り始めた。
答え:静かに/やさしく
③と同様ですね。「やさしく静かに」と入れ替えても原文と意味が同じなので、並立の関係となります。
⑥このみかんは甘くておいしい。
答え:甘くて/おいしい
③⑤と同様ですね。「おいしくて甘い」でも意味が同じです。
⑦庭に赤くてきれいな花が咲く。
答え:赤くて/きれいな
「きれいで赤い」でも意味が通りますね。
⑧男性に道をたずねたら、親切に分かりやすく教えてくれた。
答え:親切に/分かりやすく
これは今までの問題とは少し雰囲気が違いますが、ここまで7問解いてきてなんとなくわかったのではないでしょうか.。
このように、並立の関係は比較的見つけやすいです。
練習問題を繰り返し解いて、一目で解けるようにしておきましょう。
補助の関係
下の文節が、すぐ上の文節の補助的な意味を付け加える関係を、補助の関係といいます。
「~て~」を探してみましょう。
「やってみる」「してほしい」など、間に「て」が入っているものは文節に切るんでしたね。
その切ったところの関係が補助の関係となります。
同様に「ない」で区切る場合も、その切ったところが補助の関係になります。
「ない」で区切れるかどうかは「は」を入れれば判別できましたね。
(例)新しくない⇒「新しくはない」で意味が通るので文節に区切れる。
買わない⇒「買わはない」で意味が通らないので文節には区切らない。
練習問題(補助の関係)
例題
「次の各文で補助の関係にある二文節を書きなさい。」
①解き方を教えてほしい。
答え:教えて/ほしい。
②雨が降っている。
答え:降って/いる。
③この歌を聴いてみる。
答え:聴いて/みる。
④手紙を送ってもらう。
答え:送って/もらう。
⑤彼の話につい笑ってしまう。
答え:笑って/しまう。
⑥新しくないが、性能が良い。
答え:新しく/ないが、
「新しくはない」で意味が通るので、ここで文節を区切ることができます。
⑦母に買ってもらう服はこれです。
答え:買って/もらう。
⑧大切な手紙をケースの中にしまっておく。
答え:しまって/おく。
連文節
二つ以上の文節が結びついて、文の成分になるとき、そのまとまりを連文節という。
つまり、今までは一つの文節に対して「主語」「述語」と言っていたのを、二文節以上になったら「主部」「述部」と呼び方を変えればいいだけです。
探し方は今までと同じ。
しかし、連文節になっていきなり探しにくくなったという人は、まず修飾部以外から探すと良いです。
探し終わったら、それ以外のものを修飾部にしてしまいましょう。
連文節は次の五つに分類されます。
- 主部
- 述部
- 修飾部
- 接続部
- 独立部
まあ問題見ながら確認していきましょう。
練習問題(連文節)
①母と父は買い物に行っている。
「母と父」は、話の主人公なので「主部」。
「行っている。」は、「述部」
②わたしの兄は、小学校の教師を目指している。
「わたしの兄」は主人公なので、「主部」。
「目指している」は主人公のしていることなので、「述部」。
「小学校の教師を」は残り物なので、「修飾部」。
③風が強いので、すぐに帰ってきた。
「風が強いので、」は「~なので」と一緒。接続語のときと同じで「接続部」。
「帰ってきた」はしたことを言っているので、「述部」。
この文に主部はありませんね。
④空と海、わたしが大好きなものだ。
「空と海」は、直後に読点が付いているので「独立部」。
⑤彼はやさしくおだやかに歌う。
「やさしくおだやかに」は、「修飾部」。
彼は⇒主語
歌う⇒述語
で、残り物は修飾部ですね。
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