🗓 最終更新日:2026年5月27日 | ⏱ 読了目安:約8分 | 🎯 対象:小学3〜6年生・保護者 | ✍️ 著者:takeuchi
📌 30秒でわかる結論
- 主述のねじれとは、主語(〜は・〜が)と文末の述語(〜だ・〜する)の意味の組み合わせがかみ合っていない状態
- 最多パターンは「私の夢は、〜したいです」型——名詞主語には「〜こと(です)」で受けるのが正解
- 直し方は2通り:①述語を「〜ことです」に変える ②主語を「私は」に変える
- 見つけ方は「主語+述語だけ取り出して声に出して読む」3ステップ
- 主語と述語のあいだに長い説明が入ると主語を忘れてねじれやすい——文が長いほど要注意

子どもの作文を見たら先生に「主語と述語がかみ合っていません」と赤ペンが入っていたんだけど……どこが変なのか正直よくわからなくて。

それは「主述のねじれ」と呼ばれるミスです!「私の夢は〜したいです」という書き方が典型例なんですが、実は直し方のパターンが決まっているので、コツさえつかめばすぐ直せますよ。

この記事では、ねじれが起きる3つのパターンを例文で解説して、3ステップの見つけ方と2通りの直し方をまとめています。作文を提出する前のチェックリストとしても使えます!
主語と述語のねじれとは?
日本語の文は、大きく「主語(〜は・〜が)」と「述語(文末の言葉)」の2つから成り立っています。この2つが意味としてかみ合っていないとき、それを「主述のねじれ(主語と述語のねじれ)」と言います。
❌ ねじれている文
「私の夢は、医者になりたいです。」
🔶 主語:私の夢は
🔴 述語:なりたいです
→「夢は〜なりたい」とは意味がつながらない!
✅ 直し方A:述語を変える
「私の夢は、医者になることです。」
→「夢は〜なることです」→ 自然につながる ✔
✅ 直し方B:主語を変える
「私は、医者になりたいです。」
→「私は〜なりたい」→ 自然につながる ✔
📌 ポイント
主語が「〜の夢は・〜の目標は・〜の特徴は・〜の問題は」のように名詞で終わっているとき、述語は必ず「〜こと(です)」で受けるか、主語を「私は・ぼくは」に変えるのが基本ルールです。
ねじれが起きる3つのパターン
主述のねじれには、よく出てくる3つのパターンがあります。それぞれ覚えておくと、自分の作文を見直すときに役立ちます。
パターン①「〜の夢は・〜の目標は」+「〜したいです・〜たいと思います」
最もよく見られるねじれです。「夢」「目標」「願い」などの名詞を主語に使ったあとに、願望の述語(〜したい)を続けるとねじれます。
| ❌ NG(ねじれている) | ✅ OK(直した文) |
|---|---|
| 私の夢は、野球選手になりたいです。 | 私の夢は、野球選手になることです。 |
| ぼくの目標は、50m走で7秒を切りたいです。 | ぼくの目標は、50m走で7秒を切ることです。 |
| わたしの願いは、世界が平和になってほしいです。 | わたしの願いは、世界が平和になることです。 |
💡 覚え方
「〜の夢は/目標は/願いは」と書いたら、文末は必ず「〜こと(です)」に変える!と覚えておきましょう。
パターン②「〜の特徴は・〜のいいところは」+「〜です(形容詞・動作)」
「特徴」「いいところ」「問題」などの名詞を主語にして、形容詞や動作の述語を直接続けるとねじれます。
| ❌ NG(ねじれている) | ✅ OK(直した文) |
|---|---|
| この本の特徴は、読みやすいです。 | この本の特徴は、読みやすいことです。 |
| 犬のいいところは、人になつきます。 | 犬のいいところは、人によくなつくことです。 |
| 遅刻した原因は、電車が遅れました。 | 遅刻した原因は、電車が遅れたからです。 |
パターン③ 主語と述語のあいだに長い説明が入って主語を「忘れる」
文が長くなると、途中で主語が何だったか忘れてしまい、述語がずれてしまうことがあります。
❌ NG例(主語と述語のあいだが長い)
「わたしが一番印象に残った場面は、主人公が川で溺れている友達を見つけて、川に飛び込んで助けようとしたけれど、流れが強くてなかなか進めなかった時に、近くにいた大人が助けに来て、二人とも助かったシーンです。」
※「場面は〜シーンです」→「場面はシーン」と同じ意味が重複。これは意味的なズレ(冗長)に当たります。
✅ OK例(文を短く分けて整理)
「わたしが一番印象に残った場面は、主人公が川に飛び込んで友達を助けようとするシーンです。流れが強い中でも諦めなかった主人公に、とても感動しました。」
→ 文を分けてすっきりさせるのも有効な手段です。
💡 長い文のコツ
1文が60字を超えてきたら要注意。無理に1文にまとめず、2文に分けると主述のねじれを防げます。
ねじれを見つける3ステップ
書き終わった作文のねじれは、次の3ステップで見つけることができます。紙に書いた作文でも、PCで書いた文章でも同じ方法で使えます。
文の先頭付近を見て、「〜は」「〜が」にあたる部分を○で囲みます。見つからない場合は省略されているので次のステップへ。
文の最後(句点「。」の直前)を見て、「〜です」「〜ます」「〜した」「〜ない」などの述語を△で囲みます。
あいだの説明をすべて飛ばして、「○○は△△だ」とだけ読んで自然か確認します。不自然に感じたら、ねじれています!
🔍 実際に試してみよう
文:「わたしの将来の夢は、いろいろな国を旅しながら、その国の料理を食べて、食文化を記録する仕事をしたいです。」
① 主語:「わたしの将来の夢は」
② 述語:「したいです」
③ 声に出す:「夢は〜したいです」→ 不自然! ❌
→ 直し方:「わたしの将来の夢は、〜することです。」
2通りの直し方(例文 Before / After)
ねじれを直す方法は基本的に2通りです。どちらでも意味が正しく伝わる文になります。
| 方法 | やること | 例 |
|---|---|---|
| 方法A 述語を変える | 文末を「〜こと(です)」「〜からです」に変える | 夢は〜なりたいです→夢は〜なることです |
| 方法B 主語を変える | 「〜の夢は」→「私は・ぼくは」に変える | 夢は〜なりたいです→私は〜なりたいです |
実際の作文で4つのBefore/Afterを見てみましょう。

Afterの文を読むとスッキリするじゃろ。難しく考えなくてよくて、「名詞主語のあとは〜こと(です)」とだけ覚えておけば、ほとんどのねじれは直せるんじゃよ。
※ 主語・述語の関係については、文部科学省の 小学校学習指導要領(国語)の「言語事項」でも指導事項として明記されています。
よく出るねじれパターン NG集
小学生の作文でよく見られるねじれを一覧にまとめました。自分の作文と照らし合わせてチェックしてみてください。
| 主語 | ❌ NG(ねじれた述語) | ✅ OK(正しい述語) |
|---|---|---|
| 〜の夢は | 〜になりたいです | 〜になることです |
| 〜の目標は | 〜をしたいです | 〜をすることです |
| 〜の特徴は | 〜(形容詞)です | 〜(形容詞)ことです |
| 〜の原因は | 〜したので〜しました | 〜したからです |
| 〜のいいところは | 〜します・〜ます | 〜することです |
| 〜の問題は | 〜が足りないです | 〜が足りないことです |
| 〜の思い出は | 〜したときです | 〜したことです |
📌 まとめルール
主語が「名詞+は(夢は・目標は・特徴は など)」の形のとき、述語は「〜こと(です)」または「〜からです」で終わらせると、ほぼすべてのねじれが直せます。
よくある質問(FAQ)
まとめ・チェックリスト
作文を提出する前に、このリストで主述のねじれを全部チェックしましょう。
☑ 主述ねじれチェックリスト(作文提出前に確認!)
- ☑「〜の夢は」と書いたら、文末を「〜なることです」に確認した
- ☑「〜の目標は」と書いたら、文末を「〜することです」に確認した
- ☑「〜の特徴は」「〜のいいところは」と書いたら、文末を「〜ことです」に確認した
- ☑「〜の原因は」「〜の問題は」と書いたら、文末を「〜からです」に確認した
- ☑ 1文が長い(60字を超える)文は、主語と述語を取り出して声に出して読んだ
- ☑「主語+述語だけ」で声に出して不自然に感じた文は直した
- ☑ 直し方Aとして「述語を〜こと(です)に変える」を試した
- ☑ 直し方Bとして「主語を私は・ぼくはに変える」も検討した
- ☑ 直した文をもう一度全体で読んで意味が通るか確認した
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