文節分けは、中学国語の文法でよく出る基本問題です。ところが、「なんとなく読めば分かる」と思っていると、補助の言葉や複合語のところで迷いやすくなります。
この記事では、中学生向けに文節の意味、区切り方、間違えやすいポイント、練習問題の解き方を整理します。文節分けが不安な人は、まず「ネ」を入れて読める場所を探すところから確認しましょう。
30秒でわかる文節分け
- 文節は、文を意味が分かる最小のまとまりに分けたもの。
- 区切れる場所には「ネ」を入れて読めることが多い。
- 「食べて / いる」「読んで / みる」のように、補助の言葉は文節で分ける。
- 「持ち帰る」「走り出す」のような複合語も、基本的に一つの文節として考える。
文節とは何か
文節とは、文を意味が通じる範囲で区切ったまとまりのことです。中学国語では、文を「文章・段落・文・文節・単語」のように大きい単位から小さい単位へ分けて考えます。
たとえば、次の文を見てみましょう。
例文
弟は 公園で 友達と 遊んでいる。
この文は、弟は / 公園で / 友達と / 遊んで / いる の5文節に分けられます。
「遊んで」と「いる」は、文節では 遊んで / いる と分けます。「て」「で」の後に「いる・みる・いく・くる・しまう」などが続く形は、文節分けでつまずきやすいところです。
文節と単語の違い
文節と単語は、どちらも文を分ける考え方ですが、分ける細かさが違います。文節は「読んで意味が分かるまとまり」、単語は「文法上これ以上分けられない言葉の単位」と考えると整理しやすくなります。
| 区分 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 文節 | 文を意味が通じるまとまりで区切ったもの | 本を / 読んで / いる |
| 単語 | 文法上の最小単位 | 本 / を / 読ん / で / いる |
言葉の単位そのものを整理したい場合は、関連記事の言葉の単位とは?文章・段落・文・文節・単語の違いも確認しておくと理解しやすくなります。
文節分けの基本手順
文節分けは、感覚だけで区切るよりも、手順を決めて確認する方が安定します。次の順番で見ていきましょう。
解き方の手順
- 文を声に出して読む。
- 「ネ」を入れて自然に読める場所を探す。
- 「て・で」の後に続く補助の言葉は、そこで分ける。
- 複合語を途中で切っていないか確認する。
- 最後に、区切った文節ごとに意味が分かるか見直す。
たとえば「私は昨日図書館で本を読んでいた。」なら、「私はネ / 昨日ネ / 図書館でネ / 本をネ / 読んでネ / いたネ」と読むと自然です。したがって、6文節に分けられます。
間違えやすい文節分け
文節分けで特に間違いやすいのは、補助の言葉、複合語、助詞の扱いです。次の表で確認しましょう。
| 迷いやすい形 | 正しい考え方 | 例 |
|---|---|---|
| 補助の言葉 | 「て・で」の後で分ける | 読んで / いる、書いて / みる |
| 複合語 | 途中で切らず一まとまりにする | 持ち帰る / 走り出す |
| 助詞 | 前の言葉につけて考える | 学校へ / 友達と |
| 助動詞 | 前の言葉につけて考える | 読まない / 行きたい |
注意点
「食べている」は、文節では 食べて / いる と分けます。「食べ / て / いる」のように「て」だけを独立させるのは、単語分けに近い切り方なので注意しましょう。
正しい区切り方と間違い例
文節分けでは、「どこで切るか」だけでなく、「どこで切らないか」も大切です。正しい例と間違い例を比べてみましょう。
| 文 | 正しい文節分け | 間違い例 |
|---|---|---|
| 妹が本を読んでいる。 | 妹が / 本を / 読んで / いる | 妹が / 本を / 読んでいる |
| 友達と公園へ走っていく。 | 友達と / 公園へ / 走って / いく | 友達と / 公園へ / 走っていく |
| 私は宿題を持ち帰った。 | 私は / 宿題を / 持ち帰った | 私は / 宿題を / 持ち / 帰った |
NG例の見直しポイント
助詞だけを独立させたり、複合語を途中で切ったりすると、文節が細かくなりすぎます。一方で、「読んで / いる」「歩いて / いく」のような補助の言葉は切るので、両方を区別しましょう。
文節分けの練習問題
ここからは練習問題です。まずは自分で区切ってから、下の解答を確認してください。
| 番号 | 問題文 |
|---|---|
| 1 | 兄は毎朝早く学校へ行く。 |
| 2 | 私は図書館で歴史の本を読んでいる。 |
| 3 | 友達が新しい自転車を見せてくれた。 |
| 4 | 雨が降っているので、試合は中止になった。 |
| 5 | 母は夕食の材料を買いに行った。 |
| 6 | 弟は宿題を忘れてしまった。 |
| 7 | 先生が黒板に大切なことを書いている。 |
| 8 | 私たちは駅まで歩いていった。 |
練習問題の答えと解説
| 番号 | 答えとポイント |
|---|---|
| 1 | 答えを見る兄は / 毎朝 / 早く / 学校へ / 行く |
| 2 | 答えを見る私は / 図書館で / 歴史の / 本を / 読んで / いる |
| 3 | 答えを見る友達が / 新しい / 自転車を / 見せて / くれた |
| 4 | 答えを見る雨が / 降って / いるので / 試合は / 中止に / なった |
| 5 | 答えを見る母は / 夕食の / 材料を / 買いに / 行った |
| 6 | 答えを見る弟は / 宿題を / 忘れて / しまった |
| 7 | 答えを見る先生が / 黒板に / 大切な / ことを / 書いて / いる |
| 8 | 答えを見る私たちは / 駅まで / 歩いて / いった |
文節分けができると何が分かるか
文節分けは、文法問題だけでなく、読解や記述にもつながります。文節ごとの働きが分かると、主語・述語、修飾語、文節どうしの関係を整理しやすくなるからです。
文節の役割まで学びたい人は、文節の働き①、文節どうしの関係もあわせて読むと、文法全体のつながりが見えやすくなります。
また、単語や品詞まで細かく分ける問題では、品詞の種類一覧で名詞・動詞・形容詞などの分類を確認しておくと安心です。
文節分けのQ&A
Q1. 文節分けでは、助詞だけを一つに分けますか?
分けません。助詞は、前の言葉につけて考えます。「学校へ」なら「学校 / へ」ではなく、「学校へ」で一つの文節です。
Q2. 「読んでいる」は何文節ですか?
「読んで / いる」で二文節です。「いる」は補助の言葉ですが、文節分けでは「て・で」の後で切ります。
Q3. 「ネ」を入れる方法だけで必ず解けますか?
多くの問題では役立ちますが、それだけで完全に判断するのは危険です。補助の言葉は切る一方で、複合語はまとめることがあるため、形を見分ける必要があります。
Q4. 文節と単語はどう違いますか?
文節は意味が分かるまとまり、単語は文法上の最小単位です。「本を読んでいる」は文節なら「本を / 読んで / いる」、単語なら「本 / を / 読ん / で / いる」のように、より細かく分かれます。
Q5. テストで文節分けを間違えないコツはありますか?
まず「ネ」を入れて大きく区切り、そのあと「て・で」の後に続く補助の言葉と、途中で切らない複合語を見直すことです。助詞だけを独立させないことも大切です。
まとめ
文節分けでは、「意味が通じるまとまりで区切る」ことが大切です。助詞は前の言葉につけ、補助の言葉は「読んで / いる」「書いて / いる」のように切ります。一方で、複合語は途中で切らないようにしましょう。
練習問題を解くときは、まず「ネ」を入れて読める場所を探し、最後に「て・で」の後を切れているか、助詞だけを独立させていないかを確認します。この手順をくり返すと、文節分けだけでなく、主語・述語や修飾語の問題も考えやすくなります。



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