学校では中学1年生もしくは3年生で扱う範囲ですね。
暗唱テストを実施している学校も多いと思います。
授業でやったからには定期テストに出ることは確実なので、ここで現代語訳を完璧にしてしまいましょう。
作者の覚え方
ジャンルは「随筆文」
作者は清少納言
ここまでは大丈夫ですね。
紫式部は源氏物語…混同しないように
間違えない覚え方!
清少納言の「清」という字には「きれい」「すがすがしい」という意味がありますよね。
ところで、皆さん寝るときはきれいな、すがすがしい気持ちになれる枕で寝たいですよね。
「きれいな枕で寝る」で覚えましょう。
枕草子-清少納言の組み合わせさえ覚えておけば、残った源氏物語-紫式部もセットで覚えられますね。
現代語訳とポイント
まず、ざっくりとした概要を解説します。
抑えなければならない最重要単語「をかし」
古文単語の単元でも出てきましたね。
現代語訳は「趣深い」「イイカンジ」
つまり清少納言さんは
「春って○○がイイカンジだよね」
「夏は○○がいいよね」
ということを伝えているんですね。
春はあけぼの。
「あけぼの」⇒「明け方」
「あけぼの」と「。」の間に実は「をかし」が省略されています。
だから、春はあけぼの(をかし)。
つまりしっかり訳すと、「春は明け方が趣深い。」
試験で問題に出たときはこのように書きましょう。
ただ、古文が苦手な方は勉強するときにきっちり訳さないようにしましょう。
なぜなら、完璧に訳そうとすればするほど、現代語訳することばかりに集中してしまうし、ちゃんと訳しすぎると文章全体の意味がつかみにくくなってしまうからです。
「春は朝がイイカンジなんだなぁ」くらいにつかめていればバッチリです。
やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて
まずは現代仮名遣いに直しましょう。
「やうやう」⇒「ようよう」
「山ぎは」⇒「山ぎわ」
「やうやう」も古文単語の単元で学習しましたね。「だんだんと」という意味です。
しっかり訳すと、「だんだんと白くなってゆく山際が、少し明るくなってきて」
ふわっとイメージしてみましょう。
最初の一文で書いてあったように、時刻は「明け方」です。
太陽が昇ってくる時刻なので、だんだんと山と空の間が明るくなってきますよね。それだけです。
紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
「だちたる」ってなんだよって感じですよね。
「だちたる」の意味なんて分からなくていいんです。
このなかでわかる単語の意味だけつかんでいきましょう。
「紫」「雲」「ほそく」「たなびく」
単純につなげてしまえば、「紫の雲が細くたなびいている」
しっかり訳せば、「紫がかっている雲がほそくたなびいている」になります。
夕方に見えることが多いですが、雲が紫っぽいときがありますよね。あんな感じの細い雲が風で流されていると思えば大丈夫です。
さらに、この文も最初の文と同じように「をかし」が省略されています。
だから、「そんな感じの雲もイイカンジだよね」
まとめ
春は明け方が趣深い。だんたんと白くなっていく山際が少し明るくなって、紫がかっている雲が細くたなびいているのも趣深い。
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