小学生の要点と要約の違い|説明文で大事な文を見つける方法

「この段落の要点を書きましょう」と言われたときと、「文章を要約しましょう」と言われたときは、似ているようで作業が少し違います。要点は、段落や文章の中心となる大事な内容です。要約は、その大事な内容を選び、主語と述語のある短い文章へつないだものです。

先に結論を言うと、要点は中心をつかむ作業、要約は中心を短く伝える作業です。説明文を読んだら、話題・筆者の考え・理由・具体例を分けます。具体例を全部写すのではなく、中心を支える内容だけを残し、字数に合うように整えます。

要点と要約は「段落を読む・大事な内容を選ぶ・短くつなぐ・読み返す」の順で整理する要点と要約は「段落を読む・大事な内容を選ぶ・短くつなぐ・読み返す」の順で整理する。小学生向けの日本語説明図です。①読む段落の役割接続詞・繰返し線を引く②選ぶ中心の内容具体例を整理要点にする③縮める主語・述語つなぎ直す要約にする④確認意味は同じ?字数は合う?読み返す
要点と要約は「段落を読む・大事な内容を選ぶ・短くつなぐ・読み返す」の順で整理する
要点は段落の中心、要約は中心を短い文章へまとめたもの要点は段落の中心、要約は中心を短い文章へまとめたもの。小学生向けの日本語説明図です。要点その段落で一番大事な内容箇条書きでもよい中心をつかむ要約要点をつなぎ短い文章にする主語・述語を整える字数に合わせる
要点は段落の中心、要約は中心を短い文章へまとめたもの

要点と要約の違いを一度で整理する

要点は、段落を読んだあとに「この段落で一番大事なことは何?」へ答えたものです。「動物には〜という特徴がある」「筆者は〜が大切だと考えている」のように、短い言葉や一文で表せます。長い文章の形でなくても、中心がつかめていれば要点です。

要約は、要点を読み手へ伝えるために、文章としてまとめたものです。段落が複数ある場合は、それぞれの要点を選び、同じ内容の繰返しを整理します。主語が省略されていたり、指示語が残っていたりすると読み手に伝わらないため、必要な言葉を補います。

言葉意味使う場面
要点文章の中心となる大事な内容箇条書きでもよい段落を理解するとき
要約要点を短い文章にまとめたもの主語・述語がある字数問題に答えるとき
中心文段落の中心を直接表す文一文のことが多い要点の候補を探すとき
具体例中心を分かりやすくする事実や例例えば・〜など残すか整理する
要旨文章全体の中心的な考え全体を見渡す段落を越えて読むとき

例えば、段落に「朝に運動すると体が目覚める」「散歩や体操でもよい」「毎日少しずつ続けることが大切だ」と書かれているとします。要点は「朝の運動は体を目覚めさせ、毎日続けることが大切」です。要約では、これを一文の流れに整え、例を入れるかどうかを字数で決めます。

段落の中心を見つける

説明文の段落には、話題を示す文、筆者の考え、理由、具体例、まとめの文などの役割があります。すべての文が同じ重さで並んでいるわけではありません。要点を探すときは、段落の中心を支える文と、中心を分かりやすくする文を分けます。

説明文の段落は「中心の考え・理由・具体例・まとめ」の役割を持つ説明文の段落は「中心の考え・理由・具体例・まとめ」の役割を持つ。小学生向けの日本語説明図です。中心筆者の考え主張・結論まず探す理由なぜ?根拠・説明中心を支える具体例例えば事実・場面必要なら整理まとめつまり・このように考えを戻す中心を確認段落の役割は、接続詞と繰り返される言葉からも見つけられる
説明文の段落は「中心の考え・理由・具体例・まとめ」の役割を持つ
見る場所手がかり分かることメモ
段落の最初話題の提示何の話か話題
段落の最後まとめ・結論筆者の考え中心候補
繰返し語同じ言葉・言い換え重要な話題語を囲む
接続詞しかし・つまり・だから話の向き役割を書く
問いと答えなぜ・どのように説明の中心答えに線

段落の最初に話題が示され、最後に筆者の考えがまとめられることもあれば、最初に主張があり、後から理由や例が続くこともあります。位置だけで中心文を決めず、繰り返される言葉と、筆者が評価している言葉を探します。「大切だ」「必要だ」「〜といえる」などの表現は、考えの中心に近いことがあります。

問いと答えの形になっている段落では、「なぜ?」「どのように?」という問いに対する答えが要点になることがあります。問いだけを要点にせず、答えの文と理由を結び付けます。接続詞の後ろに話の向きが変わる場合もあるため、しかし・つまり・だから・例えばなどを囲んで読みます。

接続詞後ろの役割要約での扱い確認
つまりまとめ・言い換え中心の候補前後を比べる
しかし反対・転換後ろを重く見る何が変わった?
だから理由から結論結論を確認因果関係
例えば具体例中心と分ける例を残しすぎない
このように前の内容をまとめる中心へ戻る結論を見る

具体例を要点と分ける

具体例は、筆者の考えを読み手に分かりやすくするための材料です。具体例が大事でないという意味ではありませんが、要点を書くときは、例が何を説明しているのかを一段上の言葉でまとめます。犬と猫の話が続いていたら「動物の習性」、複数の道具が出てきたら「身近な工夫」のように、共通する内容を探します。

段落の役割よくある表現中心度要約の扱い
話題の提示〜について高い残す
筆者の主張大切だ・必要だとても高い必ず検討
理由なぜなら・そのため高い主張とつなぐ
具体例例えば・実際に代表例へ縮める
補足なお・また低〜中字数で判断

具体例を要約へ入れる場合は、代表的な一つを残すか、上位の言葉へまとめます。字数が少ないのに例を三つ並べると、筆者の考えが消えてしまいます。反対に、文章全体が一つの例を通して考えを説明している場合は、その例が中心になることもあります。例の前後を読み、役割を確かめます。

「例えば」の後ろをすべて削るのではなく、その例がないと主張の意味が伝わらないかを考えます。数字や固有名詞の細部が中心でなければ、上位語へ置き換えます。条件や比較の部分が重要なら残します。削る判断は、例かどうかだけでなく、中心との関係で決めます。

残す情報削る情報理由
筆者の主張同じ主張の繰返し中心を保つ大切だ
理由細かい説明根拠を残す〜だから
代表的な例例の細部場面を縮める昆虫など
条件重なる修飾語意味を落とさない〜の場合
結論感想や問いかけ本文の中心へ戻るつまり〜
要約は「中心を残す・例を整理する・重なりを削る・つなぐ」の順で短くする要約は「中心を残す・例を整理する・重なりを削る・つなぐ」の順で短くする。小学生向けの日本語説明図です。残す主張・理由重要な条件中心を守る整理具体例を一つに言い換えを統合重なりを取るつなぐ主語・述語接続を補う自然に読む
要約は「中心を残す・例を整理する・重なりを削る・つなぐ」の順で短くする

要約を短くする四つの作業

要約は、本文を短く切り取るだけではありません。まず中心となる主張と理由を残し、同じ意味の文を一つにします。次に、複数の具体例をまとめ、なくても意味が通る修飾語を整理します。最後に、主語と述語をそろえ、接続詞を補って自然な文章へします。

削り方すること注意仕上がり
重複を取る同じ意味を一つにする大事な語を残す短くなる
例をまとめる複数例を上位語にする中心との関係を見る広い意味になる
修飾を減らすなくても意味が通る語を削る条件は残す骨組みが出る
文をつなぐ主語・述語をそろえる意味を変えない読みやすい
言い換える長い表現を短くする筆者の考えを守る字数に合う

字数を減らすとき、最初に削るのは重複です。「大切で重要だ」のように意味が重なる表現、「〜することができる」のように短くできる表現を探します。ただし、筆者の条件や反対意見を表す言葉を先に削ると、本文の意味が変わります。中心と条件を残してから細部を整理します。

字数が足りないときは、感想を足すのではなく、本文の理由・条件・結論へ戻ります。中心だけでなく「なぜそう言えるか」や「どのような場合か」が本文にあれば、一つ加えます。要約は自分の意見を広げる文章ではなく、本文の内容を短く再現する文章です。

字数最初にすること残す内容見直し
30字前後中心を一つにする主張+理由重複を削る
50字前後中心と理由を置く主張+理由+条件修飾を整理
80字前後段落の流れを残す主張+理由+代表例接続を補う
100字前後二つの要点をつなぐ中心+根拠+結論段落間を確認
指定なし一文で言い切る必要十分な内容長くしすぎない

主語・述語と指示語を整える

本文の文をつなぐとき、主語が変わっていないかを確認します。「筆者は〜と考える。人は〜する。」という二つの内容をつなぐなら、誰が何をするのかを残します。主語が省略されたままでも読める場合はありますが、要約だけを読んだ人に伝わるかを基準にします。

主語述語関係要約の確認
筆者は考える意見誰の考え?
人は使う一般的な行動対象は?
植物は育つ事実条件は?
この方法は役立つ評価何に?
それは〜であるまとめ指示語を言い換え

「これ」「それ」「このように」などの指示語は、要約の中で指す内容が分からなくなりやすい言葉です。字数に余裕があれば、具体的な名詞へ置き換えます。置き換えた言葉が本文の意味を広げすぎていないか、直前の文へ戻って確認します。

指示語そのままでは困る理由置き換えるもの確認
これ何を指すか不明直前の内容一語で言う
それ対象がぼやける理由や事実文脈を見る
このようにまとめの範囲が不明前の要点要約へ入れる
そのため原因が不明前の理由因果を保つ
このこと内容を省略中心の事実具体化する

本文にない言葉を足して、分かりやすくしすぎるのも注意が必要です。要約では、説明するための自分の感想や評価を加えず、本文の関係を保ちます。言い換えはしても、主張の強さや条件を変えないことが大切です。

字数に合わせた要約の作り方

指定字数があるときは、最初からぴったりに書こうとせず、少し長めの骨組みを作ります。主張・理由・代表例・結論のうち、どれが本文の中心かを選び、主語と述語を置きます。その後、重複を削り、字数へ近づけます。

自分の文へ直すすること注意
名詞化動作を名詞へ調べる→調査意味を変えない
上位語細かい例をまとめる犬・猫→動物広げすぎない
主語を補う誰の考えか明示筆者は〜本文に合う主語
接続を補う理由・反対を示すそのため・しかし関係を確認
文を分ける長すぎる一文を整理二文にする字数と設問次第

30字程度なら、主張と理由を一つずつ置きます。50〜80字なら、条件や代表例を一つ足してもよいでしょう。100字前後なら、段落間のつながりを残します。ただし、字数が長いほど本文を全部入れるわけではありません。指定字数は、中心を選んで伝えるための目安です。

字数を数えるときは、漢字・ひらがな・記号の数え方が問題文に示されていれば従います。書き終えたら、字数だけでなく意味を確認します。字数を合わせるために「とても」「本当に」などを足すのではなく、本文にある重要な条件を戻す方が、要約として正確です。

設問別の答え方

「要点を書きなさい」なら、段落の中心を短く示します。「要約しなさい」なら、複数の要点を文章へつなぎます。「中心文を抜き出しなさい」なら、自分の言葉へ言い換えず、本文の指定された文を探します。設問の動詞を確認すると、要点と要約の作業を混同しません。

設問答えること根拠
要点を書け大事な内容段落の中心〜が大切
要約せよ短い文章複数の要点〜。そのため〜
中心文は?中心を表す文段落の役割第〜文
理由は?なぜそう言えるかだから・なぜなら〜だから
字数で書け指定字数の内容本文全体主語+述語

理由を答える問題では、要点に理由を足します。「なぜなら」の後ろや、「だから」の前後を探し、問いに対応する文を選びます。本文中の言葉を使う指定がなければ、意味を変えない範囲で短く言い換えても構いません。

選択問題では、もっとも詳しい選択肢を選ぶのではなく、段落の中心と合うものを選びます。具体例だけを大きく取り上げた選択肢、本文にない評価を加えた選択肢、条件を落とした選択肢には注意します。本文の繰返し語と接続詞へ戻り、中心を支えているか確認します。

要点を探すときは、段落を一文ずつ「これは何のために書かれている?」と問い直します。話題を知らせる文、理由を説明する文、具体例を示す文、最後に考えをまとめる文では役割が違います。内容を全部覚えようとせず、役割を一語で欄外に書くと、中心と補足の差が見えます。

例えば、最初の文が「身近な植物を観察しよう」と話題を出し、次の文が観察のよさを説明し、その後に朝顔の例が続いているとします。この場合、朝顔そのものが要点なのではなく、植物を観察することのよさが中心です。例を一段上の内容へ言い換えると、要点がつかみやすくなります。

反対に、文章全体が朝顔の育ち方だけを詳しく追っているなら、朝顔の変化が中心になります。具体例だから必ず削るのではなく、その例が文章の話題を支えているのか、例そのものを説明しているのかを見ます。段落の役割は、言葉の形だけでなく、前後の内容との関係で決まります。

要約を作る前には、段落ごとに十五字程度の要点メモを作ります。メモが長くなったら、同じ意味の言葉を一つにし、具体例を上位の言葉へ変えます。全段落を同じ長さにする必要はありません。筆者の主張が中心の段落は厚く、例や補足の段落は短くするなど、役割に合わせて重さを変えます。

要約の下書きでは、元の文章の順番を大きく入れ替えない方が安全です。最初に出た話題、理由、例、まとめの流れを保ち、削った部分だけを詰めます。順番を変える必要があるときも、原因と結果、主張と理由の関係が変わらないようにします。

自分の要約を人に読んでもらうときは、「元の文章を読んでいない人にも何の話か分かるか」と聞いてみます。「これ」「そのこと」ばかりで内容がぼやけていないか、筆者の考えが残っているかも確認します。読み手が一つ質問した場所は、主語や具体的な言葉を補う候補です。

要点と要約の練習では、正解の文を写す前に自分の案を一度残します。自分が中心だと思った文と、解説の中心が違ったとき、どの表現に引っ張られたかを確かめられるからです。接続詞を見落とした、例を中心だと思った、指示語を置き換えなかったなど、原因を一つずつ記録します。

説明文を読んだときに大事な文が多く見えるのは、筆者が一つの考えを別の言葉で説明しているからかもしれません。似た文を全部要約へ入れるのではなく、同じ内容を代表する一文を選びます。言い換えや具体例をまとめると、文章の骨組みが見えます。

要約がうまくいかないときは、最初に本文を短くしようとするのをやめ、段落ごとに「話題」「筆者の考え」「理由」「例」の四つへ分類します。分類した後で、設問の字数に合わせて必要な欄を残します。先に分類することで、削るべき細部と、削ってはいけない中心を区別できます。

家で練習するときは、一つの段落を要点一行、要約一文の二段階で記録します。要点が「何が大事か」、要約が「それをどう伝えるか」だと分かれば、二つの作業を混ぜずに進められます。最後に本文を閉じて要約だけを読み、何の話か伝わるかを確認します。

要約の文が長くなったら、文章の中心を残したまま、具体例の細部や重なる形容詞を削ります。短くした結果、誰が何を考えているのか分からなくなったら、主語や述語を戻します。文字数を合わせることと、意味を保つことを同時に見るのがポイントです。

反対に、短すぎる要約は中心だけでなく理由や条件を落としていることがあります。本文の「なぜ」「どのような場合」を一つ探し、中心へ無理なくつなぎます。自分の意見を加えず、元の文章を読んだ人が納得できる材料を残します。短くても関係は切らないことが大切です。内容を守ります。焦らず読みます。丁寧に進めます。続けます。

要点と要約は同じ?

同じではありません。要点は文章の中心となる大事な内容、要約はその要点を短い文章へまとめたものです。

要点は一文で書く?

箇条書きや短い言葉でも構いません。要約では、主語と述語がある文へ整えると読み手に伝わります。

中心文はどこにある?

段落の最初や最後にあることが多いですが、いつも決まってはいません。繰り返し語や接続詞も合わせて探します。

具体例は全部入れる?

字数と役割で決めます。中心を支える代表例は残し、細かい説明や似た例はまとめます。

「例えば」の後は要点?

具体例であることが多いので、前後を比べます。例の前にある考えや、例の後のまとめが中心になる場合があります。

要約で指示語を使ってよい?

何を指すか読み手に分からない場合は、具体的な言葉へ置き換えます。「これ」「それ」を残すときは指す内容を確認します。

自分の感想を入れる?

要約では入れません。筆者の考えと、自分が読んで感じたことを分けて書きます。

字数が足りないときは?

中心だけでなく、理由や条件を一つ足します。新しい感想を加えるのではなく、本文の大事な内容を戻します。

字数が多いときは?

同じ意味の繰返し、細かい例、不要な修飾語を整理します。主張や条件を先に削らないようにします。

要点を見つける目印は?

段落の話題、繰り返し語、筆者の評価、接続詞、問いへの答えを見ます。

要約に接続詞は必要?

理由や反対、結論の関係があるときは、接続詞を補うと意味が伝わります。無理に増やす必要はありません。

要約の最後にすることは?

元の文章と意味が合うか、指定字数に収まるか、主語と述語が自然につながるかを確認します。

要点と要約の見直しチェック

書き終えたら、まず「何についての文章か」「筆者は何を伝えたいか」を言えるか確認します。次に、理由と結論の関係、具体例の扱い、指示語、主語と述語を見ます。最後に、本文の意味を強めたり弱めたりしていないか、指定字数に収まっているかを確認します。

見直し質問できている状態直し方
中心筆者の考えが残る?何の文章か言える具体例を削る
関係理由と結論がつながる?接続が自然接続詞を補う
具体性指示語が残っていない?内容が明確名詞へ直す
字数指定に収まる?過不足が少ない重複を整理
原文意味を変えていない?本文と一致言い過ぎを削る

要点は、文章の中心をつかむための短いメモです。要約は、その中心を読み手へ渡すための短い文章です。段落の役割を見分け、具体例を整理し、主語と述語を整える。この順番で練習すれば、長い説明文でも大事な内容を見失いにくくなります。

段落ごとの要点を詳しく練習したいときは、小学生の説明文の要約の書き方で、中心文と字数調整の手順を確認できます。説明文全体の読み方を見直すときは、小学生の説明文読解と合わせ、接続詞や筆者の考えへ線を引いてみてください。

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