「作文にもう少し様子を入れたい」とき、長い説明を足す前に使えるのがオノマトペです。雨の音を「ザーザー」、水面の光を「きらきら」、緊張した心を「どきどき」と表すと、読み手は文章の場面を思い浮かべやすくなります。
ただし、オノマトペは飾りとして何個も入れる言葉ではありません。この記事では、オノマトペの意味、擬音語・擬声語・擬態語の違い、天気・動き・気持ち・食感の例文を整理します。最後に、作文で使うときの選び方と、使いすぎを見直す方法まで説明します。
オノマトペとは?まず意味を一言で知る
オノマトペとは、音や声、物の様子、動き、気持ちなどを、短い言葉で表す表現です。日本語には「ドン」「ワンワン」のように実際の音や声を表す言葉と、「ふわふわ」「そわそわ」のように音のない状態を表す言葉があります。どちらも、文章だけでは伝わりにくい感覚を、読み手に近づける働きをします。
たとえば「風が吹いた」だけなら、風の強さや音は分かりません。「風がびゅうびゅう吹いた」と書くと、耳に届く音と勢いが加わります。一方、「葉がゆらゆら揺れた」なら、風の音ではなく、葉の動きのゆっくりした様子が中心です。言葉を選ぶときは、何を見せたいかを先に決めます。
| 種類 | 何を表す? | 例 | 見分ける質問 |
|---|---|---|---|
| 擬音語 | 物や自然から実際に出る音 | ザーザー、ドン、さらさら | 耳で聞こえる音? |
| 擬声語 | 人や動物の声・泣き方・笑い方 | ワンワン、にゃーにゃー、げらげら | 誰かの声として聞こえる? |
| 擬態語 | 音のない様子・動き・気持ち | きらきら、そわそわ、のんびり | 音がなくても様子を表せる? |
| 広い意味のオノマトペ | 上の三つをまとめた呼び方 | 場面に合う音や様子の語 | 短い語で感覚が伝わる? |
擬音語・擬声語・擬態語の違い
学校で整理するときは、まず三つに分けると考えやすくなります。擬音語は物や自然の音、擬声語は人や動物の声、擬態語は音のない様子や気持ちです。ただし、資料によっては人や動物の声を擬音語に含めることもあります。分類名の違いで迷ったときは、例の意味を説明できるようにしておきましょう。
「何から出たものか」を考えると、分類しやすくなります。太鼓の音なら擬音語、犬の声なら擬声語、光の様子なら擬態語です。「げらげら」は笑い声を表すので、声に関する語として捉えます。「にこにこ」は声ではなく表情や気持ちの様子なので、擬態語です。
| 場面 | オノマトペ | 意味 | 短い例文 |
|---|---|---|---|
| 雨・水 | ザーザー | 雨が強く降る音 | 雨がザーザー降ってきた。 |
| 物が当たる | ドン | 重い物がぶつかる音 | ドンと大きな音がした。 |
| 歩く | てくてく | 小さな歩幅で歩く様子 | 駅までてくてく歩いた。 |
| 光る | きらきら | 明るく反射する様子 | 水面がきらきら光った。 |
| 気持ち | どきどき | 緊張や期待で心臓が高鳴る様子 | 発表の前からどきどきした。 |
| 食感 | ぱりぱり | 薄くかたい物をかむ感じ | せんべいをぱりぱりかじった。 |
場面別オノマトペ一覧:天気と自然
天気の言葉は、雨や風の強さ、続き方、聞こえ方を表します。「雨が降った」とだけ書く前に、窓や屋根、道の水たまりを観察してみます。どこに当たっているかを加えると、同じ「ザーザー」でも自分の場面になります。
| オノマトペ | 天気の様子 | 使い方の例 | 似た語との違い |
|---|---|---|---|
| ザーザー | 雨が勢いよく降る | 雨がザーザー降る | 強さ・音が目立つ |
| しとしと | 雨が静かに降り続く | 雨がしとしと降る | 静かさ・長さが目立つ |
| ぽつぽつ | 雨粒が少しずつ落ちる | 窓に雨がぽつぽつ当たる | 降り始めの感じ |
| びゅうびゅう | 風が強く吹く | 風がびゅうびゅう吹く | 風の音・勢い |
| ごろごろ | 雷が鳴る、雲が厚い | 空で雷がごろごろ鳴る | 低く続く音 |
| からりと | 晴れて湿り気が少ない | 雨の後、空がからりと晴れた | 音より天気の状態 |
「すごい」「きれい」だけでまとめると、読み手が見た景色を想像しにくいことがあります。雨粒の間隔、風で動いた物、光の反射など、一つだけ具体的な手がかりを足します。オノマトペはその手がかりを短くする言葉です。
場面別オノマトペ一覧:動きと歩き方
動きを表すオノマトペは、速さ、足音、方向、力の入れ方を伝えます。「歩いた」という文に、歩く人の気分や歩幅が見える語を加えると、同じ動詞でも印象が変わります。てくてくは淡々とした歩み、とぼとぼは元気のない歩み、どたどたは足音の大きさを感じさせます。
| 動き | オノマトペ | どんな様子? | 例文 |
|---|---|---|---|
| 歩く | てくてく | 小さな歩幅で続けて歩く | 祖母の家までてくてく歩いた。 |
| 歩く | どたどた | 足音を大きくして急いで歩く | 弟がどたどた走ってきた。 |
| 泳ぐ・進む | すいすい | 抵抗なく軽やかに進む | 魚が水の中をすいすい進む。 |
| 揺れる | ゆらゆら | ゆっくり左右に揺れる | 風で葉がゆらゆら揺れた。 |
| 転ぶ・よろめく | ふらふら | 安定せず揺れる | 眠くて足元がふらふらする。 |
| 急に動く | ぱっと | 短い時間で急に動く・広がる | 花がぱっと開いた。 |
動きの語を選ぶときは、「誰が」「どんな気分で」「どれくらいの速さで」動いたかを確かめます。弟が大きな足音で走るなら「どたどた」、遠くの駅まで歩き続けるなら「てくてく」のように、対象と場面を合わせます。
場面別オノマトペ一覧:気持ち
気持ちは目に見えませんが、体の変化や動きと一緒に書くと伝わりやすくなります。「緊張した」だけで終わらず、手が冷たくなった、声が小さくなった、心臓が高鳴ったなど、何が起きたかを探します。オノマトペは、その変化を短く補う役割をします。
| 気持ち | オノマトペ | きっかけの例 | 文にすると |
|---|---|---|---|
| 期待・楽しみ | わくわく | 遠足の予定を聞いた | 明日の遠足を思うとわくわくする。 |
| 緊張・期待 | どきどき | 発表の順番を待つ | 名前を呼ばれてどきどきした。 |
| 落ち着かない | そわそわ | 結果を待つ | 返事が来るまでそわそわした。 |
| 元気がない | しょんぼり | 楽しみにしていた物がない | 雨で試合がなくなり、しょんぼりした。 |
| 安心・満足 | ほっと | 心配が解ける | 無事に着いてほっとした。 |
| 腹が立つ | むかむか | 納得できないことがある | 約束を破られてむかむかした。 |
「どきどき」「わくわく」「そわそわ」は似ているようで、きっかけが違います。期待しているのか、不安も混ざっているのか、落ち着かないのかを考えます。気持ちの語を一つ選んだら、その理由になる出来事を後ろか前に置きます。
場面別オノマトペ一覧:食感と手触り
食べ物や物の様子は、口や手で感じたことを思い出すと選びやすくなります。「おいしかった」「柔らかかった」と書く代わりに、かんだときの音、舌に残る感じ、触ったときの手触りを探します。自分が実際に感じたことを使うと、表現が借り物になりにくくなります。
| 感じ | オノマトペ | 対象の例 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 軽くかたい | ぱりぱり | せんべい・焼いた皮 | 焼きたての皮をぱりぱり食べる。 |
| やわらかく弾む | ふわふわ | 雲・毛布・パン | ふわふわの布団にくるまった。 |
| 弾力がある | もちもち | もち・パン・めん | もちもちしたパンをかんだ。 |
| 歯ごたえがある | しゃきしゃき | りんご・野菜 | りんごをしゃきしゃきかじった。 |
| なめらか | とろとろ | スープ・卵 | スープがとろとろになるまで煮た。 |
| 熱さ・刺激 | あつあつ | 料理・飲み物 | あつあつの味噌汁を少しずつ飲んだ。 |
似たオノマトペの使い分け
似た言葉は、辞書の意味だけでなく、対象と強さを比べます。「きらきら」と「ぴかぴか」は光の見え方が違い、「てくてく」と「とぼとぼ」は歩く人の気分まで変わります。候補を二つ並べ、場面に近い方を選ぶのが簡単な方法です。
| 表現 | 近い語 | 違いの目安 | 使い分けの例 |
|---|---|---|---|
| きらきら | ぴかぴか | きらきらは光の反射、ぴかぴかは表面の輝きや新しさ | 星がきらきら/靴をぴかぴかにする |
| どきどき | わくわく | どきどきは緊張も含む、わくわくは楽しみへの期待 | 発表でどきどき/遠足でわくわく |
| しとしと | ぽつぽつ | しとしとは静かな雨が続く、ぽつぽつは雨粒が少し落ちる | 雨がしとしと/窓にぽつぽつ |
| てくてく | とぼとぼ | てくてくは淡々と歩く、とぼとぼは元気なく歩く | 駅へてくてく/負けてとぼとぼ |
| さらさら | すべすべ | さらさらは流れや乾いた手触り、すべすべは表面のなめらかさ | 川がさらさら/石がすべすべ |
| ぱっと | じわじわ | ぱっとは急な変化、じわじわは少しずつ広がる変化 | 花がぱっと/暑さがじわじわ |
どちらも間違いではない場合もあります。たとえば遠足の前に「どきどき」するのは緊張があるからで、「わくわく」するのは楽しみが大きいからです。文章の前後にどちらの気持ちが書かれているかで、自然な語が変わります。
オノマトペを選ぶ順番
いきなり言葉の一覧から選ぶと、場面に合わない語を置いてしまうことがあります。先に対象と感覚を決め、候補を二つに絞ってから文に入れます。最後に声に出すと、意味のずれや言いすぎに気づきやすくなります。
| 選ぶ順番 | 自分に聞くこと | 候補語 | 決め方 |
|---|---|---|---|
| 1 対象 | 何が動いた・鳴った? | 雨、足音、光、顔 | 名詞を一つ決める |
| 2 感覚 | 目・耳・手のどれで分かる? | 強い、静か、明るい、重い | 一番目立つ感覚を選ぶ |
| 3 速さ・強さ | 急?ゆっくり?大きい? | ぱっと、ゆらゆら、ザーザー | 場面に合う語を二つ比べる |
| 4 文の形 | 何がどうした? | 雨がザーザー降る | 名詞・動詞とつなぐ |
| 5 声の確認 | 読んで自然? | 言いすぎ・足りない? | 一語だけ残す |
たとえば「風」を書くなら、まず何が動いたかを決めます。木の枝なら「ゆらゆら」、強い風の音なら「びゅうびゅう」、砂ぼこりが広がるなら「ふわっと」など、見せたい部分で選択が変わります。オノマトペを先に決めるのではなく、観察した場面から言葉を決めます。
作文での使い方:気持ちを場面に置き換える
作文では、「楽しかった」「すごかった」「緊張した」のような気持ちの言葉を禁止する必要はありません。ただ、その一語だけでは読み手に理由が伝わりにくいことがあります。水しぶき、声、手の動き、足音など、気持ちにつながった具体的な様子を一つ足します。
| 気持ちだけの文 | 観察を足した文 | 伝わる理由 |
|---|---|---|
| 楽しかった。 | 水しぶきがぱっと顔に広がり、みんなで笑った。 | 動きと声が見える |
| 緊張した。 | 発表の前、手のひらがじっとりして、どきどきした。 | 体の変化と気持ちがつながる |
| 雨がすごかった。 | 屋根をザーザーたたく雨で、話し声が聞こえなくなった。 | 音の強さを比べられる |
| 本がおもしろかった。 | ページをめくる手がどんどん速くなった。 | 読む人の動きから夢中さが伝わる |
| 悔しかった。 | あと一歩で届かず、くやしさがじわじわ広がった。 | 変化の時間が見える |
書き換えるときは、気持ちの言葉を全部消すのではなく、気持ちが生まれた場面を先に置きます。「水しぶきがぱっと広がり、みんなで笑った。楽しかった」のように、オノマトペと出来事を並べれば、気持ちの理由と本人の感想が両方伝わります。
文の中でどこに入れる?
オノマトペは、動詞の前、名詞の前、音を表す部分、気持ちの文などに入れられます。入れる場所によって、何を目立たせるかが変わります。まず普通の文を作り、説明したい部分だけに一語を加えると、使いすぎを防げます。
| 入れる場所 | 役割 | 例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 動詞の前 | 動き方を具体的にする | てくてく歩く | 歩く人の様子と合うか確認 |
| 名詞の前 | 物の状態を描く | きらきらした水面 | 何が光っているか明確にする |
| 音を表す部分 | 耳で聞こえる場面を作る | 窓をとんとんたたく | 音の大きさを選ぶ |
| 気持ちの文 | 心の動きを補う | どきどきしながら待つ | 気持ちだけで終えない |
| 文の結び | 余韻を残す | 風がすっと通り抜けた | 連続使用を避ける |
「きらきらした水面」のように名詞を詳しくする方法もあれば、「水面がきらきら光った」のように動きと結ぶ方法もあります。どちらがよいかは、文章の前後で決めます。名詞が続いて読みにくいときは動詞とつなぎ、動きが単調なときは名詞の様子を詳しくします。
オノマトペを使いすぎないための推敲
下書きでは、思いついた語を多めに入れても構いません。推敲では、同じ段落に続いていないか、一つの語に役割があるかを確かめます。オノマトペを削っても意味が変わらなければ、普通の説明に戻す選択もあります。反対に、削ると音や動きが消える語は残します。
推敲の基準は「かっこいいか」ではなく、「何が変わったかを説明できるか」です。「雨がザーザー降る」なら、雨の音や強さが加わっています。「とてもきれいできらきらしていて本当にすごい」のように意味が重なるなら、対象と動きを残して短くできます。
学年別の始め方
| 学年の目安 | 始めやすい場面 | 使い方 | 大人の声かけ |
|---|---|---|---|
| 低学年 | 雨・食べ物・動物 | 一文に一つ入れる | 何がどんな音? |
| 中学年 | 遊び・学校・季節 | 動きや気持ちを具体化する | その言葉で様子が見える? |
| 高学年 | 作文・物語・観察 | 似た語を比べて選ぶ | なくても伝わる語はある? |
| どの学年でも | 自分が見た一場面 | 前後の文とつなぐ | 使った理由を説明できる? |
低学年では、実際に聞こえた音や見えた動きを一文にするところから始めます。中学年では、似た語を二つ比べ、どちらが場面に合うか理由を言います。高学年では、オノマトペを使わない文と使った文を比べ、文章全体の印象がどう変わるかを考えます。
家の人が手伝うときは、言葉を先に教えるより、「どんな音?」「速い?ゆっくり?」「何が光った?」と質問します。本人の記憶から出てきた語なら、作文の場面にもつながりやすくなります。
提出前のチェック表
| 確認すること | 質問 | よい状態 |
|---|---|---|
| 意味 | そのオノマトペを別の言葉で説明できる? | 音・動き・気持ちのどれかを言える |
| 対象 | 何がその様子なのか分かる? | 主語や名詞が近くにある |
| 場面 | 前後の文と合っている? | 読んで映像を思い浮かべられる |
| 量 | 同じ段落に続きすぎていない? | 一つひとつに役割がある |
| 自然さ | 声に出して普段の言い方になっている? | 無理に飾った感じがしない |
| 自分らしさ | 自分の見たことから選んだ? | 他の例文の置き換えではない |
最後に、使った語を一つずつ普通の言葉へ言い換えてみます。言い換えた意味と元の語の感じが同じなら、どちらを残すか選びます。オノマトペを残す理由が「自分の場面の音・動き・様子が一番短く伝わるから」と言えると、表現の選び方が安定します。
オノマトペの調べ方と、擬音語・擬態語などの分類を確認する資料として、大阪府立中央図書館「オノマトペ」調べ方案内を参照しました。分類名や課題の指定がある場合は、学校の教科書・先生の説明を優先してください。
PRこの欄にはAmazonアソシエイトリンクを含みます。先に本文の手順と無料チェック表を使い、必要な場合だけ家庭に合う教材を選んでください。
無料チェック表:オノマトペを選ぶ5つの質問
- 何の音・声・様子を表したい?
- 目・耳・手のどの感覚で分かる?
- 似た言葉より、この場面に合っている?
- 前後の文と自然につながる?
- なくても伝わる語ではない?
作文を書く前に、場面の名詞を一つ、動きを表す言葉を一つ、気持ちを一つメモします。たとえば「水面・光る・うれしい」と書いたら、「水面がきらきら光った。もう一度のぞき込みたくなった」のように、オノマトペだけで気持ちを済ませず、前後の文へ広げます。
候補が二つあるときは、声に出して比べます。「雨がザーザー」と「雨がしとしと」では、雨の強さや音が違います。辞書的な意味だけでなく、自分の場面に一番近い語を選ぶことが、分かりやすい作文につながります。
このチェック表は、使ったオノマトペを一つずつ見直すための簡単なメモです。全部の欄を埋める必要はありません。説明できない語があれば、普通の言葉に置き換えるか、実際に見えた動きや聞こえた音を探し直してください。
よくある質問
オノマトペとは何ですか。
音や声、物の様子、動き、気持ちなどを、短い言葉で生き生きと表す言葉です。「ザーザー」のように耳で聞こえる音だけでなく、「きらきら」「そわそわ」のように音のない状態も含みます。
擬音語・擬声語・擬態語の違いは何ですか。
擬音語は物や自然の音、擬声語は人や動物の声、擬態語は音のない様子や気持ちを表します。教科書や資料によって分類の仕方が少し異なることもありますが、まず「実際に音がするか」「誰の声か」「様子や気持ちか」で考えると分けやすくなります。
「ワンワン」は擬音語ですか、擬声語ですか。
犬の声を表しているので、ここでは擬声語として考えます。音を表す広い意味で擬音語に含める資料もあります。分類名だけに迷いすぎず、何の声かを説明できることが大切です。
オノマトペは作文に入れた方がよいですか。
必要な場面で一つ入れると、音や動きが伝わりやすくなります。ただし、入れれば入れるほどよいわけではありません。「何を具体的に見せたいか」を決め、普通の言葉では伝わりにくい部分に使います。
「楽しかった」をオノマトペで書き換えられますか。
気持ちをそのまま置き換えるだけでなく、理由になる動きや音を探します。「水しぶきがぱっと広がった」「笑い声がわっと起きた」のように書くと、楽しさが場面から伝わります。最後に「楽しかった」とまとめても構いません。
オノマトペを何個も続けてもよいですか。
同じ文や段落に何個も続くと、どれが大事なのか分かりにくくなります。下書きでは多めに使ってもよいので、推敲で一語ずつ「この語がないと場面が変わるか」を確かめます。役割のない語は削るか、具体的な名詞や動詞に替えます。
「きらきら」と「ぴかぴか」はどう違いますか。
どちらも光を表しますが、「きらきら」は光が反射して細かく輝く感じ、「ぴかぴか」は表面が磨かれて光る感じや新しい感じに使いやすい言葉です。星や水面なら「きらきら」、磨いた靴なら「ぴかぴか」のように対象と合わせます。
「どきどき」と「わくわく」はどう使い分けますか。
「どきどき」は緊張や不安、期待で心臓が高鳴る感じ、「わくわく」は楽しいことを待つ期待の感じです。発表前ならどきどき、遠足の前ならわくわくが自然ですが、同じ場面に両方の気持ちがあることもあります。
オノマトペの意味が分からないときはどうしますか。
その言葉だけで決めず、前後の文と対象を読みます。「何が」「どのように」「どれくらいの強さで」動いているかを確認し、普通の言葉に言い換えます。辞書や国語の資料で確認するのもよい方法です。
低学年でもオノマトペを使えますか。
使えます。まずは「雨がザーザー降る」「犬がワンワン鳴く」のように、見たり聞いたりしたことと結びつけます。大人が言葉を決めるのではなく、「どんな音だった?」と尋ね、本人が選んだ言葉を一文に入れてみます。
オノマトペと普通の説明文はどちらがよいですか。
どちらか一方に決める必要はありません。オノマトペは感覚を短く伝えるのが得意で、普通の説明は理由や順序を詳しく伝えるのが得意です。「雨がザーザー降る。屋根をたたく音で、話し声が聞こえない」のように役割を分けると読みやすくなります。
作文を提出する前に何を確認しますか。
オノマトペの意味、何にかかっているか、前後の文とのつながり、同じ語の重なりを確認します。最後に声に出し、飾りとして置いただけの語を削ります。自分が見た場面を表すために選んだ、と説明できれば十分です。
言葉を文章で使う練習に役立つ記事
まとめ
オノマトペは、音や声、様子、動き、気持ちを短く生き生きと表す言葉です。擬音語・擬声語・擬態語の違いを知ったうえで、まず対象と感覚を決め、場面に合う一語を選びます。
- オノマトペは音だけでなく、音のない様子や気持ちも表す。
- 擬音語・擬声語・擬態語は、何の音・声・様子かで考える。
- 天気、動き、気持ち、食感は、対象と強さを比べて選ぶ。
- 作文では気持ちだけで終わらず、見えた動きや聞こえた音を一つ足す。
- 推敲では、使った理由を説明できる語だけを残す。

