【中学文法】文節の働き①

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文節の働き

文節の分け方はもう大丈夫でしょうか?

分けた文節にはそれぞれ、その文節ごとの役割があります。

全部で5つに分類できますので、覚えておきましょう。小学校のときに習ったものもあります。

文節は主に次の働きをします。

  1. 主語
  2. 述語
  3. 修飾語
  4. 接続語
  5. 独立語

大きく分けてこの5つの役割になります。

さらに細分化することも出来ますが、まずはこの5つをしっかり覚えましょう。

習うより慣れろ。

と言いたいところですが、少しだけポイントを言ってからにしますか。

練習問題のなかでも同じようなことを解説しているので、時間がない人は練習問題から始めて結構です。

主語の見つけ方

主人公を見つける。

主語を見つけるときには、その文の主人公を探しましょう。

その主人公が含まれている文節が主語になります。

「は」「が」などを見つける。

主語には「私は」「母が」の「は」「が」などが付いていることが多いです。

主語につきやすいものは「は」「が」「も」「こそ」「さえ」ですので、全て覚えましょう。

覚えるのが大変だという方は、置き換える方法もあります。

文節分けのあと、一部を「が」に置き換えて意味が通ればその文節が主語になります。

言葉だけだとなかなか理解できないと思いますので、詳しくは練習問題で。

述語から探す。

問題となる文の中には述語のほうが見つけやすい場合があります。

主語が見つからない場合は、まず述語から探し、その述語の動作は誰がしているものなのかを探すと見つけやすいです。

(例)私は一生懸命に走ったが、一位にはなることができなかった。

述語:できなかった

誰ができなかった?⇒「私は」これが主語

述語の探し方

主語が何をしているのか

その文の主人公が「主語」でした。

では、その主人公は一体何をしているのか?

というものを表しているのが述語です。

だから、「主人公がなにをしているのか

もしくは「主人公がどういう状態にあるのか」

を見つけられれば、その文節が述語になります。

動作とは限らない

述語は必ず動作を表している言葉とは限りません。

(例)僕の兄はとても大きい。

主語は「兄は」。述語は「大きい」となります。

このように、述語には状態を表す言葉が入る場合も多いので、

注意しましょう。

主語・述語の練習問題

次の各文の主語と述語を書きなさい。

①母が夕食を作る。

皆さんはすでに英語も勉強していると思います。

英語でも「主語」ってありますよね。「I」とか「you」とか。あれと同じです。

主語の探し方は、その文の主人公を探すと良いです。誰の話なのかを明確にしましょう。

今回はまず文節に区切ると、

(文節)⇒母が/夕食を/作る。

ですね。この区切られた文節のなかで、この文は誰が主人公か、誰の話なのかに注目すると「母」の話であることが分かります。

だから、主語は「母が」になります。

「主語を書きなさい。」という問題は文節ごと抜きださなければならないので、注意しましょう。

述語は、英語で言うと「動詞」に近いです。

だから、「何をしているのか」に注目しましょう。

今回、「母が」何をしたか?

「作る」ですね。

まとめると、

主語:母が

述語:作る

となります。

②虹が大空を彩る。

(文節)⇒虹が/大空を/彩る。

主人公は「虹」ですね。だから主語は「虹が」です。

では、虹がどうなるかというと、「彩る」ですね。

答えは

主語:虹が

述語:彩る

となります。

③机の上に本がある。

(文節)⇒机の/上に/本が/ある。

この文の主人公は「机」ではなくて、「本」ですね。

そして、本が何なのかというと、「ある」ですね。

だから答えは、

主語:本が

述語:ある

ここまで3問やってみて気づいたことがありませんか?

主語を見つけるもう1つのポイントは「が」です。

他にも「私は」の「は」や、「も」「こそ」「さえ」なども主語を探すときの目印になるので、ヒントにしましょう。

述語はその文の主語が何をしたのかを探せば見つかります。

ただ、「何をしたのか」という動作を表すものだけではなく、「美しい」「大きい」などの状態を表す言葉も述語になる場合があるので、注意しましょう。

④猫に向かって犬が吠える。

(文節)⇒猫に/向かって/犬が/吠える。

話の主人公は「犬が」ですね。

「犬が」何をしたのかというと、「吠える」ですね。

答えは、

主語:犬が

述語:吠える

⑤校庭に子どもたちがたくさん集まる。

(文節)⇒校庭に/子どもたちが/たくさん/集まる。

少し長めの文ですが、主人公は「子供たちが」ですね。

子どもたちが何をしたのかというと、「集まる」。

答えは、

主語:子供たちが

述語:集まる

⑥私のリュックの中にパンが三つある。

(文節)⇒私の/リュックの/中に/パンが/三つ/ある。

この文の主人公は「私」ではなく「パンが」です。「が」を目印にするといいですね。

では、パンが何なのかというと、「ある」んですね。

だから答えは

主語:パンは

述語:ある

⑦緊張のあまり食事さえのどを通らない。

(文節)⇒緊張の/あまり/食事さえ/のどを/通らない。

これは少し難しいですね。ポイントとなる「が」もありません。

でも「さえ」がありますね。

主語は「食事さえ」です。

述語は「通らない」になります。

主語を見つけるためのポイントである「が」「は」「も」「こそ」「さえ」を覚えられない人は、文の一部を「が」に置き換えて読んでみましょう。

先ほどの問題だと、

緊張の/あまり/食事さえ/のどを/通らない。

⇒緊張の/あまり/食事/のどを/通らない。

「食事さえ」を「食事が」に置き換えても意味が通りますね。

「が」に置き換えて意味が変わらない文節があれば、その文節が主語です。

主語・述語の関係

この他にも、問題として

「食事さえ」と「通らない」の関係を答えなさい。という問題が出ることがあります。

その場合、主語と述語の関係であれば、そのまま「主語・述語の関係」もしくは「主述の関係」と答えましょう。

どちらも正解になるとは思いますが、学校の定期テストでは先生に教えられたほうの名前で書きましょう。念のためね!

関係の名前はそのままなので今覚えてしまいましょう。

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