複合語は一単語。
複合語は文節のときにも学習しましたね。
二つの意味を組み合わせてできた言葉です。
例えば、「持ち帰る」=「持つ」+「帰る」ですね。
複合語は文節では区切らず、一つの文節として扱いました。
単語で区切るときも文節のときと同様に区切らず、一単語として数えます。
「~て」「~で」は「て」「で」だけで一単語。
これは言葉で説明するよりも問題と答えを見たほうが早く理解できます。
さっさと例題に移りましょう。
練習問題
早速例題をやってみましょう!
例題
①学校から教科書を持ち帰る。
(文節)⇒学校からネ/教科書をネ/持ち帰る。
(単語)⇒学校/から/教科書/を/持ち帰る。
※「持ち帰る」は複合語なので文節でも単語でも区切りません。
②母を車に乗せてあげる。
(文節)⇒母をネ/車にネ/乗せてネ/あげる。
※「~て」「~で」は区切るんでしたね。
(単語)⇒母/を/車/に/乗せ/て/あげる。
※「~て」「~で」は「て」「で」自体が一単語になります。注意しましょう。
③父が仕事から帰ってくる。
(文節)⇒父がネ/仕事からネ/帰ってネ/くる。
(単語)⇒父/が/仕事/から/帰っ/て/くる。
④七時から勉強する。
(文節)⇒七時からネ/勉強する。
(単語)⇒七時/から/勉強する。
※「~する」は複合語なので、文節のときも、単語のときも区切りませんでしたね。
⑤朝食の前に国語の勉強をする。
(文節)⇒朝食のネ/前にネ/国語のネ/勉強をネ/する。
※「~をする」のときは二つに区切るんでしたね。
(単語)⇒朝食/の/前/に/国語/の/勉強/を/する。
※「~をする」のときに区切るのは文節のときと同じです。
⑥人口が増え続けている。
(文節)⇒人口がネ/増え続けてネ/いる。
「増え続ける」は「増える」+「続ける」の複合語なので、文節のときも単語のときも区切りません。
一方、「増え続けて」の「て」は「~て」なので文節でも単語でも区切ります。
したがって答えは、
(単語)⇒人口/が/増え続け/て/いる。
⑦星がきらきらと光を放つ。
(文節)⇒星がネ/きらきらとネ/光をネ/放つ。
(単語)⇒星/が/きらきらと/光/を/放つ。
※「きらきらと」は区切ることができず、これで一単語になります、覚えてしまいましょう。
⑧きれいな花が咲いている。
(文節)⇒きれいなネ/花がネ/咲いてネ/いる。
(単語)⇒きれいな/花/が/咲い/て/いる。
「きれいな」は「きれいだ」という形容動詞が変化したものなので、区切ることができません。
⑨きれいな花が咲いていた。
(文節)⇒きれいなネ/花がネ/咲いてネ/いた。
(単語)⇒きれいな/花/が/咲い/て/い/た。
※「いる」という動詞に過去の意味を表す「た」がくっついているので、単語で区切るときには切らなければなりません。
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