ジャンル
ジャンルは随筆。
三大随筆「徒然草」「方丈記」「枕草子」
現代語訳
年ごろ思ひつること、果たしはべりぬ。
「年ごろ」⇒「長年の間」
「思ひつる」⇒「思っていた」
「ぬ」⇒今回は完了の意味。(打消「ず」が変わった形の場合もあります。)
「長年の間、思っていたことをやっと果たすことができた。」
聞きしにもすぎて、尊くことおはしけれ。
「おはし」⇒「あり」の尊敬語。現代語訳は「いらっしゃる」
「聞いていたよりも、尊くいらっしゃいました。」
そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、
「そも」⇒「それにしても」
「それにしても、参拝に来ている人がみんな山に登っていったのは、何かあったのかな」
ゆかしかりしかど、
「ゆかし」⇒「知る」
「私も知りたかったのですが、」
神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず。とぞ言いける。
「本意」⇒「本来の目的」。読み方は「ほい」。
神へ参拝することが本来の目的だったと思って、山までは見なかった。と僧は言った。
少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。
「先達」⇒「指導者」「案内人」
「ちょっとのことでも、指導者はいるべきだ。」
コメント