こちらの記事(【国語】古文が苦手な人必見!覚えることは3つだけ!)でお伝えした通り、中学生のうちに覚えなければならない古文単語は全く多くありません。
古文単語を覚えてたほうがいい理由も書いておきましょう。
これ実は英語を1単語覚えるよりも、古文単語を1単語覚えるほうがはるかに重要なんです。
理由は簡単です。英語の長文よりも、古文のほうが短いからです。
当然、文章全体が短ければ、1単語が占める割合は大きくなりますよね。
1単語が占める割合が大きいということは、その単語さえ知っておけば、文章全体の流れがつかみやすくなるということなんです。
文章が読めれば、ある程度問題も解けます。
今回は、これだけで中学レベルの古文単語は網羅できるであろう40個を解説していきたいと思います。
※()で囲われているものは上級者向けです。余裕があれば覚えましょう。
①うつくし⇒かわいらしい・美しい
②おどろく⇒目を覚ます・はっと気がつく
③いと⇒とても
(いと+打消⇒たいして~ない)
④つゆ⇒わずかに
(つゆ+打消⇒まったく~ない)
⑤ふみ⇒手紙・(学問)
⑥けしき⇒景色・様子
⑦つきづきし⇒似つかわしい・ふさわしい
(意味は「ふさわしい」でも同じですが、試験のときは「似つかわしい」と書いたほうが安全です。)
⑧いとほし⇒気の毒だ
(現代仮名遣いに直すと、「いとおし」ですね。今も「いとおしい」という言葉を使いますが、古語の場合そういった意味で使うことは少ないので注意しましょう。)
⑨らうたし⇒かわいらしい
(現代仮名遣いに直すと、「ろうたし」)
⑩あした⇒朝・翌朝
⑪をかし⇒趣深い・美しい・おもしろい
(現代仮名遣いに直すと、「おかし」。基本的に誉め言葉で使うことが多いです。こちらの「趣深い」は、明るいイメージの趣深いです。イイカンジ!を表します。)
⑫あはれなり⇒趣深い・悲しい
(「をかし」とセットで覚えましょう。こちらの「趣深い」はしみじみとした感じです。)
⑬つれづれなり⇒たいくつだ・手持無沙汰だ
⑭つとめて⇒早朝
⑮かなし⇒かわいい・(趣深い)
(今は「悲しい」で使いますが、古語でそのように使うことは少ないです。古語で漢字で書く場合は「愛し」RADWIMPSの曲でありますね。知らなかったら聞け!)
⑯ののしる⇒大声で騒ぐ
(今は悪いイメージがありますが…)
⑰あさまし⇒意外だ・驚きあきれたことだ
(基本的に驚いたときに使いますが、あまりいいときには使いません)
⑱ありがたし⇒めったにない・難しい
(漢字で書くと、「有難し」。「愛し」と同じように、漢字で覚えてしまうと思い出しやすいです)
⑲やがて⇒すぐに・そのまま
⑳こころにくし⇒心がひかれる・奥ゆかしい
(今は憎いというと悪いイメージがありますが、古語では誉め言葉です)
㉑としごろ⇒長年
㉒いたづらなり⇒むだである・ひまだ
(いたづらになる⇒死ぬ)
㉓やうやう⇒だんだんと
㉔はづかし⇒立派だ・気づまりだ
(「自分の立場が恥ずかしくなってしまうくらいに相手が立派」と覚えると思い出しやすいです。)
㉕うたてし⇒がっかりする・気の毒だ
㉖さうざうし⇒物足りない
㉗ゆかし⇒心ひかれる・見たい・知りたい・聞きたい
(何かに心ひかれているときは、見たい・知りたい・聞きたいと思いますよね。)
㉘べからず⇒~してはいけない・~できない
(「〇〇に入るべからず」っていう看板がよくありますよね)
㉙うしろやすし⇒安心だ
㉚さらに+打消⇒まったく~ない
(「つゆ+打消」と全く同じ意味です。)
㉛さらなり⇒言うまでもない
㉜うしろめたし⇒不安だ・心配だ
㉝ねんごろなり⇒心がこもっている・親切だ
㉞え+打消⇒~できない
㉟えもいはず⇒何とも言いようがない
(「え+打消」の例です)
㊱なかなか⇒かえって・むしろ
㊲すさまじ⇒興覚めだ・がっかりだ
㊳さすがに⇒そうはいってもやはり
㊴あいなし⇒つまらない・不快だ
㊵かしづく⇒大切に育てる
ひとまずは、この40単語を覚えてみましょう。
これがきっかけになって
もっと古文単語覚えてみようかな
という方がいれば、書店で古文単語の本いっぱい売っていますので、お買い求めください。
中学校の先生だと、
古文単語は100~150個覚えればマスターできるよ。
という方が多いです。
古文をマスターしてやる!という気概を持っている方は、全部覚える勢いでやってしまいましょう!
こちらでテストができます。
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