修飾語・被修飾語
ほかの文節の内容をくわしく説明する文節を修飾語、説明される文節を被修飾語と言います。
①弟が美しい花を飾る。
「美しい」が修飾している一文節はどこでしょう?
探し方は簡単です。
「美しい」何なのか?を考えましょう。
美しいのは弟ではなく、花ですね。
だから「美しい」が修飾しているのは「花を」ということになります。
②雨の日は室内で練習する。
「室内で」が修飾している言葉は何でしょうか?
これも探し方は簡単です。
室内でなにをしているのかを考えましょう。
室内で「練習する」ですね。
だから答えは、「練習する」になります。
連体修飾語・連用修飾語
連体修飾語:連体の「体」は体言の「体」です。「体言」とは、簡単にいうと物の名前です。だから、名詞によく使われます。つまり、体言(名詞)を修飾することばが連体修飾語です。
連用修飾語:連用の「用」は用言の「用」です。用言は動作や状態を表すことばですが、今は「体言以外のもの」という認識で大丈夫です。
「連体修飾語と連用修飾語を見つけなさい」という問題の場合には、まず簡単にみつかる連体修飾語から探しましょう。
先ほどは、「何を修飾しているか」という問題を扱いました。
次は「何に修飾されているか」という問題に挑戦してみましょう。
③文字を上手に書く。
「書く」はどの一文節に修飾されているでしょうか?
どんなふうに書くのか?
「上手に」ですね。これが修飾語になります。
「書く」は物の名前ではないので、「上手に」は連用修飾語になります。
④かわいい犬がいる。
「犬が」はどの一文節に修飾されているでしょうか?
どんな犬?⇒「かわいい」犬ですね。
「犬」はものの名前なので、「かわいい」は連体修飾語になります。
⑤楽しい人生を送りたい。
「人生を」はどの一文節に修飾されているでしょうか?
どんな人生?⇒「楽しい」人生ですね。
「人生」は名詞なので、「楽しい」は連体修飾語になります。
⑥雨が激しく降る。
「降る」はどの一文節に修飾されているでしょうか?
どんなふうに降る?⇒「激しく」降る、ですね。
「降る」はものの名前ではないので、「激しく」は連用修飾語になります。
修飾語は「連体修飾語」と「連用修飾語」の二種類しかないので、まず体言(名詞)を修飾している「連体修飾語」を探した後で、それ以外を「連用修飾語」として選ぶ解き方で全く問題ありません。
修飾・被修飾の関係
「上手に」と「書く」の関係を聞かれた場合は、「修飾・被修飾の関係」と答えましょう。
ただ、これは前回の「主語・述語の関係」と同様にそのままの名前なので覚えやすいと思います。今覚えてしまいましょう。
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