あなたが国語が苦手になった原因はどっち?
まだ見ていない方は
「記述力」と「読解力」
のどちらが原因なのか、チェックしてみましょう!
読解力アップはこちら
今回は「記述力」を養うための勉強法について書いていきます。
上の記事では、記述力減少の原因として、
「何をすればいいのかわからない」
「答え合わせが難しい」
という2つを挙げましたね。
ではその2つをどのように解決すればよいのか?
解決できる具体的な方法を書いていきますね!
本文を書き写す
まず1つ目は、「本文を書き写す」ことです。
「本文を」と書きましたが、これは新聞でも構いません。
ただ、漫画や小説など、正しい日本語が使われていないものは避けましょう。
書き写しなんか意味あるの?
意味はありまぁす!
私も最初は書き写すことに意味なんてないと思っていました。
しかし、最近では中学生でも正しい日本語を使えていない人が増えてきているのです。
例えば、
「~をしてる」⇒「~をしている」
「なので」⇒「だから」
「食べれる」⇒「食べられる」
など、普段話している内容をそのまま書いてしまう人が実はとても多いのです。
しかし、本番の入試でこれらの言葉を使ってしまった場合、1つにつき2点減点されてしまいます。
だから、正しい日本語を身につけるために、本文を書き写すことが非常に有効なのです。
書き写すことによって、自然と言葉の使い方や文章の書き方が頭のなかに入り、
「正しい日本語」と「語彙力」
両方を身につけることができます!
知らない言葉が出てきたら調べられるといいですね!
考えていることを言語化させる
これを中学生にやらせるのはなかなか難しいかもしれませんが…
例えば、
何か面白いことあった?
ふつう。
これだと全く国語の力が身についていないのがわかりますね。
普通って何?
〇〇君のお母さんからこんな話を聞いたけど。
など、食い下がって会話を続けたり、こちらから具体的な話題を提示したりすると、
子どもも考えていることを言語化しやすくなります。
これをすることで、先ほどの「書き写す」で培った
「記述力」や「語彙力」
をアウトプットする機会が増え、自分のものにすることができます。
これはほかの教科にも言えることですが、覚えただけでは問題を解けるようにはなりません。
頭に入れたものを自分で表現する機会を作って、アウトプットする練習は必ずしましょう。
記述問題を解いてみる
記述問題のパターンは限られています。
答えを本文から探してそのまま書けば良い「書き抜き型」
答えのヒントとなる部分を探して、それを自分の言葉で書き換える「書き換え型」
心情を表現している部分を探し出し、自分の言葉で書く「心情読み取り型」
など…
このパターンを意識して問題を解くことによって、
このキーワードをどこかで言い換えているところはないかな
まずは心情表現を探さなきゃ
など、問題を見た段階で自分が何をするべきなのかが分かるようになってきます。
これを続けていると、解答に絶対に必要なキーワードを見つけられるようになり、
仮に解けなかったとしても模範解答を見た段階で何がキーワードだったのかを
知ることができるようになります。
キーワードが分かるようになると、無駄に長い文章を書かずに、
端的にポイントだけを抑えた文章を書くことができるようになります。
「天声人語」まとめ
昔は「天声人語」のような短い文章の要点をまとめることが
学校の宿題で出ていましたよね。
実はあれが「記述力」のアップに非常に効果的なのです。
記述問題を解くうえで、
「文章で筆者が一番伝えたいこと」
を読み解くことが絶対条件になります。
読み解くだけでは記述問題を解けるようにはなりませんので、
それを自分の言葉で書くまでが大切です。
【上級】型を身につける
ここからはある程度記述の問題ができるようになった人向けです。
最終的にできるようにならなければならないのは、
入試の記述問題です。(都立入試なら200字)
このような長い文章を書くときには、自分のなかに「型」
を準備しておくと、有利になります。
例えば、
1.最初の一文は問われていることに対して端的に答える。
2.その後からは端的に答えたものの根拠となる体験や具体例を書く。
3.最後に最初の一文と同様の内容を違う言葉を使って書く。
など。
これは一例ですが、どんな問題が出ても当てはめることができる汎用性のあるものになっていますね。
この型を身につけておくと、最低でも部分点がもらえる解答を書くことができるようになります。
【上級】記述問題の注意点
1.問題でなにが聞かれているのかを明確にする。
⇒設問の重要な部分(条件や聞かれていること)に線を引いておきましょう。
2.聞かれていることに対して、自分の解答が答えになっているか。
⇒一文目で端的に答えよう。設問と繋げて読んでみて意味が通れば大丈夫です。
3.客観的な事実に基づいた解答になっているか、誰が読んでも理解できる文章になっているか。
⇒自分の意見を書かなければならないときは、客観的な事実を用いると説得力のある文章になります。
4.本文中の指示語(それ、こういったなど)や比喩表現(たとえたもの)をそのまま用いていないか。
⇒採点者は本文を読んでいないと仮定して解答を作りましょう。自分の解答を誰に見せても理解できるような解答を作りましょう。
5.主語と述語が一致しているか。ねじれていないか。
⇒一文が長くなってしまうと、主語と述語がかみ合わないことが多くなります。長くなりすぎてしまった場合は短く切って、接続語で繋ぎましょう。
6.同じ言葉を多用していないか。
⇒自分の解答だけを読んで理解できるものであれば、指示語を使っても構いません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
国語が苦手という方のなかには、
「記述問題がでたらいつも白紙で提出してしまう」
人も多いでしょう。
そのような人でも、まずは模範解答を書き写してみたり、教科書の本文を書き写してみたりして、「記述アレルギー」を克服しましょう。
それを繰り返して、記述問題でも自分の言葉で解答を作ることができるようになったら、少しずつ注意点を意識したり、型を意識したりして、
「記述が得意」
になれるように練習してみてください。
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