中学生の皆さん、作文を書くときに「どうまとめたらいいかわからない…」と悩むことはありませんか?
そこでおすすめなのが、PREP法です。PREP法は、論理的で説得力のある文章を書くためのシンプルなフレームワーク。この記事では、PREP法の基本と、実際に作文を書く練習方法、具体例を交えた実践法を徹底解説します。これをマスターすれば、テストや模試での国語の点数アップ間違いなしです!
1. PREP法とは?
中学生が作文を書くとき、「どうやって文章を組み立てたらいいのかわからない」「何を書いても話がまとまらない」と悩むことはありませんか?
そんな悩みをスッキリ解決してくれるのが、PREP法(プレップ法)です。
PREP法とは、論理的に文章を構成するための4つの要素のこと
PREP法は、以下の4つの英単語の頭文字をとった、**説得力のある文章を書くための型(テンプレート)**です。
英語 | 意味 | 役割 |
---|---|---|
P:Point(ポイント) | 結論・主張 | いちばん伝えたいことを最初に言う |
R:Reason(リーズン) | 理由 | なぜそう思うのかを説明する |
E:Example(イグザンプル) | 具体例 | 経験談や具体的なエピソードを入れる |
P:Point(ポイント)再び | まとめ | 最後にもう一度結論を述べる |
この順番で作文を書くと、読みやすく、説得力のある文章に仕上がります。
なぜPREP法が中学生の作文に効果的なのか?
- ✅ 話がブレずにスッキリまとまる!
→ 最初に結論を書くことで、自分の考えが明確になります。 - ✅ 読み手(先生)に伝わりやすくなる!
→ 理由と具体例が入ることで、納得感のある文章に。 - ✅ 入試・テスト・面接でも活用できるスキル!
→ PREP法は作文だけでなく、小論文や志望動機など幅広く使えます。
【PREP法=作文の設計図】として使おう!
作文でいちばん大切なのは、**「自分の意見をわかりやすく伝えること」**です。PREP法を使えば、それが誰でも簡単にできるようになります。
たとえば、こんなテーマがあったとします👇
「私は学校の図書室をもっと活用すべきだと思う」
PREP法に当てはめてみると…
Point(再結論): 以上の理由から、図書室を積極的に使うことはとても効果的だと思います。
Point(結論): 私は、学校の図書室をもっと活用すべきだと考えます。
Reason(理由): なぜなら、読書を通じて知識や語彙力が自然と身につくからです。
Example(具体例): 私自身、毎週1冊本を借りて読むことで、国語の成績が上がりました。
2. PREP法を使った作文の基本ステップ
PREP法(プレップ法)の型を知っていても、実際に作文でどう使えばいいの?と感じる中学生も多いはず。
ここでは、PREP法を活用して説得力のある作文を書くための基本ステップをわかりやすく解説します。
📝PREP法の基本ステップ4つ
PREP法は、「結論 → 理由 → 具体例 → まとめ」の順で書くのがポイントです。
以下のステップに沿って書けば、誰でもバランスよく文章を組み立てることができます。
【Step 1】結論(Point)を書く:「私は〇〇だと思います」
まずは自分の意見・主張を、ズバッと一言で書きます。
✅ ここがポイント!
- 「私は〇〇だと思います」
- 「〇〇は大切だと考えます」
- 「〇〇をするべきです」
例:
「私は、毎日10分の読書を続けることは、とても大切だと思います。」
【Step 2】理由(Reason)を書く:「なぜなら…だからです」
次に、その結論を支える理由を1つ書きましょう。理由はシンプルに1つだけでOKです。
✅ ここがポイント!
- 「なぜなら〜だからです」
- 「その理由は〜です」
例:
「なぜなら、読書は語彙力を増やし、考える力を高めてくれるからです。」
【Step 3】具体例(Example)を書く:「たとえば…」
次は、理由を裏づける自分の体験や事例を紹介します。
ここが最も長くなる部分でOK!できるだけ具体的なエピソードを入れると、説得力が増します。
✅ ここがポイント!
- 「たとえば〜」
- 「私の経験では〜」
- 「先日こんなことがありました」
例:
「たとえば、私は毎朝10分間、好きな小説を読んでいます。そのおかげで、語彙テストの点数が上がったり、作文で表現力が豊かだと先生にほめられたりしました。」
【Step 4】再び結論(Point)を書く:「だから私は…」
最後にもう一度、自分の主張を繰り返して、作文をキレイに締めましょう。
✅ ここがポイント!
- 「だから私は〇〇だと思います」
- 「これらの理由から、〇〇は大切です」
例:
「だから私は、毎日読書をすることは、とても大切だと考えています。」
🌟まとめ:PREP法で作文がグンと書きやすくなる!
PREP法にそって書けば、読みやすくて説得力のある作文が誰でも書けるようになります。
特に、中学生の国語のテスト・入試・作文コンクールではこの型が大活躍!
3. PREP法で作文を書く実践例
実践例:テーマ「読書の習慣が国語力アップに効果的」
この例では、「読書の習慣」が国語力向上にどう寄与するかをPREP法の4ステップで解説します。
【Step 1: Point(結論)】
まず、主張を明確にします。
例:
「私は、毎日の読書習慣が国語力を向上させる最も効果的な方法だと考えます。」
【Step 2: Reason(理由)】
次に、なぜその主張をするのか理由を示します。
例:
「なぜなら、読書を通じて新しい語彙や表現を学び、文章のリズムや構造を自然と理解できるからです。」
【Step 3: Example(具体例)】
理由を補強するために、具体的なエピソードや実体験を入れます。
例:
「たとえば、私は毎朝10分間の読書を続けるようにしています。その結果、国語のテストで使用される単語や表現がすぐに理解できるようになり、作文で豊かな表現力を発揮できるようになりました。また、授業中に読んだ内容を友達とディスカッションすることで、さらに深い理解が得られ、実際の模試でも点数が向上しました。」
【Step 4: Point(再結論)】
最後に、もう一度結論を明確にして締めくくります。
例:
「以上の理由から、毎日の読書習慣は国語力の向上に不可欠であり、これからも積極的に続けるべきだと確信しています。」
この実践例で学ぶポイント
- 明確な結論を最初に述べることで、文章全体の方向性が決まる
- 理由を具体的に示すことで、説得力が増す
- 実体験や具体例を取り入れることで、読み手に現実味のある情報を提供できる
- 再度結論を述べることで、文章の締まりが良くなり、読者に強く印象付ける
実践のためのワークシート
- テーマを決める
自分が興味のあるテーマ(例:「友達とのコミュニケーションが学力に与える影響」など)を選び、PREP法に沿って箇条書きで意見を整理しましょう。 - 各ステップの内容を書く
- Point(結論):自分の主張を一文でまとめる
- Reason(理由):その主張に至る理由を3〜5個リストアップする
- Example(具体例):自分の経験やエピソードを具体的に記述する
- Point(再結論):再度主張をまとめ、説得力のある締めにする
- 実際に文章を書いてみる
上記のワークシートをもとに、実際に作文を書いてみて、書き上がったら先生や友達からフィードバックをもらいましょう。
4. PREP法を使った作文練習のコツ
PREP法をマスターしても、実際に作文に取り入れるためには日々の練習が必要です。ここでは、PREP法を効果的に活用して論理的かつ説得力のある作文を書くための、具体的な練習のコツと方法を詳しく解説します。
① 毎日の短文チャレンジ
- テーマ設定:
毎日、簡単なテーマ(「今日の出来事」「好きな食べ物」「学校での思い出」など)を設定し、PREP法に基づいた短文を作成します。
例:- 結論: 「私は朝ごはんをしっかり食べることが大切だと思います。」
- 理由: 「なぜなら、朝食は1日のエネルギー源となり、集中力を高めるからです。」
- 具体例: 「たとえば、毎朝しっかり朝食を食べた日は、授業中に集中して理解度が向上しました。」
- 再結論: 「このため、朝ごはんは欠かせない習慣です。」
- 実践のポイント:
テーマはシンプルに始め、段階的に難易度を上げていくことで、徐々にPREP法に慣れていくことができます。毎日継続することで、自然に論理的な文章構成が身につきます。
② フィードバックと自己評価
- 先生や友達からのフィードバック:
書いた作文を先生や友達に読んでもらい、どの部分が分かりやすかったか、どの部分が改善できるかを具体的に指摘してもらいます。- 例:先生から「具体例がもっと詳しく書けると説得力が増す」という意見があれば、次回は具体的なエピソードを追加する工夫をします。
- 自己評価シートの作成:
自分自身で「結論」「理由」「具体例」「再結論」がしっかりと記述されているか、また全体の流れがスムーズかをチェックするシートを作成しましょう。- 例:チェック項目として、「主張は明確か」「理由が十分に説明されているか」「具体例が具体的か」「締めくくりが論理的か」を確認します。
③ 模範解答や優秀作文の分析
- 優秀な作文の読み込み:
過去の模範解答や高得点作文を読み込み、どのようにPREP法が使われているかを分析します。- 具体例として、結論部分で「~だと思います」と明確に主張し、理由部分で具体的なエピソードを取り入れている作文を参考にします。
- 模範解答との比較:
自分が書いた作文と模範解答を比較し、改善すべき点を明確にします。- 例:自分の作文では理由が曖昧だった場合、模範解答のように具体的な数字やエピソードを盛り込む工夫を学びます。
④ PREP法ワークショップを活用する
- グループ学習:
クラスメイトと一緒にPREP法を使った作文練習会を開催し、各自の作文を発表し合います。- お互いに意見を交換することで、さまざまな視点からのアドバイスが得られ、作文の質が向上します。
- オンラインリソース:
インターネット上のPREP法に関する動画や解説記事を活用し、実践のコツや成功事例を学びます。- 動画で実際に例文がどのように作られているかを視覚的に確認することで、理解が深まります。
⑤ 定期的な振り返りと目標設定
- 週ごとの振り返り:
1週間分の作文練習を振り返り、どのステップがうまくできたか、どこを改善する必要があるかを整理します。- 例:毎週末に自分の作文を見直し、改善点をリストアップする。
- 次回の目標設定:
振り返りをもとに、次回の作文で取り入れるべき新たな工夫(例えば、具体例の追加や理由の詳細化)を明確にし、目標を設定します。
まとめ
PREP法を使った作文練習は、論理的で説得力のある文章を書くための強力なツールです。
毎日の短文チャレンジ、フィードバックの活用、模範解答の分析、グループ学習、そして定期的な振り返りと目標設定を実践することで、中学生でも着実に作文力を向上させることができます。
まずは、今日からPREP法を意識した作文練習を始めて、国語のテストや模試で自信を持って文章を書けるようになりましょう!
5. まとめ:PREP法で論理的な作文力を手に入れよう!
PREP法は、論理的で説得力のある文章を書くための強力なフレームワークです。
- Point (結論):まずは自分の意見を明確にする。
- Reason (理由):なぜその意見に至ったのかを具体的に説明する。
- Example (具体例):実際の経験や事例を交えて説得力を高める。
- Point (再結論):最後に再び結論をまとめ、読者に強く印象づける。
このPREP法を日々の作文練習に取り入れることで、国語力が飛躍的に向上し、テストや模試での得点アップが期待できます。まずは、今日から1つのテーマでPREP法を意識して作文を書いてみましょう!
コメント